時代小説 ザ・ベスト2021 (集英社文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087442700

作品紹介・あらすじ

河治和香、夢枕獏、米澤穂信、佐藤巖太郎、宮本紀子、植松三十里、武川佑、今村翔吾ほか、新鋭から熟達の作家まで傑作12編を収録。
収録作品/りんの玉 河治和香/媚殊 夢枕獏 /龍軸経 米澤穂信/小栗上野介の選択 佐藤巖太郎/ふたたびの道 宮本紀子/ヤマトフ 植松三十里 /千年の松 武川佑/ウタ・ヌプリ 浮穴みみ/忘れ亡者 矢野隆/完璧なり 今村翔吾/絃の便り 奥山景布子/わらわ鬼 澤田瞳子

感想・レビュー・書評

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  • 【収録作品】「りんの玉」河治和香/「媚珠」夢枕 獏/「龍軸経」米澤 穂信/「小栗上野介の選択」佐藤 巖太郎/「ふたたびの道」宮本 紀子/「ヤマトフ」植松 三十里/「千年の松」武川 佑/「ウタ・ヌプリ」浮穴 みみ/「忘れ亡者」矢野 隆/「完璧なり」今村 翔吾/「絃の便り」奥山 景布子/「わらわ鬼」澤田 瞳子/「コロナ禍の作品群-巻末エッセイ-」縄田 一男
     2020年度発行の文芸誌に掲載された作品から選ばれたもののアンソロジー。

  • 2020年オール讀物1月号りんの玉:河治和香、媚珠:夢枕獏、龍軸経:米澤穂信、12月号絃の便り:奥山景布子、わらわ鬼:澤田瞳子、小説野生時代3月号小栗上野介の選択:佐藤巖太郎、小説宝石3月号ふたたびの道:宮本紀子、11月号忘れ亡者:矢野隆、小説新潮4月号ヤマトフ:植松三十里、小説現代4月号千年の松:武川佑、小説推理10月号ウタ・ヌプリ:浮穴みみ、歴史街道12月号完璧なり:今村翔吾、の12の短編を集英社文庫から刊行。哀しく美しく闘いから抜け出られ無い永劫の世界を描いたファンタジーとしての「龍軸経」が秀逸。元気を貰える「ふたたびの道」が楽しい。今年はコロナが反映されているという縄田さんの解説も面白い。編集委員:川村湊、雨宮由希夫、伊藤氏貴、植松三十里、縄田一男

  • 時代小説ザベストは、2016年から版がある中の2021年版を初めて手にしました。
    12人の作家さんが一編ずつの短編集、先生方も他を意識しての力作が並びました。江戸時代の町人、戦国時代の武家、舞台とする土地も長崎、北の大地、ロシアまで広がり、中には海の底?の有名な童話を連想する話まで並び、予想通り楽しかったです。

  • 武川佑先生の「千年の松」
    強かな戦略家というイメージの細川幽斎の心の中を垣間見るようなお話。

    本能寺の変で冷静的確な判断をしつつも、光秀の詠む歌への思い、光秀や五郎への羨望のような思いが、幽斎の切なくなるような人間味であり、魅力でもあると感じる描き方だった。

  • 12人の作家によるアンソロジー。
    時代も題材もいろいろ。
    今村翔吾先生の竹中半兵衛の浮世離れした天才ぶりを描いた「完璧なり」目当てで読んだ。完璧なりはするんと読めた。
    他にはロシア国籍をとり現地で通訳を勤めた橘耕斎を描いた「ヤマトフ」が印象に残った。
    読後感悲しい作品が多かった気がする。

  • 重厚、洗練された歴史時代小説アンソロジー

    読み心地良く、作家様との良い出会いになりました

    米澤穂信先生『龍軸経』
    ある歴史上の人物を透明なファンタジー仕立てで描いた物語
    けれど誰なのか…? 謎のまま読み進め
    ラストでハッとその人に思い至り、涙しました
    心に残る作品です

  • 良かったのは
    媚珠 夢枕獏
    ウタ・ヌプリ 浮穴みみ

  • 時代小説ザ・ベスト2021。

    「ウタ・ヌプリ」
    ゴールド・ラッシュの狂騒に浮かれる北海道。その中で、黄金に取り憑かれ、夢を見て夢に敗れた一人の男の物語。刹那的な衝動につき動かされるわけですが、その結果がなんとも物悲しい。
    北海道のゴールド・ラッシュというと「ゴールデンカムイ」をまず思い浮かべてしまいます。あちらも黄金に狂い騒ぐ人々の物語ですが、鶴見中尉が目指すところは、弥太郎のような人々の幸せであるべきだと思う。アシリパも、そこを見ているのかと言われたら疑問ですが。

    「ヤマトフ」
    幕末、掛川藩士として生まれるも勘当されてロシアに渡り、現地女性と結婚、日露辞典を作成、通訳としても活躍した橘耕斎という人物伝。
    全く知らない人物でした。同郷なのに。
    作者コメントで、短編ならば書けるのではないか、ということで書きました、とありました。短編の面白さですね。新しい出会いはいつになっても嬉しいものです。

    「りんの玉」
    少女でもなく女でもない、あやふやな狭間にいる戀。男女の行為は知っていても、男女の機微は疎いという、不安定さ。彼女のバランスの悪さが、物語にうっすらと覆っているエロスを作り出しているように思います。エロス?危ういんだよなぁ。なんというか、生死の線をあっさりと踏み越えてゆくような危うさがある気がする。描写云々でなく、自分が感じた印象。お絹のように思い詰めすぎてしまうのでなく、彼女も思い込むという行為に酔ってしまったのではないかという疑念はあるけども、なんかの拍子でぽんっと飛んでしまいそうな感じ。
    不安定が生むエロスなので、魅力はあるけども、深入りしたくはないという躊躇。

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