「タ」は夜明けの空を飛んだ (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2022年2月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (488ページ) / ISBN・EAN: 9784087443578

作品紹介・あらすじ

日露戦争で日本海軍がバルチック艦隊を撃破した裏には、無線開発者たちの知られざるドラマがあった! 発見と感動の歴史小説。

感想・レビュー・書評

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  •  木村駿吉を主人公に、外波内蔵吉、山本英輔の若手時代の話しで、ほとんどは駿吉の一人称で話が進められている。日露戦争の海戦は、駿吉が参加していないので三六式無線機に焦点を当てた描写も多く、初見の場合は分かりにくいかも知れない。

     著者の初の明治時代の話として感慨深く、司馬遼太郎の「坂の上の雲」のアナザーストリーとして読み進めると非常に楽しめた。登場人物のその後も調べてみると興味深かった。

  • バルチック艦隊との海戦が、臨場感溢れた。
    タが空を飛ぶまでの頑張りが、この海戦の見方を変えたように思える。

  • 日露戦争。無線。
    海戦を文字で追いかけるのは難しかった。
    新技術で勝利したと言っても過言ではない。
    主人公は飄々としていたが、重圧は感じていた。勝利の報を聞いて、膝から落ちていた。

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著者プロフィール

1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業。1996年「一所懸命」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。98年『簒奪者』で歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞、04年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞、08年『清佑、ただいま在庄』で中山義秀賞、14年『異国合戦 蒙古襲来異聞』で本屋が選ぶ時代小説大賞2014をそれぞれ受賞。『太閤の巨いなる遺命』『天下を計る』『情け深くあれ』など著書多数。

「2017年 『絢爛たる奔流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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