朱華姫の御召人 かくて愛しき、ニセモノ巫女 (上) (集英社文庫)
- 集英社 (2022年9月16日発売)
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感想 : 36件
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784087444391
作品紹介・あらすじ
先帝の血を引くが、それを隠している蛍。ある日、奥の神に仕える巫女“朱華姫"に選ばれ、帝の宮で暮らすことに……? 和風ファンタジー!
感想・レビュー・書評
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コバルト文庫で2014年に出版された同作を、集英社文庫として再刊行したもの。
華やかな表紙絵は、「後宮の烏」のイラストも担当されていた香魚子さんです。
白川紺子さんの完結シリーズ「後宮の烏」の原点ともされるこの作品。
中華風な世界に巫術要素が掛け合わされており、「楽の宮(ささらのみや)」「幽の宮(かくれのみや)」「巫術師」など「後宮の烏」でも出てきた用語が!
表紙絵の主人公とその御召人を見てもわかるように、「後宮の烏」よりも恋愛要素が強く、文章も読みやすくてさくさく読みきれました。
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主人公の蛍は16歳。
16年前に反乱で殺された先代帝と、当時女官だった母との間に生まれた娘だった。
しかしその素性は絶対に明かさないよう、母から言いつけられて蛍は育った。
病にかかった母とともに、伯父の家で暮らしていた蛍だったが、下働きの使用人と同じ扱いをされ、伯父からは蔑まれていた。
そんな折、現帝から使者が蛍のもとを訪れ、巫女・朱華姫(あけひめ)に蛍が選ばれたと告げる。
帝の宮へと案内された蛍は、朱華姫の御召人・第二皇子の柊に守られながら暮らすことになるのだが、「朱華姫」には大きな秘密があった…
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かっこいい御召人・柊に守られつつ、ちょっとオドオド気味の蛍に、ときにはイラッとしながらも(苦笑)(←その感情を嫉妬と申します…)あっという間に読みきり。
登場人物も結構多いのですが、メモもいらないくらい描くキャラが立っていて、すごく楽でした。
ただ、各エピソードのつなぎめは、少し荒い印象はありました。
最初に置かれた「朱華姫」の秘密自体は上巻でほぼ解決。
あとは蛍が先代帝の娘であるという秘密が、下巻でどう絡んでいくのか…?
朱華姫の存在には制約があるようですが、それが蛍と柊の関係性にどう影響を与えていくのか…?
また、現帝を貶めようとする敵の正体は…?
というところが、下巻の見どころなのかな??とおもいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
また楽しみが増えた。
もどかしい蛍と柊。神と穢れ。
「後宮の烏」にも繋がっている世界観。
誰が敵で味方か。
これからがすごく楽しみ。 -
後宮の烏の作家さん、、、と、思って読み始める。
やはり、引き込まれた。 -
蛍は母との約束で、先帝の父の血を引いている事を隠して暮らしてきた。
ある日、巫女・朱華姫に選ばれ、第二皇子の柊が御召人となり、かしずかれる事に戸惑いを隠せなかった…
陰謀渦巻く宮中で、朱華姫としての立場に戸惑う蛍と、それを支える柊の関係が徐々に近づいているけれど、まだ受難は続きそうでヒヤヒヤです。
次巻でどう動くか、今から楽しみです。 -
元コバルト文庫らしいティーン向け和風ファンタジー。
出生に秘密を抱えた偽巫女ヒロインと名義上夫となるヒーロー。
それぞれが心の重しを抱えて生きて来たため、言葉や思慮が足りずヤキモキする上巻。 -
後宮の烏から白川先生を知ったので、この作品がコバルトから出てたことも巻末を見て知った次第です。
コバルトらしい瑞々しい若さも感じますが、白川先生らしい奥深さも感じます。
読書ノートにメモしておきたいようや金言がたくさんありました。あったのに読むのをやめられなくてちょっと思い出せないので、下巻読んだらもう一周したいと思います。 -
先帝の落とし胤でありながら、そのことが知られたら「禍になる」と母親に戒められたためにひた隠しにし、強欲な叔父に下働きのように使われている貴族の娘、蛍。
ある日突然、帝からの迎えがあり、長らく不在だった巫女の「朱華姫」に任命される。
神に音曲を奉ずる朱華姫は神の国に連れ去られないよう第二皇子を偽の夫である御召人として傍に配する決まりがあって・・・という激甘なストーリーだ。
読んでいて、スマホにちょこちょこ出てくる漫画アプリのおすすめ漫画の内容にそっくりだな、と思う。
漫画自体をちゃんと読んだことがないのでもしかしたら全然見当違いなのかもしれないけれど、おすすめ漫画の抜粋して出てくる広告の内容と印象が酷似している。
「虐げられていた娘がある日いきなり晴れの舞台に(逆玉)」とか、「聖女(巫女)不在で混迷を極める国の救いとなる」とか、「番われた相手も辛い事情を抱えていてその闇を照らす存在となる」とか。
白川紺子さんの作品は好んで読むほうなので、ずいぶんベタだなあ、アプリの漫画みたいだなあ、と思いながら読んでいたのだけれど、本作が2014年にコバルト文庫で刊行された作品である、という注記を最後に見て、そうかむしろ本作が漫画のネタの大本というか王道中の王道なのだな、と腑に落ちた。
そして初出がコバルト文庫ならば、いい年をした自分には気恥ずかしいくらいの甘さも納得するものがあるな、と思う。
自分が十代前半の頃に読んだら、蛍と柊のいじましい関係性にどうしようもなく胸をときめかせたに違いない。 -
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中華ファンタジーかと思っていたら、和でした(笑)とてもおもしろかったです。
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「にせもの巫女の事始め」
欺くための共犯者。
都合の良い存在であるうえに、逃げどころが欲しいところまで把握していたからこそ選んだのだろうな。
「はがねの皇子」
穢れを持つ者とは。
突然連れてこられて未だ困惑しているというのに、周囲は敵だらけとなると生き抜く事が難題なのかも。
「蛇の窟」
妬む気持ちは多く。
今まで頑張ってきたというのに、全く何も知らないような小娘が選ばれたら誰だって疎ましく思うだろ。
「見えない傷あと」
一人残って闘うは。
自分たちのように完治まで時間を必要とはしないが、傷を負うのは同じなのだから助けに行くべきだろ。
「寿ぎの巫女」
偽りではなくなり。
これまでの出来事の裏を確かめることは出来ていたが、所詮蜥蜴のしっぽ切りだからこそ待ったのかも。 -
かなり甘めのファンタジー時代もの(って表現でいいのか)
勾玉シリーズなどと同種というか。
和物と中華風とちゃんぽん。
中学生くらいが対象かしら。 -
元版は2014年のコバルト文庫。なるほど少し若書きな感じが残っているのでこの評価。マンガに似合いそうな展開。下巻はどのように。
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懐かしい感じの激甘ファンタジーだなぁと思いながら読むと、元はコバルト文庫だったそうで、納得。
出生の秘密を持つ蛍と、心に傷を持つ柊。
不器用な二人の間に育つ恋と絆にキュンキュンですね。
和風ファンタジーらしいけど、先に後宮の烏を読んでいたせいか、中華っぽく感じました。 -
王道なストーリー展開ですが、蛍も柊も良い子で可愛い。何より無自覚に柊が溺愛しているので甘々なためほっこり読める。
著者プロフィール
白川紺子の作品
