- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087444537
作品紹介・あらすじ
2010年代に「小説すばる」に掲載された、様々なジャンルの短編作品から厳選したアンソロジー。人気作家11人が紡ぐ宝物のような物語!
感想・レビュー・書評
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「小さな兵隊」(伊坂幸太郎)
「正雄の秋」(奥田英朗)
「ロックオンロッカー」(米澤穂信)
「それぞれの仮面」(東野圭吾)
「星を見ていた」(桜木紫乃)
「きえない花の声」(道尾秀介)
「足跡」(島本理生)
「閨仏」(西條奈加)
「遠くから来た手紙」(荻原浩)
「無言歌」(浅田次郎)
「エンドロールが始まる」(朝井リョウ)
秀作揃いのお得な短編集だった。「正雄の秋」「それぞれの仮面」「遠くから来た手紙」「無言歌」は既読だったけど、内容すっかり忘れてた。なので初読作品の如く楽しめた(笑)。
「ロックオンロッカー」と「きえない花の声」はミステリーとしてのクオリティ高かったな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アンソロジーは何冊か読んできたけど、これは凄い。
「小説すばる」創刊35周年を記念して
集英社文庫編集部が編んだもの。
今まで読んだアンソロジーは初めて知った作家さんがいたり
そんな面白くないものが混じっていたりもしたけど、
そういうわけでこの11編は良作を選んだもの(と思う)。
朝井リョウ浅田次郎伊坂幸太郎荻原浩奥田英朗西條奈加桜木紫乃島本理生東野圭吾道尾秀介米澤穂信といった
一流人気作家によるもの。
私の定義では、人気作家とは新刊が平積みされ
図書館ではあっという間に予約者が並ぶ。
ブクログで登録者と感想がたくさん。
そして一流の定義なんですが、
皆さんたくさんの賞を受賞されています。
直木賞は、伊坂さん以外全員が受賞しています。
おっと、伊坂さんは辞退されたのです。
ちょっとかっこいい。
というわけで、直木賞って一流の証なのでしょうか。
通過点でしかない、かもしれませんが、
こういう本を読むと、審査員見る目あるなと思います。 -
眠れない夜。久しぶりの旅行。のんびりしたい休日。どんな時も寄り添ってくれるもの。それは、一編の物語。スリリングな大人の駆け引きにハラハラしたり、初恋に胸をときめかせたり、家族や友達との絆に涙したり、2010年代、「小説すばる」に掲載された様々なジャンル。人気作家たちが紡ぐ宝物のような11編の短編が詰まった宝箱。
ほんとに贅沢すぎる、まるで宝箱のような短編集。個人的にお気に入りになった作家さんとその作品を紹介すると
桜木紫乃 さんの ”星を見ていた”
母親の言葉を信じて、真っ直ぐに生きていきた女性のお話
道尾秀介 さんの “きえない花の声”
十八年前に夫を亡くした女性。心の蓋を開ける小さなきっかけ。
伊坂幸太郎 さん “小さな兵隊” (再読作品)
問題児岡田くんと小さな兵隊とスパイの父親のお話。
どの作家さんのお話も素敵なものが多すぎて全部お気に入り。
アンソロジーっていいですよね。今まで読んだことのない作家さんに触れることもできるし、好きな作家さんであれば昔読んだことあるなあって懐かしい気持ちを味わうこともできれば、新たな発見もある。
次読む本に悩んだとき、新たな物語に出会いたい方。そんな方にとてもおすすめです。気になった方はぜひ、手に取ってみてくださいね。 -
人気作家11名によるアンソロジー。
好きな作家さんも多く、既読のものもあり。
どれも読みやすく、まさに宝箱のような1冊。
個人的には、伊坂幸太郎さん、道尾秀介さん、島本理生さんがよかった。 -
好きな作家さんばかりの贅沢な1冊、読み応えがあった!
面白かったのは奥田英朗さんと米澤穂信さん。心に残ったのは島本理生さん。
東野圭吾さんのマスカレードシリーズの短編を読めたのも嬉しかった。 -
作家陣が贅沢なアンソロジー。
作家の名前を伏せても、正解できるそれぞれの作品が作家さんらしいものばかりだ。 -
ほとんど読んだことある作品が多かったけど、これめちゃくちゃ豪華なアンソロジーで、年末年始の読書におすすめ♡
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いつも同じ作家さんばかりはまりこんでしまうので、いろいろな作家さんに触れてみたくて読了。
読み始める時にどの作家さんが書いているのか見ないようにして読んで、好きだった作品はこの4つ。
伊坂幸太郎「小さな兵隊」
東野圭吾「それぞれの仮面」
道尾秀介「きえない花の声」
朝井リョウ「エンドロールが始まる」
結局は大好きな伊坂幸太郎さんをはじめ、今まで読んだことがあって好きだった作家さんの作品がやはり好きだった。
「エンドロールが始まる」は最後のストーリーにふさわしく、静かだけどもしっかりとそこから一歩踏み出そうとする高校生の淡く切ない恋心をうまく表現していて、心がつーんとするような気持ちのまま大切な宝物箱をそっと閉めるように本を閉じた。
著者プロフィール
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