短編旅館 (集英社文庫)

  • 集英社
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本棚登録 : 221
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087444711

作品紹介・あらすじ

のんびり温泉につかったり、大切な人との思い出を辿ったり。読めばきっと、旅に出たくなる。注目作家陣が紡ぐ5つの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 楽しめた一冊。

    5人の作家さんが紡ぐ旅館を舞台にした物語。

    初読み作家さんとの出会いを含めて、じんわり5つの湯巡りを楽しめた。

    東北の温泉旅館で母の代わりに急遽女将となった主人公のおもてなしへの心意気と奮闘、伊勢の旅館から母に届いた絵葉書。

    なんだか旅館ってもてなす側、される側との距離感が近い気がした。
    そこに家族というテーマが絡んだら尚更かも。

    旅館が今を癒し先行きを見守ってくれるようで、どれも柔らかな気分に包まれた。

    京都と不思議が楽しい「ヨイハナビ」とコメディのような父と息子にやられた「父さんの春」がお気に入り。

  • ちょっと思っていたのと違う短編集だった。
    ファンタジーもあれば悲しい結末っぽいのもある。
    ただ「お父さんの春」はスピード感がとてつもなく親子の勘違い具合の会話吹き出しそうになった。

  • なんか、よかった。アンソロジーは自分にはあまり評価の高くないものが多いが、この短編旅館はよかった。

    旅館には暖かいイメージがある。その良さがどの物語にも出た感じ。旅館で働く人、旅館に行く人。事情はそれぞれだけれど、そんな人たちの一期一会の出会い、的な何かを感じた。「旅館」だけでなく「家族」もこの本のキーワードかな。

  •  旅には物語がつきもの。

     どの作品も素敵でした。

  • 旅館をテーマにした短編集。

    旅館を訪れる人にも、そこで働く人にも、今まで胸に秘めてきた思いや送ってきた人生がある。

    旅という非日常の中だと、家族や日々のこと、目をそらしていたことが、より色濃くはっきりと感じることができるんだなと思った。

    母親である女将が不在の間、代理として旅館で働く女性が主人公の「花明かりの宿」と、
    亡き母との約束の旅に出た娘の話の「宝塚の騎士」が特に好きだった。

  • 旅する人目線の物語もあれば、旅館の人目線の物語もあり。
    旅先での物語だけではなく、日常メインの中に旅先の話があったり、5者5様の物語。
    5作それぞれに読後感は違ったものであったが、5作目の読後感はジーンとしたものであり、5つの旅を終えたかのような感覚となった。

  • Web集英社文庫2022年11,12月月配信の花明りの宿:阿部暁子、ヨイハナビ:羽泉伊織、楪の里:谷瑞江、父さんの春:宇山佳佑、宝塚の騎士:泉ゆたか、の旅館が登場する5つの短編に加筆修正し、2022年12月集英社文庫から刊行。「旅館」との繋がりは強いものと弱いものがあり、ファンタジー、ミステリ、コメディと多彩なアンソロジー。谷さんの楪の里、泉さんの宝塚の騎士は、どちらも、娘さんが亡き母の秘密に到達する話で、その展開が面白く興味深い。羽泉さんのヨイハナビは神さまがでてくるユーモアファンタジーなのだが枚数不足の感が少し残念。

  • 旅館がテーマのアンソロジー。
    5編どれもハズレなしで、面白かった!
    ホテルではなく、旅館だからこそのおもてなしや関わり具合が、物語に取り入れられていたように思う。
    個人的には「宝塚の騎士」が一番好きだった。

  • 【収録作品】「花明かりの宿」阿部暁子/「ヨイハナビ」羽泉伊織/「楪(ユズリハ)の里」谷瑞恵/「父さんの春」宇山佳佑/「宝塚の騎士」泉ゆたか

  • ミステリーありファンタジーありの作風が違う作品集でした。偶然かどうか、母子家庭や父子家庭など喪失感のある家族が登場していました。旅館という存在と、何か呼応するものがあるのかな。

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著者プロフィール

岩手県生まれ。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選。『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)、『どこよりも遠い場所にいる君へ』コバルト文庫に『屋上ボーイズ』、ノベライズ『ストロボ・エッジ』『アオハライド』シリーズ、他の著書に『パラ・スター 〈Side 宝良〉』などがある。

「2022年 『読んで旅する鎌倉時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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