北のおくりもの 北海道アンソロジー (集英社文庫)

  • 集英社
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本棚登録 : 454
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087445312

作品紹介・あらすじ

北海道に深く刻まれる歴史、文化、食。その魅力に迫る。豪華作家陣による、北の地が舞台の小説&エッセイからなるアンソロジー。

【収録作品】
「鉄道員」浅田次郎
「ニッポンぶらり旅 釧路」太田和彦
「頸、冷える」河﨑秋子)
「あったまきちゃう!/札幌冬の陣」北大路公子
「本日開店」桜木紫乃
「函館 「ラッキーピエロ」のハンバーガー」堂場瞬一
「雪は降る」馳星周
「旅すれば 乳濃いし」原田マハ
「四月の風見鶏」渡辺淳一

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5
    道民として読みたいと思っていた本

    まずは北大路公子さん!!一回読んだ内容だったけど、相変わらず面白い でもこの本だけでは本当の北大路公子の面白さはわかってもらえないと思う

    ラッキーピエロ
    一昨年行ったけど、本当にブランコありました!
    ガラナもおすすめ

    『頸、冷える』は切なかった
    知らなかった北海道の歴史を知りました

    北海道はとても良いところです!←寒いけど
    ぜひ遊びに来てくださいね

    • pさん
      MRさん

      道民なんですね⭐︎
      私もです♪

      そして同じく
      道民という理由で、この本に手を出しました
      MRさん

      道民なんですね⭐︎
      私もです♪

      そして同じく
      道民という理由で、この本に手を出しました
      2024/07/02
    • MRさん
      pさん、こんにちは
      pさんも道民なんですね!嬉しいです
      北大路公子さんにいつか会いたいと思っています
      面白くて笑ってしまいます!
      pさん、こんにちは
      pさんも道民なんですね!嬉しいです
      北大路公子さんにいつか会いたいと思っています
      面白くて笑ってしまいます!
      2024/07/02
    • pさん
      北大路さん、まだ読んでないので楽しみです

      鉄道員、初めて読みましたよ
      これ、世の人達が感動した理由が分かりました
      北大路さん、まだ読んでないので楽しみです

      鉄道員、初めて読みましたよ
      これ、世の人達が感動した理由が分かりました
      2024/07/03
  • 北海道に行きたいけれど、今は行けないから『北のおくりもの』を読むことにした。
    浅田次郎さんの『鉄道員』ぽっぽやは背筋が伸びる。そして切ない。
    エッセイは北大路公子さんに惹かれる。この人とは初めての出会い。面白そうな予感。
    「ラッキーピエロ」は五稜郭公園付近で異彩をはなっていた。入ればよかったと後悔。
    原田マハさんに再会してホッとする。六花亭内に美術館を造った人のセンスに惚れ込んでいた。訪ねてみたい!チーズ工房も。乳製品をやっつける旅、私もしてみたい。
    北海道に行く代わりに手に取った本だけど、北海道に行きたい気持ちが膨らんでしまった。

  • 集英社文庫編集部・編『北のおくりもの 北海道アンソロジー』集英社文庫。

    北海道を舞台にした短編小説5編とエッセイ4編から成るアンソロジー。浅田次郎『鉄道員』、太田和彦『ニッポンぶらり旅 釧路』、河崎秋子『頸、冷える』、堂場瞬一『函館 「ラッキーピエロ」のハンバーガー』、馳星周『雪は降る』が良かった。

    浅田次郎『鉄道員』。既読。名作中の名作。一途に生きた乙松に高倉健の姿を見るのは当然のことか。廃線が決まった路線の駅長の乙松は娘を幼くして亡くし、妻にも先立たれ、不器用に孤独のままに生きていた。自身も定年を目前に控えたポッポヤ一筋の乙松に人生の最後に神から与えられた至福の時間。★★★★★

    太田和彦『ニッポンぶらり旅 釧路』。既読。『ニッポンぶらり旅 可愛いあの娘は島育ち』に収録の1編。相変わらず、流れる水の如き文章が食への興味がかき立てられるようなエッセイだ。羨ましいことに釧路の居酒屋でエゾジカや鮭、海老などの魚介類で酒を堪能する著者。★★★★★

    河崎秋子『頸、冷える』。既読。『土に贖う』に収録の1編。戦後、北海道で毛皮を目的にミンクを育てていた男が挫折した理由は一体何だったのか。冒頭で郷里に戻る男が描かれるが、その正体が判明する終盤に全てが明らかになり、愕然とせざるを得ない。★★★★★

    北大路公子『あったまきちゃう!/札幌冬の陣』。既読。『石の裏にも三年 キミコのダンゴ虫的日常』からの1編。北大路公子のエッセイも最初の頃は珍しさもあって面白かった。しかし、毎度ワンパターンのように冬将軍の到来による雪かきを恐れ、飲む食う寝るのグータラな日常が描かれた日記風エッセイには些か飽きて来る。★★★★

    桜木紫乃『本日開店』。既読。第149回直木賞受賞作『ホテルローヤル』からの1編。再読してみると桜木紫乃は女性の性的なものを切り売りしているような作家のように感じる。貧乏寺の維持のため、檀家たちと身体の関係を続け、御布施を集める住職の妻。余りにも酷い話だが、今の時代ならあり得ないことではない。★★★★

    堂場瞬一『函館 「ラッキーピエロ」のハンバーガー』。『弾丸メシ』からの1編。ハードボイルド風の食のエッセイ。函館のローカルチェーン店ラッキーピエロのハンバーガーを中心に食の世界が広がる。確かに日本の有名チェーン店のハンバーガーは安く軽く食べられる。しかし、アメリカのローカルレストランで食べたハンバーガーは肉料理を感じさせるボリュームで日本円で1,200円くらいはした。ハワイのデニーズのハンバーガーも似たようなもので、日本のデニーズとは全く違うメニューだった。こうなると親本の『弾丸メシ』も読んで見たくなるな。★★★★★

    馳星周『雪は降る』。既読。『約束の地で』からの1編。若い男女の距離が縮まるかと思えば、もう二度とは会えないのかも知れないという状況に陥る。人生は山があり谷もあるが、取り分け男女の関係というのは山谷が激しいように思う。怪我でJリーガーの夢破れた雅史はガソリン代にも事を欠く、金欠の惨めな日々を費やしていた。そんな雅史の前に現れた1つ歳上の美穂。ガソリン代を美穂に立て替えてもらう代わりに雅史は美穂を函館まで乗せていくことになる。★★★★★

    原田マハ『旅すれば 乳濃いし』。『丘の上の賢人 旅屋おかえり』からの1編。北海道で乳製品を味わう旅のエッセイ。可もなく不可もなくという少し味気ないエッセイだった。★★★

    渡辺淳一『四月の風見鶏』。『医師たちの独白』からの1編。札幌医科大学で行われた心臓移植手術をテーマに小説を書いたことから東京に出奔することになった著者の憂鬱を描いた自伝的小説。舞台が北海道というだけで自然や風物の味わいもない。★★★

    本体価格680円
    ★★★★

  • タイトルに惹かれて、衝動読み。
    北の大地の雄大さが描かれていると思ったが、どの作品もイマイチ・・・
    小説、エッセイと交互に構成されているのは面白い発想だし、読みやすかったが、北海道の魅力を感じるのには、かなり物足りない。
    私はどの作品も初読みだったが、個人的には「雪が降る」が重厚で一番面白かった。
    堂場瞬一のラッキーピエロの話も好き。
    どうせ食べ物のうんちくを垂れるならば、エッセイの中だけにして欲しいと、つくづく思った。

  • 道民だから読んで見ようと、手に取りました

    鉄道員ぽっぽや
    初めて読みました
    いや、これ泣けるやつじゃん!
    全国民が感動した理由が分かった
    健さーん
    映画が見たい

    頸、冷える
    昔、道東とかでミンクの養殖って看板見た記憶がある!!
    キーホルダーとかあった!!
    今の話から、昔の話に戻るんだけど
    主人公が違ってると思わなかった…

  • 《小説》鉄道屋    浅田次郎
    《エッセイ》ニッポンぶらり旅 釧路        
               太田和彦
    《小説》頸、冷える  河﨑秋子
    《エッセイ》あったまきちゃう!/
        札幌冬の陣 北大路公子
    《小説》本日開店   桜木紫乃 
    《エッセイ》函館「ラッキーピエロ」
       のハンバーガー 堂場瞬一
    《小説》雪は降る    馳星周
    《エッセイ》旅すれば 乳濃いし
               原田マハ
    《小説》四月の風見鶏 渡辺淳一

    北海道に何らかの縁がある人にとっては、この一冊は特別興味深く読めるかもしれない。

    ※ 6/29 映画 (鉄道員 ぽっぽや) 読後再鑑賞  
               

  • 北のおくりもの 北海道アンソロジー (集英社文庫) | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/book/4087445313/

    北のおくりもの 北海道アンソロジー/集英社文庫編集部/浅田 次郎/太田 和彦/河﨑 秋子/北大路 公子/桜木 紫乃/堂場 瞬一/馳 星周/原田 マハ/渡辺 淳一 | 集英社 ― SHUEISHA ―
    https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-744531-2

  • 北海道を扱った小説とエッセイが交互に登場する。新千歳空港で平積み。確かに往復の飛行機で読むのにちょうど良い。馳さん、桜木さん、川﨑さんが地元を書くと、やはり寒さがよく伝わる。鉄道員も良いです。

  • 北海道を題材にした小説やエッセイの詰め合わせ。
    普段手に取ることが無かった作家さんの作品を読むことが出来て、面白かった。
    馴染みのある土地のお話だったが、そのせいか登場人物達の方言の描写に違和感があった。北海道弁というのをわかりやすくするために、大袈裟に書いているのだろうと思うので仕方ない。
    何人か気に入ったお話もあったので、改めてその作家さんの著書を読んでみたいと思う。

  • 小説すばる1995年11月号浅田次郎鉄道員、サンデー毎日2014年2月2日〜3月16日号太田和彦にっぽんぶらり旅釧路、小説すばる2017年3月号河崎秋子頸,冷える、小説すばる2015年2月号・3月号北大路公子、集英社2013年1月刊ホテルローヤル桜木紫乃本日開店、小説すばる2018年9月号堂場瞬一函館『ラッキーピエロ』のハンバーガー、小説すばる2007年4月号馳星周雪は降る、小説すばる2014年9月号原田マハ旅すれば乳濃いし、オール讀物1974年6月号渡辺淳一四月の風見鶏、の9編の小説とエッセイを2023年5月集英社文庫から刊行。浅田さん、渡辺さんの話は既読だったが、作者の持ち味というか特徴的なものがあって楽しめた。どちらも名作。残り初読み作品でしたがなるほど北海道へと気持ちが近づきました。

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