紫式部と清少納言 二大女房大決戦 (集英社文庫)

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  • 集英社 (2024年1月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784087446081

作品紹介・あらすじ

紫式部は執筆に追われていた。
「源氏物語」を餌に、帝の関心を愛娘・彰子へと向けさせたい藤原道長から、続きを催促されているのだ。
創作の手がかりが欲しい紫式部は、素性を隠し、荒れ屋で暮らす清少納言の元を訪れる。
そこで、皇后定子の霊鬼が宮中を徘徊しているという噂を、うっかり口にしてしまい――。
小競り合いばかりの二人が、霊鬼探しでまさかの共同戦線!?
超展開の二大女房大決戦!

みんなの感想まとめ

平安時代の女房たちが織り成す友情と冒険を描いた物語は、紫式部と清少納言という二人の著名な女性作家の意外なタッグを通じて展開します。源氏物語の人気に苦しむ紫式部が、霊鬼の噂を追い求める中で、出家後の清少...

感想・レビュー・書評

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  • 「ばけもの好む中将」シリーズの作家さんだけに、テンポよく読めて楽しめた。

    表紙の二人はずいぶん愛らしく描かれているが、作中の二人は当時で言えば中年。清少納言に至ってはまだ四十前後のはずだが出家姿の髪は白くなっている。

    この作品での源氏物語は、紫式部(香子)が中宮・彰子に仕える前に第一部は出来ていて評判になっているという設定。その評判をわが娘・彰子と主上とを繋ぐ手段に使おうと、道長が香子を御所に呼ぶ。
    一方の清少納言の方は、御所を下がって何年も経ちあばら家暮らし。
    そんな二人が御所を徘徊する霊鬼の正体をあばくためにタッグを組むことになり…という作家さんお得意の展開。

    個人的に興味深く読んだのは、ジャンルは違えど作家である二人が互いの作品について語り合うシーン。
    香子が自信をもって描いたシーンを清少納言にけなされて反論したり、逆に好感触を得ると嬉しくなったり。逆に香子が枕草子で描かれている清少納言の賢さ自慢を非難したり。
    そしてもう一人、和泉式部という名前しかしらない歌人の描き方も面白かった。香子から見ればさして美人とも思われないのに何故かモテモテ。だが彼女にはそれだけではないある能力もあったりする。

    結末としては思った通りの部分もあり、意外な部分もありだったが、やはり一番は紫式部と清少納言の友情関係。実際こんな感じだったら嬉しいなと思う。
    そして『かわいがってやってつかぁさい』の元ネタはやはり…。

  • 今回も笑わせていただきました。

    亡くした定子への思いを彰子に向けさせるために道長に選ばれた『源氏物語』と作者である紫式部。

    続きを急げと責められる姿に、まるで締め切り追われる人気作家のよう...( = =) トオイメ目

    確かに人気があったがゆえに彰子に使えることになったわけですしねぇ。でも、好き勝手に言っては消えていく道長や赤染衛門にいら立つのもわからなくはないですよねぇ。

    そんな時に代内裏の中に亡くなった定子の霊鬼が現れて、紫式部は姿を見るだけではなくて、部屋の壁を叩かれてパニック!

    そこで彼女は嘘をついて出家した清少納言の元へ。

    この清少納言が私のめちゃ好みの性格でした。いやぁ、彼女にはこういう老後を過ごしてもらいたいと切に思っちゃいましたよ。かっこいい!

    或る意味ではとんでも設定なのですが、小説とはこういうものでよいのです♪

  • 現実ではありえないような物語、いや!本当に!紫式部と清少納言が出会ってたり、友達だったりしたらー。(現実的に無理ですけど…あ、最初でも言ってました)紫式部日記、人をレビューしてる感じらしいから、現代語訳のものを読んでみたいと思った!

  • 「源氏物語」が大人気で、しかし続きを急かされスランプになった紫式部。彼女は夜中に宮中を彷徨う白い影を目撃してしまう。皇后定子の霊鬼ではないかと噂される中、さらに不可解な事象が起こり怯える紫式部。一方で出家していた清少納言はその噂に憤りを感じ、二人は霊鬼の正体を突き止めようとする。こんなことがあったのなら楽しいかも、と思える物語です。
    もちろんまったくのフィクションとはいえ、ある程度は史実。詳しい人もそうでない人も楽しめそうです。才気煥発な二人の女房のコンビがもう楽しくって仕方ありませんでした。ホラー要素もあり、ミステリ要素もあり、そして少しコミカルでもあり。平安時代って華やかな宮中で色恋ばっかりのイメージなのですが、政治の絡んだあれやこれやの愛憎劇が、ってのも面白いしね。
    紫式部と清少納言、どちらのキャラクターも良いのですが。ダントツは和泉式部かも。彼女が凄すぎるでしょ! そして解説が瀬川ことびさんだというのも、絶妙なツボです。

  • 紫式部が源氏物語を書いている最中に中宮彰子の女房として仕え始めるところから、思うように筆が進まず悩んでいるところへ宮中の怪異に遭遇し清少納言に助言を求めたことで、二人で組み、和泉式部も自ら巻き込まれて怪異の謎を解く話。清少納言も和泉式部も素敵。いまのところは読み切りっぽいが、続きもありそう。

  • 913-S
    新着図書コーナー

  • タイミングは「花宴」を書き上げた後に彰子の元へ致仕して「葵」を挙げてから続きの展開に悩んでる辺り。

    死して尚、主人へのロイヤリティmax、白髪混じりでドスドス歩く豪快な清少納言、爽快でとても魅力的なんだけど…表紙絵、も少し寄り添えないもんかー。

    色々ある中で、すかさず(コレ使えるわっっ)って拾っていく香子がさすが。物語作者の元祖だけある説得力。こっちも(えーそんなトコから持ってきてたんかいっっ!)って2倍楽しめるw。『源氏物語』再読したくなるー。あ、でも、史実もちゃんと押さえとかないと、どこからフィクションか混乱錯覚するんで、そこは要注意ね。

    大河ドラマの配役が脳裏にチラつくのは想定内だったけど、赤染衛門は完全に「凰稀かなめさん」でした。

    あと、『和泉式部日記』を読みながら「和泉、やめれーそっち行ったらあかんーっ」って叫んでたのは私だけでないと知って、安心した。そうよね〜。

  • 大河の時に購入したはずなのに忙しくて終わったころに読み出しました。
    瀬川先生の本ということもありすんなり本の世界に入り込みました。史実はどうあれ紫式部と清少納言、二人が気軽に物言い合える代打柄だったらこんな感じなんだろうなぁ。個人的には最後の方の清少納言の台詞が笑えて仕方ありませんでしたw(これは読んでみてからのお楽しみ)

  • 2人ともこんな感じだったのかな。
    憎めないキャラだけど
    和泉式部にはびっくりです

  • 面白かった〜!
    こう来るかと膝を打ちっぱなしだった。
    和泉式部が一番最強なのでは?

  • 2024年2月8日購入。

  • 史実を元に紫式部と清少納言が出会っていたらのお話し。実際にありそうな話の展開で面白かった。
    恒例の怪異らしい謎解きもあり期待を裏切らない。
    晩年の清少納言は消息がわかっていないので、想像が膨らみます。

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著者プロフィール

1964年生まれ。91年『闇に歌えば』でデビュー。
「ばけもの好む中将」、「暗夜鬼譚」シリーズ(ともに集英社文庫)、『怪奇編集部「トワイライト」』(集英社オレンジ文庫)など著作多数。

「2019年 『百鬼一歌 菊と怨霊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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