カミサマはそういない (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2024年6月20日発売)
3.04
  • (12)
  • (36)
  • (65)
  • (36)
  • (9)
本棚登録 : 1416
感想 : 58
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784087446623

作品紹介・あらすじ

変な予感がするんだ。
扉の向こうで、何か恐ろしいものが、僕を待っている気がして――。

ミステリ、ホラー、SF……さまざまな終末的世界の絶望と、微かな光を描く異色の短編集。この物語に、救いの「カミサマ」はいるのか――。

目を覚ましたら、なぜか無人の遊園地にいた。園内には僕をいじめた奴の死体が転がっている。ここは死後の世界なのだろうか? そこへナイフを持ったピエロが現れ……(「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」)

僕らはこの見張り塔から敵を撃つ。戦争が終わるまで。しかし、人員は減らされ、任務は過酷なものになっていく。そしてある日、味方の民間人への狙撃命令が下され……(「見張り塔」)

など全7編を収録。



【プロフィール】
深緑野分(ふかみどり・のわき)
1983年神奈川県生まれ。2010年、「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15年刊行の長編『戦場のコックたち』で第154回直木賞候補、16年本屋大賞ノミネート、第18回大藪春彦賞候補。18年刊行の『ベルリンは晴れているか』で第9回Twitter文学賞国内編第1位、19年本屋大賞ノミネート、第160回直木賞候補、第21回大藪春彦賞候補。19年刊行の『この本を盗む者は』で、21年本屋大賞ノミネート、「キノベス!2021」第3位となった。

みんなの感想まとめ

多様なテーマと独特の世界観が織りなす短編集は、ミステリやホラー、SFの要素を巧みに融合させています。各短編は、終末的な状況や人間の心理を描き出し、読者に深い印象を残します。特に「見張り塔」では少年兵の...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イヤミス集
    あんまりハマらなかった…

  • 男主人公しか出て来ないイヤミス短編集
    とっても読みやすい7篇、著者初読
    正直読みやす過ぎる上、敢えてなのか不明だが何を書きたいのか理解出来ずこの本のタイトルで無理矢理自己完結しながら読む
    1、伊藤が消えた
    2、潮風吹いて、ゴンドラ揺れる
    3、朔日晦日
    の前半3篇でげんなり。イヤミス書こうとしか考えてないのかと思うほどツッコミどころ満載

    4、見張り塔
    でおろろろろろ
    手塚治虫×星新一のような世界観と捻りの効いたオチに姿勢を正す(SFだからとか思いたくない)
    5、ストーカーvs盗撮魔
    はまさに世にも奇妙な物語な内容は普通だったが
    6、饑奇譚
    は大好物の救いのなさにええやん!シューッ!は?
    となり最後の
    7、新しい音楽、海賊ラジオ
    はノーコメント

    はて、僕はこの作家が好きなのか嫌いなのかさっぱり。そのうち他も読んで確かめてみることにします

    深緑野分(音はクレヨンしんちゃんのタイトルコールのリズムでいいらしい)
    メガネバージョンの著者の容姿は大変好みである照


  • すいません、半年寝かせました。半年も漬け込んであれば、かなり美味しくなっているんじゃない?すいません。

    本書は4年前に出た単行本を昨年6月に文庫化したもの。全体の雰囲気は重い。確かに重いのだが、どの作品も渋くて面白い。面白さに濃淡はあるけど、いずれも後を引くテイスト。地面に引きずり込まれそうな作品もある。少しずつタイプが違うので各作品にコメントしたい。目次の文字のフォントが大きい、各作品の冒頭の題名も大きいフォントを使っている。これってどんな効果を狙っているのだろう、ミステリー。

    〇 伊藤が消えた
    単なる殺人事件だと思うのだが、解説をみたらいろいろな背景があるようだ。すいません、深緑野分の初心者なもので。
    〇 潮風吹いて、ゴンドラ揺れる
    これはSFだな。しかもループもので逃げられない閉鎖的恐怖空間。みんな何回も何回も殺されて大変だ。殺され方が少しずつ変化すると何か脱出に向けた糸口が見つかるかもしれないが、全くその兆しが見えないので絶望。
    〇 朔日晦日
    この作品は8ページしかない。そこからして異常。カミサマという言葉が頻繁に出てくる。ナメクジは爺様の生まれ変わり。兄の白目に黒いゴマが増えていき、黒目に白いゴマが増えていく。その結果、白目と黒目が反転する。もーー、その結果をイメージできない。本来の目はカミサマから貰えると兄は信じている。でも、「カミサマはそういない」のですよ。
    〇 見張り塔
    戦争中、上官から得られる情報に翻弄される。上官に騙されて次々と味方を狙撃していく。人より銃の扱いが上手というだけで人を殺す特権を与えられるものの、その罪の意識にどんどん頭の中が混乱していく。
    〇 ストーカー VS 盗撮魔
    まんまと騙されてこれも閉鎖空間に閉じ込められてしまう。ここから出られない事を受け入れ、低レベルでつまらないせめぎ合いに落とし込まれていく。行き過ぎた欲望が身を亡ぼす典型的な例。砂の女の主人公みたい。
    〇 饑奇譚
    饑は飢えるという意味、飢餓。底辺社会の物語。イメージとしては映画「ブレードランナー」の冒頭シーンがこれまた想起される。一年に一回、一日限定で太陽に焼き尽くされるという設定。その前日には何か食べておかないと、どこかに転生、時間旅行してしまうらしい。結局、主人公は助かる。めでたし、めでたし。
    〇 新しい音楽、海賊ラジオ
    海のトリトンの様な世界と思いきや、そんな意識の高い世界ではないようだ。文字を右から左へと追い続ける。

    最初の読書スピードは決して高くはないが、興が乗って来るともうどうにも止まらない。これが深緑の世界なのか。今後は半年も漬け込むことは止め、浅漬けで美味しく戴きます。

  • 全体的にあんまり印象に残らなかったかも?
    どんでん返しとかではない。世にも奇妙な物語りみたいな感じ。
    潮風吹いて、ゴンドラ揺れる(晴れた日、遊園地、殺人ピエロ)
    見張り塔(これ一番好き。少年兵は、何と戦っているのか。)
    饑奇譚(千と千尋みたい!)
    の雰囲気は好き。異世界不思議系?
    10分くらいのショートフィルム映画で観てみたい。

  • 一筋縄ではいかない。少年狙撃兵の話は切ない。

  • ちょっと気持ち悪くて面白かったのは「伊藤が消えた」ぐらいだった。あとはあまりよくわからなかった悲

  • とても奇妙な世界観の短編集だった

    「見張り塔」
    読み応えがあった
    何のために生き残るのか、それは誰のためにやってるの、とやりきれない感情になる
    深緑野分さんの話はとても引き込まれる

    「ストーカーVS盗撮魔」
    面白かった
    今どきのSNS関連の話、こういうストーカーもどきの人、いるかもしれないなと妙にリアルだった

  • ピエロと遊園地の話と、兵士の話、最後の海賊ラジオの話が好きだ。
    海賊ラジオは一番救いがある。
    ピエロには救いがない。
    一人残った兵士にも。
    こういうなんとも言えない後味が残る話って好きだなぁ

  • びっくりするくらいハマらんかった
    短編集やから読み終えれたけど、短編集やからハマらんかったんかも

  • 短編集で一話ごとに世界観や趣きが全く異なるので続けて読むと毎回世界観把握するのが大変だったのと単純に面白いと思えるものがあんまりなかった。なんかプロットだけを読まされてまた次、みたいな感じ。
    饑奇譚のSFクーロン城っぽい雰囲気は好き
    あの世界観を膨らませたらきっとすごい作品になりそうな感じ

  • おまえは、善人か?

    ハッピーエンドではない物語を集めた
    七編からなる短編集。
    ミステリー、SF、ホラー、オカルト?
    一編一編、時代も世界も違う、
    まさに深緑野分ワールド。

    毎日、寝る前に一編ずつ読んだら、
    読後、唸って、
    眠れば、魘される。
    確実に寝不足になるだろう。

    どうしようもない現実。
    何で、こうなってしまったんだ!!
    カミサマはいない。
    と、言い切らないところに、
    まだ救いはあるのかも。

  • なんか合わない

  • 望みのないような展開と終末的世界観で構成された全7篇の短編集。1篇ごとに物語のテイストが変わり、ミステリーやSFなどジャンルは異なるが、ゾワっとするような体験をする事ができる。

  • 野球という共通項を持ちながらも、一筋縄ではいかない「複雑な切り口」が印象的な一冊でした。
    伊坂作品特有の遊び心は随所に感じられるものの、ストーリーに引き込まれるほどの爆発力や、キャラクターへの強い没入感を得るのが難しかったです。パズルのピースを眺めているような知的な面白さはある一方で、感情を揺さぶる「引き」が弱く、最後まで物語の外側に留まってしまったような、少し冷めた読後感が残りました。

  • 初めて読む作者さんの作品でどんなのかドキドキしたけど、短編集でほとんど救いがなくて恐ろしかったー!面白かった。場面表現で言ったら「饑奇譚」が好き。ネオンの看板があって、雨で薄暗くて九龍城みたいなアパート、上と下という謎のシステム、放出日という設定の中で主人公がもがく話。あの時助けた兄がおじいさんになって、助けるシーン、すごく良くて金魚頭の人とかも出てきて不思議な世界観を助長してて良かった。。(良かったしか言えへん)また結局救いがないのがね…お母さん、、悲しい「潮風吹いてゴンドラゆれる」は本当に怖い!こんな夢とか見たら怖くて寝られなくなりそう。まあでもマッディーはこれ以上に怖い思いをしたんだから、報復するのはしょうがないよね…もしかしたら主人公の子が好きだったのに裏切られてあんなことをされてより苦しかったのかもなと思った、、ループグロエンド怖すぎるな。初っ端に「伊藤が消えた」の話があるのはずるい、こんなの読んだらどんどん読みたくなって買っちゃう。まんまと買ってしまった。たしかに男が出てくるドロドロ胸糞ミステリーって少ないかも?新しいけど、なんかリアルで救いなし、お金盗んでたら同罪だし、伊藤はどんだけ不憫な目にあうの…
    「見張り塔」胸糞、鬱、グロ、怖、裏切り、戦争、嘘、いろんな酷いもん詰まってる!短編なのに見てて苦しかった…早く終われとも思うけど、1番はどうなるの?って気になっちゃった。みんな狂ってるよ…。
    「朔日晦日」は「カミサマはそういない」の話ってことなのかな、いや今月カミサマいないよって言ってたの兄ちゃんなのに、カミサマと一緒に行ってくるよって言ってるの何!今月いないんでしょ??いないんだから、見えてるのそれカミサマじゃないよ!て教えてあげたかった!!
    「新しい音楽、海賊ラジオ」めっちゃくちゃかわいい、良い話かーい。いつ鬱展開くるかとドキドキしたわ、海賊ラジオはみんなで作りあげてくもんなんだね!登場人物みんなかわいい。山へ行った子達は無事かな…?

  • 題名と表紙に惹かれて買って久しぶりのこういうテイストの話を読んだ気がする、たまのジャケ買いは楽しい
    乙一のzooを思い出したけど、下位互換感は否めない、青い鳥文庫で小学生くらいで出会ってたらすごくよかったかも
    毎回話をつかむのがめんどくさく感じてしまうくらいには飽きてた、読みやすくはある、2日で読んだ
    個人的にはイヤミスまでいかない、少し不思議で少し怖いなーくらい、短編だからなのかな

  • 色んなパターンの終末世界のお話。
    カミサマ=神≠上(解説より)
    好き嫌い別れそうな作品だけど、個人的には好き。
    崩壊したようなヒドイ世界の中でもなんとか生きてる人たちの物語であり、もがいてる感じがなんか良い。
    世界そのものを救うとか変えるとかいう気概が一切ない感じが面白い。
    とは言え、最後の「新しい音楽、海賊ラジオ」が少し希望見いだせそうな終わり方だったので、暗い気持ちで読み終わることなく済んだのは良かった。

  • この世界の話だったり、違う世界の話だったり、夢のような話だったり。色んな世界の話が詰まった短編集。ホラー、サスペンス、戦争もの、SF、少年の冒険譚に至るまで色々詰まった短編集。

    めっっっっちゃ面白かった。現代社会の話だったりそうじゃなかったりするから、世界観に早めに気づかないと戸惑うかも? 世界観が短編ごとでかなり違うので好みは出ると思うが、個人的にこういう世界観好きすぎてどれも最高だった。「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」、「見張り塔」、「饑奇譚」、「新しい音楽、海賊ラジオ」が特に好き。「見張り塔」と「饑奇譚」がぐおあーってダメージ食らうけど(特に後者。そうなんだよなあ、今よりいいとは限らん無情〜オオア〜あの日の君はいなくなってしまった……)、ラストの「新しい音楽、海賊ラジオ」はすごい読後感がいい!!なんだろ、この本が終末をテーマにまとまってるというわけでもないんだけど、とにかくどの話も面白かった。突き刺さった〜。伊藤の話は胸糞ですけどね普通に。とにかくこの世界観が好き!

  • 伊藤が消えた/潮風吹いて、ゴンドラ揺れる/朔日晦日/
    見張り塔/ストーカーVS盗撮魔/饑奇譚/
    新しい音楽、海賊ラジオ

    各話に表紙のページがある
    何だかモヤモヤと闇の世界にいる感じのまま読み進む
    最終話だけ違う表紙
    ゆめも希望もない世界で微かな灯りが見える気がした

  • 「見張り塔」が大好き
    「新しい音楽、海賊ラジオ」は美しかった

全51件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

深緑野分(ふかみどり・のわき)
1983年神奈川県生まれ。2010年、「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15年刊行の長編『戦場のコックたち』で第154回直木賞候補、16年本屋大賞ノミネート、第18回大藪春彦賞候補。18年刊行の『ベルリンは晴れているか』で第9回Twitter文学賞国内編第1位、19年本屋大賞ノミネート、第160回直木賞候補、第21回大藪春彦賞候補。19年刊行の『この本を盗む者は』で、21年本屋大賞ノミネート、「キノベス!2021」第3位となった。その他の著書に『分かれ道ノストラダムス』『カミサマはそういない』がある。

「2022年 『ベルリンは晴れているか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

深緑野分の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×