ビギナーズ・ライブ! (集英社文庫(日本))

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  • 集英社 (2024年7月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784087446753

作品紹介・あらすじ

熱血新人ディレクターのヒロインとバツ3の中年プロデューサー、還暦越えトラック運転手と無気力大学生が伝説のラジオ番組を作る!?

感想・レビュー・書評

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  • ラジオ新番組の裏側を描くドタバタコメディ

    以下、公式のあらすじ
    -----------------------
    今聴いている電波の向こう側で起きているかもしれない、奇跡のような熱い話。 ――タレント、ラジオパーソナリティ 山崎怜奈さん

    笑って泣ける、超ド級のラジオ小説!

    大阪では、ぼちぼち人気のローカルFM局に勤める陽菜。
    初めてディレクターを任された新番組に集まったのは、テレビ業界を追放されたプロデューサーに、還暦トラック運転手と無気力大学生のパーソナリティ二人……って全員素人やん!
    打ち切りの危機が迫るなか、陽菜たちは己の人生の全てをさらけ出したラジオドラマを放送することに。
    「金曜夜のビギナーズ・ライブ!」、今週も元気に始めるで。
    -----------------------

    私が何となくイメージする業界のリアリティ加減、実際にありそうとなさそうのギリギリなのが保坂祐希さんっぽい
    予想していた通り、やはり面白かった

    主な登場人物
    在阪のラジオ局FMマインドADの久能木陽菜
    東京のテレビ局で視聴率請負人だったが、女性問題で首になってFMマインドに再就職した二階堂有起哉(×3で×4は目前)
    ベテラントラックドライバーでラジオのハガキ職人だったが内勤になった小手川康夫
    実家が太い無気力大学生の鈴賀祐太郎

    新人ディレクターとトンデモプロデューサーと素人パーソナリティー二人の新番組

    序盤はドタバタコメディだけど、最初のラジオドラマのくだりでは若干の人情を感じさせつつ、それでもちゃんとオチがあるのは面白い

    二階堂の元妻行脚の展開は、期待していた展開とは違った
    まぁ、何度も結婚できる人にはできるなりの理由があるのだろうなぁ
    現在の妻(離婚目前)に関しては涙なしには読めない(嘘)
    この人だけは他の人達とちょっと違うような気もするが、何か裏事情があったりするんだろうか?
    そして、そんな自分の醜態も敏腕プロデューサーとしてあけすけに放送に乗せようとする姿勢はある意味でプロなのだろうな

    私は公共の電波を使わないインターネット素人ラジオに馴染みがある
    まぁ、声だけで繋がる面白さというのは、現代でもまだ残されたエンタメであると思う

    続編作れそうだけど、あるかな?


    #ビギラブ

  • 2024年読了30作品目。

    主な登場人物は、在版FM局、FMマインドADの久能木陽菜(26)、視聴率請負人だったのに女性問題で首になりFMマインドに再就職した二階堂有起哉(42)、ベテラントラックドライバーではがき職人の小手川康夫(60)、無気力大学生の鈴賀祐太郎(20)

    時にしんみり、しかしほぼコミカルな作風で、楽しい時間を過ごしました。
    素人パーソナリティーによる番組、面白そう。番組制作者は気が抜けないでしょうけど。
    二階堂が面白い。こういう人、嫌いじゃないです。
    続編あるかな。あるといいな。

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著者プロフィール

2018年、『リコール』(ポプラ社)でデビュー。社会への鋭い視点と柔らかなタッチを兼ね備えた、社会派エンターテインメント注目の書き手。大手自動車会社グループでの勤務経験がある。著書に『大変、申し訳ありませんでした』『大変、大変、申し訳ありませんでした』(講談社タイガ)、『黒いサカナ』(ポプラ社)ほか。

「2023年 『「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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