銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように (集英社文庫(日本))

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  • 集英社 (2024年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784087447156

作品紹介・あらすじ

亡くなった妻への後悔を抱えた老紳士。SNSの炎上から将来に思い悩む30代OL。銀河ホテルの「手紙室」で過去・未来への想いが交錯する!シリーズ第2弾。

みんなの感想まとめ

手紙を通じて心の変化を描く物語が展開され、人生に迷う老若男女が織りなすエピソードが心に響きます。南軽井沢の銀河ホテルにある手紙室が舞台で、参加者は自分の気持ちを手紙や創作を通じて表現することが求められ...

感想・レビュー・書評

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  • 今作は長年連れ添った妻の手紙を受け取りにきた夫の話と、SNSで疲れ果てた末に気晴らしで訪れた女性と、仲は悪くないがどこか距離がある親子の三本立て。
    どれも、お話に寄り添ったインクが使われていて情景が浮かぶようだった。
    手紙も亡き妻へ宛てたもの、自身の決意の言葉、母親と一緒に遊べるように描いたゲーム。三者三葉でとてもよかった。お手紙ってどんな形でも相手に伝わればいいものだね。
    苅部さんの過去がやっと明かされたけど、結構ほの暗くて衝撃・・・。

    最近友達に色々なチケットなど一時だけ立て替えていただた際に、お代と一緒に少しのお手紙を添えている。お礼と楽しみにしている事など添えると、当日が待ち遠しくたまらない。
    お手紙やちょっとしたメモを見かけるとついつい買ってしまうのが悩み。

  • シリーズ第2作。南軽井沢にある銀河ホテルの手紙室を舞台にした心温まるお話。本作でも、人生に迷いを抱える老若男女が手紙室でのワークショップを受けることで起こる心境の変化が描かれていた。ワークショップを担当するホテル従業員の苅部さんのさりげないサポートが素晴らしいが、手紙なんて書けないと尻込みしながら参加した人たちが、手紙という形式でなくとも何かを書いたり作ったりすることで元気になる様子を見て、気分を変えたいならとにかく行動、と改めて実感した。謎の多い魅力的な苅部さんの過去も少しばかり分かった。舞台が素敵なホテルなので、常に心地よい雰囲気を感じながらリラックスして読める本。

  • シリーズ第2弾です。
    軽井沢にある銀河ホテルの手紙室。
    ホテルのアクティビティの一環として「手紙教室」がある。
    1000色並べられたインクから好きな色を選び手紙を書く。文字じゃなくてもいい。誰に書いてもいい。出せなくてもいい。出さなくてもいい。
    その時間が自分と向かい合う時間となり何かが変わる。
    この本で参加するのは妻に先立たれた男性。
    SNSに疲れた女性。
    母の仕事でホテルに連れてこられ時間を持て余した小学生男子。

    「銀河ホテルの居候」と呼ばれるこの手紙室の講師を務める苅部さんにインクの色の説明を聞きながら
    ぴったりとくる色を選び、紙に向き合う。
    彼は書き方を教えてくれるわけじゃない。
    悩みを解決してくれるわけでもない。でも、不思議と書いてみたいことが見えてくる。

    表題作「光り続ける灯台のように」は
    2つ目に収録されている。SNSで誹謗中傷を受けて傷つき、本来自分が何をしたかったのかを見失ってしまていたところ、この手紙室と出会い本当に大切に思っていたことを思いだし前を向いていく。

    書き出すって大切。この時代、スマホでもキーボードでも打ち込むことが多いけど、好きなペンと好きな紙に何でも良いから書いてみると意外と落ち着いたりすることがある。

    軽井沢にゆっくり、行くことは出来ないけど
    何かを書いてみることはすぐに出来ることだから
    少し心に留めておいて、何となくしんどい時や小さくても嬉しい時は、書いてみることにする。

  • こんなに早く次のシリーズを読めるとは思わず驚いた。

    銀河ホテルの手紙室を訪れた人達が自分と向き合い、奥底の本当の思いに気づいて進む姿は、自分も背中を押してもらえた気がして、前向きな気持ちになる。

    一話目は妻の手紙から涙が溢れ、やめる時も健やかなる時も共に生きてきた中で、互いを思い合っている姿に、こんな関係を築きたいと強く思った。
    二話目も自分の『好き』なものへの思いやあり方に、変に縛られがちになる気持ちを解いてもらえた。
    三話目は小学生の男の子と話す苅部さんの言葉が心に刺さる。

    私も手紙室へ行きたくてたまらない。
    大好きなシリーズが増えてしまった。次も楽しみ。

  • 手違いでこのシリーズ2冊目から入りましたが、十分楽しめました。
    手紙室、千色のインク、苅部さん。銀河ホテルの特別な場所は自分と向き合える場所。どのお話も優しい気持ちになれます。
    ぜひ映像化してほしい!

  • 優しい物語にほろっと心が明るく灯りました。
    軽井沢に興味を持って、観光案内を調べたりしています。いつか行ってみたいです。

  • 2作目と知らずにこちらから読んでしまった。あまり支障はなかったが、ホテル側の人物を知るにはやっぱり1作目から読むのが良いのかも。3作の短編が書き下ろされており、どれもほっこりとして人生について考えるような話。きっかけが手紙室で手紙を書くというもので、インクが印象的に書かれてる。レトロなおしゃれホテルと、とても綺麗なインクを想像しながら読んでいたが、話の起伏は少ないので、どれだけ想像のホテルに没頭出来るかで感動の程度が変わりそう。

  • 銀河ホテルの居候・苅部さんの、手紙のワークショップの続編。
    前作の「また虹がかかる日に」がめちゃくちゃよかったので、期待して読んだけど、期待を上回る感動があった。

    今回は、「誰かへ向けて手紙を書く」という、半ば一方通行な視点から、新たな自分の見つめなおし方を提示されたような気持ちになった。

    亡き妻の手紙を受け取りにきた老紳士の話(第一話)は、めちゃくちゃ感動した。
    私もちょっとやってみたいと思ったけど、見つけてもらえないかもしれないなあ笑。

    第三話、三枝さんの旦那さんの言う、物の捉え方やアプローチの仕方は人それぞれだということ。
    ついつい忘れて、自分の考え方が常識であり正義であるという、傲慢のフルコースみたいになりがちな自分の戒めになった。
    また、洸くんが自分で決断してお母さんを誘うシーン…泣けた…。

    この後の続編もあるのかな?
    あったらいいなあ。

  • 今回の三作品とも心温まる物語でした。

    第三章の軽井沢黄金伝説のお話。

    銀河ホテルのフロント担当の三枝は夫の明大と、二人の子ども結菜と颯太と暮らしている。

    弟の颯太はのんびりした性格できょうだい喧嘩でも、たいてい先に怒り出すのは姉の結菜。颯太は言い返すことはなく、たいてい黙って部屋にこもってしまう。
    結菜は自己主張が強い分、わかりやすくもあった。
    それにくらべると、颯太はおっとりしている。結菜にくらべると気持ちがわかりにくい。
    悩んでいるときも、結菜なら自分の考えていることをあれこれ言葉を尽くして説明しようとするけど、颯太はそうじゃない。ひとりで抱えこんで、だんまりになってしまう。
    颯太は中学三年生で進路を決めないといけない時期にいるが、本人から進路についてはっきりとした言葉が出てこない。

    三枝は手紙室のワークショップで人生ゲーム作りの手伝いをしているときに気がつく。
    人生も冒険のゲームみたいなもので、分岐のマスに来ればなにかを選択しないといけない。本当の人生ではそこに分岐って書かれているわけじゃないから、知らずに選んでしまっていることがほとんどだけど。あとになって、あれが分岐だったんだ、と気づく。
    颯太がいまいるのもそういう場所だ。なにを選ぶかによって今後の人生が変わる。
    きっと重いんだろうな、と思う。重くて、苦しくて、不安なんだろう。

    「颯太は自分の悩みをうまく言語化できないんじゃないかな」
    三枝は以前颯太について話していたとき、明大がそう言っていたのを思い出した。

    「不満や不安をわけがわからない大きなかたまりに感じる人も多い、ってこと。気持ちは重いけど、なんでそうなるのかわからない。・・・君や結菜のように原因を自分の外に出して、外から見ることが出来るタイプの人は自分の感情が原因だった場合も、とにかく外に出して対象として見ようとする。・・・世の中にはそうじゃない人もいるんだよ。だだ上下に大揺れしているだけになっちゃう人。・・・身を守るためにとにかくいったんすべて遮断してしまうんだ。一種の思考停止状態。」

    自分は結菜タイプだと思う。
    私の友人にも自分の事をあまり表に出さない人が確かにいる。いい奴なのだが本心の部分が見えない、人との間に一線を引いていると感じていた。どうして自分をもっとださないのだろうかと不思議に思っていた。しかし、この本を読んで少しは友人の気持ちが理解できた気がする。




  • 銀河ホテルの、心が自然と落ち着く時間の流れが素敵。
    私もこういうホテルに宿泊してみたい。

    千種類のインクが並ぶ手紙室の様子を幾度となく想像してみる。
    色とりどりのインクとちょっと薄暗くてカーペットが敷き詰められている荘厳と言ってもいいような静かな部屋。
    手紙室に訪れた人は、戸惑いながらも苅部さんのリードで少しずつ自分に人生に向き合っていく。



    第3話 軽井沢黄金伝説。
    子供だって辛いんだね。
    私が子供の頃よりもずっとずっと厳しい世の中になっていて、小学生や中学生の頃からすでに将来の岐路を踏まえて猛勉強。
    精神的に不安定になってしまうのも仕方がないのかもしれない。
    私も、自分の子供の頃や息子の事を思い浮かべて少し胸が苦しくなった。

    一生懸命に生きている人が皆報われる優しい世の中になりますように。


    さて。
    この本はシリーズ2冊目です。
    もちろん3冊目も読む予定です。
    苅部さんの秘密、ちょっとずつ出てくるのかなあ。。。
    次作も楽しみです★


  • 銀河ホテルシリーズ第2弾
    本を通して手紙室の魅力と苅部さんの魅力に取り憑かれました。短編集の中では第一話の健作さんのお話が感動的で思わず涙しました。
    第1弾、第3弾も読んでみたいです。
    インク沼には自分もはまりましたが、インクの魅力にもかなりはまるエピソードがありました。

  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように
    著者:ほしお さなえ
    ナレーター:小室 まゆ美

    手紙室を通して、皆んなの人生が変わっていくのが相変わらず良い。

    特に軽井沢黄金伝説が好きだった。
    いくらお金があっても、母との交流のが幸せだよなと思えた。

    しかも、スゴロクを手作りって楽しそう!
    思わず微笑んでしまった。

    -------------

    サマリー(あらすじ)・コンテンツ:

    銀河ホテルには、手紙室というすこし不思議な部屋がある。亡き妻が遺した謎のメッセージに導かれ、思い出の軽井沢を訪れた夫。趣味アカウントが炎上し、「好き」を奪われてしまったOL。やってきたお客さんは、手紙を書くことで自分の隠れた本音を見つめる。それは、色とりどりのインク瓶に囲まれながら、過去に思いを馳せ、未来を思い描く特別な時間。魔法みたいに、晴れやかな気分になれる一冊!

    -------------

    読了日:2026/02/05

  • 銀河ホテルシリーズ第2弾(連作短編集)
    今回も手紙室を訪れる人の気持ちを読みながら
    自分の内観が出来たような気がします。
    どれもとても良いお話。泣いてしまうかもしれないので(特に1話目)電車内ではご注意ください!

  • 第一巻とちょっと違う趣。このワークショップによって置き忘れたものを取りに行くという感覚。

  • 前作「また虹がかかる日に 」で世界観に魅了された銀河ホテルシリーズ。
    本作もとても良かった!!

    作品に流れる空気感がすごく好き。
    手紙室のワークショップに参加するお客様の人生に感じ入ったり、ホテルスタッフとの程よい距離感や交流も心地いい。

    心がほわっと温まり幸せな気分になったり、頑張るひとに寄り添い励まされたり、つい母親目線を重ねて読んでしまったり…。

    手紙室から見える景色には、いつも心が凪いでいく感じがします。
    癒し効果があって、優しく背中を押してくれる。
    千本ものインクが並ぶ手紙室に私も行ってみたい!色の名前の響きも素敵で想像してワクワクする。
    ずっと続いて欲しい大好きなシリーズ。
    温かい物語がお好きな人にお勧めです。


    『そんなに遠くなくていいんです。とりあえずいま目指す場所を決める。そこに着いて、ちがったと思ったらやり直せばいい。よかったと思えば、さらに進む先を決める。』


    『そうだよ、ゆっくり考えればいい。正解なんてないんだから。』

  • 手紙室のある銀河ホテル
    ・長い黄昏
    亡くなった奥様からの手紙
    銀河ホテルで撮った写真の裏に引換券が隠されていて、生きてる間にわからなかったことを旅や手紙を通して感じていく
    ・光り続ける灯台のように
    SNSの炎上から自分の生き方がわからなくなった人
    ・軽井沢黄金伝説
    スタッフ三枝さんや手紙室苅部さんの過去など、ホテルスタッフを見つめながら、すごろくを作る

    すごくあたたかい続編でした!大好きな本になりました。

  • シリーズ2作目
    今作もどの話もよかった〜
    私は特に1話目の長い黄昏がほろっと心に染みました
    3話目では謎多き苅部さん自身の事が少し語られていたりして。。
    次作も楽しみ!

  • 【収録作品】
    第1話 長い黄昏 Twilight
    第2話 光り続ける灯台のように Vert Atlantide
    第3話 軽井沢黄金伝説 Gold

    第1話 長年の常連客大杉。妻の幸子が書いた手紙を受けとるために訪れる。ワークショップで妻に手紙を書く。
    第2話 SNSが炎上した藤本。
    第3話 出張講師を依頼しているソムリエの大原の小学生の息子。

    苅部は何者かに迫りつつあるが、やぶ蛇かもと思わせる。正体に近づいたらいなくなりそうな、或いはそろそろ立ち去る準備をしていそうな。

    いつも自然体に見える彼の存在はホテルにとって大きいけれど、人間である以上いつまでもはいられない。その辺もわかっているんだろうな。

  • 銀河ホテルシリーズ第2弾!
    今回もとても癒された1冊でした。

    どのお話も素敵だったけど、
    1番胸が打たれたのは最初の章でした!
    亡くなった妻 幸子から手紙があるとわかり
    その返事を書くことにした 夫の健作。
    妻の幸子からの手紙も健作が書いた手紙も
    とてもウルっときてしまった。
    きっと幸子も健作もとてもいい人で
    人思いなんだろうなと読んでいて思った。
    素敵な夫婦。

    そして銀河ホテルの手紙室で働く苅部の過去も
    少しずつ明らかになっていく様子に
    とてもドキドキさせられました。
    次の3作目も楽しみです!!

  • あの銀河ホテルの居候、守り神、救世主、苅部さんの生い立ちが少し明らかになった!
    ますます興味深い!
    手紙室を訪れる人はなんらかの悩みを抱えてて、すごくネガティヴな状態だけど、あの部屋を出て行く人はみんな前向きに一歩踏み出せる。
    どんな魔法があの部屋と苅部さんにあるのか、不思議。
    軽井沢のこともちらほら出てくるので、軽井沢に行くのがますます楽しみになった!

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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