空をこえて七星のかなた (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2025年5月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784087447699

作品紹介・あらすじ

この本は、きっとあなたの北極星(ポラリス)になる。
7つの物語が星座のようにつながる、宇宙を巡る感動のミステリー!

「南の島へ行くぞ」突然のパパの提案で、石垣島を父娘で旅することに。でも、家族旅行といえばママも一緒だったのだ、去年までは――(「南の十字に会いに行く」)。同級生の過失で、私は右目に取り返しのつかない怪我を負った。同時に、大事な友達と約束した夢も潰えて……(「星は、すばる」)。7つの物語が星座を描くようにつながった時、大きな感動に包まれる。星空と宇宙を巡る傑作ミステリー!

【著者プロフィール】
加納朋子(かのう・ともこ)
1966年福岡県生まれ。92年「ななつのこ」で第3回鮎川哲也賞を受賞し作家デビュー。95年「ガラスの麒麟」で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。温かくも鋭い洞察を備えた〈日常の謎〉の名手として、多くの読者の支持を集める。著書に『ささら さや』『七人の敵がいる』『我ら荒野の七重奏(セプテット)』『カーテンコール!』『いつかの岸辺に跳ねていく』などのほか、自らの闘病体験を綴った『無菌病棟より愛をこめて』がある。

みんなの感想まとめ

星をテーマにした7つの短編集が、感動的なミステリーとして展開されます。各物語は異なるシチュエーションで描かれ、登場人物たちの人生や夢が織り交ぜられています。特に、最後の話「リフトオフ」では、これまでの...

感想・レビュー・書評

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  • 短編7話、どうにも話が薄っぺらくて退屈…と思ったけど、帯書き通りの展開になった時一気にその印象は逆転します。こうなるともう終わりよければ全てよし!館シリーズのデトックス笑

    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      こちらの作品オイラも読了しました!
      楽しい時間でした♩
      「いいね」ありがとうございます。

      こちらの作品オイラも読了しました!
      楽しい時間でした♩
      2025/09/14
    • ヤスさん
      コメントありがとうございます。
      綺麗に綺麗にまとめられる良い作品でしたね。
      コメントありがとうございます。
      綺麗に綺麗にまとめられる良い作品でしたね。
      2025/09/14
    • きたごやたろうさん
      ヤスさんへ

      はい。
      タイトルから素敵だなぁって思いました!
      ヤスさんへ

      はい。
      タイトルから素敵だなぁって思いました!
      2025/09/14
  • 加納朋子さん、ちょっとお久し振りの22冊目。

    星が出てくるお話が7つ。南の島、山奥のホテル、田舎町の高校、古ぼけたアパートの下宿屋、小惑星に衝突された宇宙船…、色々なシチュエーションの中で語られる話は、最後になって今まで見えていたものがガラリと変わったり、ちょっとした驚きがあったり、隠されていた謎が明かされたりと、どの話もこの作者さんらしい捻りがあって楽しめる。
    とりわけ、第3話「箱庭に降る星は」の、完全無欠に見えて泣き落としには弱く、みんなの問題を解決しながら自らは屈託を抱える、そんな副会長の姿が魅力的。第四話「木星荘のヴィーナス」の超絶美女の女子大生・金江さんの天然振りも愛らしい。

    加えて、第2話の“オイラ”くんの名前がナイショのままだったり第3話の副会長も最後まで名前で呼ばれることがなかったり(後から読むと、実は一度呼ばれていたのだが)には、これはきっとこの作者さんお得意の構成で、今回もまた関係なさそうな話が最後の話でつながって、彼や彼女の名前もそこで明かされるのだろうなと思いながら、そこも楽しみに読み進む。
    そうは言ってもどうつながっていくのか全く分からなかったのだが、最終話「リフトオフ」、そうきたか。これまでの登場した人々がどんな人生を送ってきたかが知れて、ほのぼのとした気持ちで読み終えることができた。



    ここでもまた『北極星はいずれ、他の星に変わっていく』が出てきた(第6話)。この本ではこれ以上説明がなかったが、「この夏の星を見る」で教えてもらっていて良かった。

    視力検査を丸暗記したエピソードがあった(第2話)が、よしんば丸暗記できたとしても、本当に視力が悪い人はどこを指しているかが見えないので正解を言い当てるのは難しいと思う。

  • 加納朋子さんのハートウォーミングストーリーですね。
    星をめぐる七つの物語が最後にはファンタジーあふれる希望の物語になります。もちろん加納さんですから、ミステリーも含まれていますから、読み応えのある素敵な短編連作です。

          目次

      南十字に会いに行く
      星は、すばる
      箱庭に降る星は
      木星荘のヴィーナス
      孤舟よ星の海を征け
      星の子
      リフトオフ
        解説 杉江松恋

     さすが、加納朋子さん、物語構成が素晴らしいですね。短編をバラバラで読むと一見関連が無いように見えますが、すべてが最後の『リフトオフ』でしっかり繋がります。もちろん、伏線はちゃんと用意されています。
     このところ、天文関係の本をよんでいるので、私にはとても馴染みの深い本になりました。
     宇宙飛行士を目指す、美人で頭が良く、スポーツ万能の三拍子揃った一児の母がキーワードですね♪
     次はどんな物語で加納朋子さんを楽しめるかな?

    • メメさん
      ひだまりトマトさん、おはようございます。(*´︶`*)
      加納朋子さん、何かのアンソロジーで読んでから気になり、こちらの本も購入していました!...
      ひだまりトマトさん、おはようございます。(*´︶`*)
      加納朋子さん、何かのアンソロジーで読んでから気になり、こちらの本も購入していました!
      (本棚の伊与原新さんのお隣に並んでいます。(なんとなく宇宙くくり?(笑)で。))
      最近ゆっくりと読書の時間が取れず、読みたい本を見失いがちでしたが、ブクログを開くと気持ちが戻ってきて嬉しくなります。(*´ω`*)
      何だか慌ただしい毎日ですが(笑)、隙間時間にふっとここに戻ってきては、ほくほくと、また新しい本との出会いを楽しんでいます。いつもありがとうございます。
      この頃の寒さに、急に冬を感じています。ひだまりトマトさんも気温差に体調を崩されませんよう、温かくされて読書の時間をお愉しみくださいませ。
      今日もよい一日をお過ごしください。(*´ω`*)
      2025/12/17
    • ひだまりトマトさん
      メメさん、おはようございます♪
      いつもありがとうございますm(_ _)m
      ほんとうに、あわただしい師走ですね。
      気温の上がり下がりも大きくて...
      メメさん、おはようございます♪
      いつもありがとうございますm(_ _)m
      ほんとうに、あわただしい師走ですね。
      気温の上がり下がりも大きくて、自律神経の病気の私には辛い毎日ですが、暖かくして読書をしている時が一番安らぎます(笑)
       加納朋子さんは、デビューからのファンで、日常の謎と短編の名手ですね♪
       お忙しい年の瀬、体調に気を付けられてご自愛下さい(*- -)(*_ _)ペコリ
      良い一日になりますように………(’-’*)♪
      2025/12/17
  • ミステリーが好きで、読むのももちろん多いけど、そこまで重いのは今は読みたくない…と思った時に手に取った本だった。
    結果的に、すごい好きだった。
    最初の話は意図的に母親がいないと言うが強調されていて、途中から宇宙というワードが出てきたので安心して読めた。
    色んな話が最後うまくまとまっていて、あれもあの人だったんだ!とわかって嬉しかった。
    美星と昴太の最後が好きだった。

  • 宇宙をテーマにした短編集。
    多様な種類の話があり、それぞれが独立した話に見えて、読み進めると繋がっていることがわかる。おや、もしかして繋がっている?と思わせる塩梅が絶妙でした。

    また、どの短編も登場人物間の繋がりをしっかり感じさせてくれ、メインキャラクターが夢への向かう熱量をしっかり描写していたので、短編集ながら軸がとてもしっかりしていて凄い。

    短編集という括りではトップクラスに好きな作品になりました。

  • 七つの短編集ですが、繋がっていると口コミで見ていたものの、繋がり方が絶妙でちょびっとずつなので、事前知識なしだったら最後まで気がつかなかったかもです。

    中心にいるのは1人の人物ですが、周りの人間から描かれているので当人がその時何を考えていたのか気になるところです。一作くらいは当人目線の話があっても良かったかなーと思いました。

  • 読み終えた時に清々しい気持ちになれる作品はやはり素晴らしい!
    星を巡る、この七つの短編は最後に一つにまとまって、私たち読者を宇宙へと誘ってくれる。
    これだから、彼女の作品が大好きなんだ。

  • タイトルに七星と入っているとおり、七つの物語で、七つの星が絡んだお話。
    バラバラな時間軸の短編集だが最後の話でひとつになる。
    良く出来ているなと思うが、私が時間をかけて読んでしまったからか、なんだっけ?となる事柄があってもったいないことをした。
    一気見必須だったな。
    つくに心に残った話は加害者と被害者の関係値が切ないお話と事故で記憶障害を起こし宇宙を旅する話だった。

  • 久しぶりの加納朋子さん。
    やっとタイミングが合いました。

    ただ手に取ってみたらまたしても、オイラの苦手な短編集…と思ってページを進めていきました。

    ところがどっこい。
    さすがは加納さん。
    最後に壮大なしかけが!
    それはまさに宇宙のような!!

    10冊分の長編小説を読んだような体感と、もう一度最初から読み直したいという衝動。

    どんなものかって?

    それはどうぞご一読くださいませ♪

    • きたごやたろうさん
      ミユキさんへ

      でもこちらは、壮大な長編作品に最終的にはなったよね!
      オイラも共有できて、嬉しかったよ!!
      ミユキさんへ

      でもこちらは、壮大な長編作品に最終的にはなったよね!
      オイラも共有できて、嬉しかったよ!!
      2025/09/04
  • 久しぶりの加納作品

    久しぶりに満足出来た連作短編小説であった!

    色々なジャンルのお話だが根底にはミステリーのマナーがしっかりと活きてた。

    連作短編小説好きな方は是非!

  • 一万円選書の3冊目。
    これはこれはおもしろかったです。
    カーテンコールを読んだことがあったがために、代わりに選ばれた一冊でした。


    それぞれ星に関連した短編が集められたのだと思っていました。
    最後の章で、なるほどすべてが繋がりました。

    特に印象に残ったのは「孤舟よ星の海を征け」です。
    急に宇宙船のファンタジー要素があるお話が始まってびっくりしました。
    そして物語の始まりからは全く想像できなかった着地地点に驚きました。

    もう一つ「星の子」も好きなお話です。
    七星のために行動するお母さんの頼もしさに惚れ惚れしました。
    絶対なんてものはどこにもない、それを力強く教えてもらいました。


    There are a lot of stars in the universe even though we can’t see them.
    All of them are shining.

  • ブクログアプリから新刊の通知がきていて、
    気になったので、大きな本屋まで行って購入しました。

    ひさしぶりの加納朋子さん作品!

    やっぱり好きだなー。

    宇宙飛行士になるという大きな夢を追いかける人と、
    その周辺の人のお話。

    私は、わりとミステリー慣れしているので、
    1話ずつ整理して読み進めることで、
    登場人物は、整理はできてしまったのですが、
    加納さん独特の、ほっこりしたストーリーで
    読んでいて面白かったです。

  • 七つの話が最初は全くの繋がりが無いと思っていたけれど、読んでいくうちに徐々に話が繋がりだし、最後にもう一人の主人公?が出てくる
    軽快な話しもあれば、少し重めの話もあったので飽きずに読むことができた。

  • 七星の母親は常に中心にあって輝きを放っていて圧倒的な一等星。それはそれでもちろん美しいのだけど、そこと比べて劣等感を抱くのはもったいないのかな。自分もよくしがちだけど。
    誰しもが一等星に生まれつけるわけじゃないから各々の光り方できらきらしていたい。
    本作中の言葉じゃないけど解説の最後の一行
    「みな、きらきらひかれ。たとえ一等星の輝きではなくても。」
    また夏が来たら読みたい一冊。

  • 連作小説と思っていたら、作品同士のつながりが全くわかりませんでした。それぞれのお話は、小学生から中高生の主人公の目線で語られて、軽いタッチながら、人の闇の部分も端々に見えて、確かに世の中いろんなことがあるよね、と共感。
    最後の話まで読み進めると、えっ、という感じで作品の人物のつながりが見えてきて、ちょっと感動的でした。見事なトリックみたい。前の話を読み返しながら読みました。
    それぞれのお話がそれだけでホッとする良いお話ですが、七つのお話を全部読んでみて初めて味わえる感動がありました。主人公は中高生がメインなので、その頃に読んでみたかったかも。良い読後感でした。


  • 最後に怒涛の伏線回収がなるほどね〜となった!
    時系列も若干バラつきがあるので、
    どことどこが繋がるんだろ〜と
    想像しながら読むことが出来た!

    少し迷子になりそうなところもあったので、
    星3にしたけど、
    星が好きな層にはしっかりとハマりそう。

    メッセージ性としては
    なんだか今自分がやっていることとか、
    目指してることとかに対して、
    あまり重く考えすぎずに
    進んでいくしかないんだなぁと。
    絶対的なことはこの世に存在しなくて、
    今この時は今しか体験することが出来ないから、
    そこをいかに自分の財産として意識し、
    経験していくかが大切なんじゃないかと感じた。

    なんかこう、
    何も責めなくていいんだなぁと思える1冊だった。
    キーワードの「星」を通じて、
    さまざまな登場人物が緩く奮闘するようすが面白かった。

    人気なのは、2章の「星は、すばる」だろうなぁと。

  • 天体をテーマにした短編集。加納作品らしい優しさと懐かしさを感じる7篇には、何やら共通点が…?という予感は最後の話で明らかになります。異色に見えた本格SF風の「孤舟よ星の海を征け」が良かった。「木星荘のヴィーナス」も可愛らしくて好き

  • 加納朋子の空をこえて七星のかなたを読みました。

    星や宇宙飛行士がテーマの短編集でした。
    加納朋子の短編集ではそれぞれの短編で同じ登場人物が活躍するものが多いのですが、この短編集ではバラバラだなあと思いながら読んでいました。
    ところが、最後の短編を読んでから、もう一度それぞれの短編を読み直すことになってしまいました。

    こんなスーパーレディは実在しないよな、とは思いましたがファンタジーとして楽しみました。

  •  この本もそうですが、加納さんの連作短編小説はそれぞれのお話もしっかり完結しているだけでなく、最後まで読んですべての謎が明らかになるので、「一冊で何度も楽しめる」本だと思います。

     今回は、星や宇宙に関係のある人たちの人間模様を中心に、それぞれの物語が展開します。最後のお話の中ですべてが繋がり、すっかりわかった気になって読み終えたはずなのに、翌日になって「ああ、あの人とこの人はこういう繋がりがあったんだ!」と気づいてしまい、サプライズ感倍増!

     そして、お話の中で出会う皆さんが優しくて、でも少し弱くて、それでもしっかり前に向かって生きている。現実世界で疲れた私の心をそっと温めてくれる、何度も読み返したい一冊です。

  • 星座や宇宙のことが関係している短編集かなと思って手に取りました。
    温かい話が多く満足していたところ、最後に全てが繋がったことで、大満足。
    それぞれのストーリーのその後、もしくは前後の関係が描かれており、ほっこりしました。
    温かい気持ちになれて好きな本になりました!

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著者プロフィール

1966年福岡県生まれ。’92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。’95年に『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。著書に『掌の中の小鳥』『ささら さや』『モノレールねこ』『ぐるぐる猿と歌う鳥』『少年少女飛行倶楽部』『七人の敵がいる』『トオリヌケ キンシ』『カーテンコール!』『いつかの岸辺に跳ねていく』『二百十番館にようこそ』などがある。

「2021年 『ガラスの麒麟 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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