- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087450217
作品紹介・あらすじ
同棲していた彼氏とケンカして、家出した茜。民宿を経営する叔父夫婦のもとに転がり込むが、そこはラブホテルに替わっていて…(「海風」)。結婚して10年。ずっとうまくいっていた妻との間に、大きな悩みを抱えてしまった航。久しぶりに戻った故郷で、昔傷つけてしまった女性と再会し-(表題作)。海辺の街を舞台に、人生に迷い立ち止まる6人の男女の再生を描く、ほろ苦くも心温まる小説集。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
鎌倉が舞台の短編集。デビュー作の「はるがいったら」を読んでからいつもふわっと心地よく物語に引き込まれるのでほとんどの作品を読んでいます。表題作は家族小説で良かったけれど、私は「キラキラ」が一番好きでした。
-
kamosigiさんに薦められて読んだ「アシンメトリー」の印象が深くて、
文庫書き下ろしで紹介されていたこちらを読んでみました。
「海」が見えるある街を舞台に繰り広げられる6つのストーリー。
最後の「海を見に行こう」を読んだとき、最終的にこの1冊にぐっと引きこまれて☆☆☆☆。
個人的には「笑う光」に登場する有希のイメージを、なぜか麻生久美子で読み進めている自分がいた。34歳という年齢が具体的に出てきたからなのか、とくに意味はないけど。 -
海(鎌倉?)を舞台にした短編集。
哀しいけど落ち着いてて、しんみり読めた。
みんなどうにもできない悩みを抱えてて、その中でも小さな希望を見つけて生きる。
読んでるうちに励まされる小説だった。 -
海を軸にした短編集。表題作よかったああああ!!!あと「海風」!あと「キラキラ」!「海風」は最初主人公に「何だこの甘ったれたクソガキ」とイラッとしたけど、最後よかった。「笑う光」と「海のせい」は、その、まあ…全然共感できんかったけど。振れ幅がすごい。色んなスタイルの話が書けるのすごいなあと思う。「キラキラ」がもう甘酸っぱくて最高。表題作は悲しい話だけど好きです。生きててよかった、って思うのが辛いって悲しい。最高。苦しみながら生きてる姿が好き。
-
同じ海の街が舞台で繋がった短編集です。ゆるやかに連作となっています。6作品あり、基本は恋愛小説な感じですが、最後の表題作が家族の物語で胸がじわっと熱くなりました。どのお話も良いです。
-
海を舞台に6篇の短編からなる1冊
〜海風〜
ひょんなことで彼氏とけんかをし、家を飛び出してしまう主人公、茜
彼氏は、追いかけてきたり、電話してくるのかと携帯を何度も見るが連絡はない・・
電車は、どんどん進み、子供のころ遊びに行った海辺で民宿を経営していた叔父夫婦の最寄駅に・・
歩きながら、場所を探すと海が見えてきて・・・
いつの間にか民宿はラブホに代わっていた・・
茜は、駆け落ち同然に家を飛び出し、今の彼氏と同棲をしていることを、叔父夫婦も知っており・・
茜は自分の心を見透かされたかのように感じてしまう。
しかし、ホテルで働きながら、いろいろなことを学び、勝手に女にお金を貸した勇一からその分の
入金がある・・結局女に騙され、お金は帰ってこなかった、勇一は失ったお金を嫉視で働き、
茜にかえす・・
二人の距離が時間が戻り始める。。。
他5編
海に行きたくなる1冊 -
少し力足らず
-
スピッツしか出てこない!笑
ちょっと舐めていたかも。面白かったです。最後の話が一番良かったです!