海を見に行こう (集英社文庫)

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  • 集英社
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本棚登録 : 933
レビュー : 109
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450217

感想・レビュー・書評

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  • 飛鳥井さんの小説で始めて短編集を読みました。
    私は短編より、中身がごってりと詰まってる長編の方が好きなのですが、さすが飛鳥井さんの、お話。
    短編6作品とも全部味があって詰まった内容で感動して泣きそうでした。
    本当に飛鳥井さんの作品大好きです!

  • 海を軸にした短編集。表題作よかったああああ!!!あと「海風」!あと「キラキラ」!「海風」は最初主人公に「何だこの甘ったれたクソガキ」とイラッとしたけど、最後よかった。「笑う光」と「海のせい」は、その、まあ…全然共感できんかったけど。振れ幅がすごい。色んなスタイルの話が書けるのすごいなあと思う。「キラキラ」がもう甘酸っぱくて最高。表題作は悲しい話だけど好きです。生きててよかった、って思うのが辛いって悲しい。最高。苦しみながら生きてる姿が好き。

  • 海を舞台に6篇の短編からなる1冊

    〜海風〜

    ひょんなことで彼氏とけんかをし、家を飛び出してしまう主人公、茜
    彼氏は、追いかけてきたり、電話してくるのかと携帯を何度も見るが連絡はない・・

    電車は、どんどん進み、子供のころ遊びに行った海辺で民宿を経営していた叔父夫婦の最寄駅に・・

    歩きながら、場所を探すと海が見えてきて・・・

    いつの間にか民宿はラブホに代わっていた・・

    茜は、駆け落ち同然に家を飛び出し、今の彼氏と同棲をしていることを、叔父夫婦も知っており・・

    茜は自分の心を見透かされたかのように感じてしまう。

    しかし、ホテルで働きながら、いろいろなことを学び、勝手に女にお金を貸した勇一からその分の

    入金がある・・結局女に騙され、お金は帰ってこなかった、勇一は失ったお金を嫉視で働き、

    茜にかえす・・

    二人の距離が時間が戻り始める。。。

    他5編

    海に行きたくなる1冊


  • いちばん最後のお話が好きだけど、どれもいい。

  • 海辺で育った人の人生には良い時も悪い時も故郷の海が影響を与えている、といった感じの短編集。
    自分自身もかつては魚釣りに夢中になり、大学で海洋学を専攻するほど海が好きだったので、身近に海の存在を感じながら送る人生に憧れます。
    いつか海の近くに住めたらいいな。

  • 短篇集。

    「海風」
    先の事まで深く考えずに行動し、それを叱ってくれる家族に反発して駆け落ち同然で暮らし始めた男に家賃を他の女の子に貸されてしまい、怒って家出する人の話。
    思慮に欠ける行動と甘ったれた考えの主人公にイライラする。
    なんで反対されるのか、咎められたのか、ちゃんと考えないところが好きになれず。
    あまり読んでいて楽しい物語ではなかった。

    「キラキラ」
    高飛びをしてる中学生の話。
    気になる男の子がいるけど、色々自覚が無いというか、認めない感じが初々しくて可愛らしかった。

    「笑う光」
    不倫していた女性と再会した男の話。
    不倫してるけど自分と同じように相手も想ってくれてる、というのが思い込みだった事が怖かった。
    夫と不仲で「淋しそうな笑顔」と思っていたのが実は自分に対して「困ったやつ」と思われての笑顔だったなんて怖すぎる。
    気持ち次第で同じ出来事の見え方がこうも違うのか、と思わせる話は面白かったけど、後味の悪い話だった。

    「海のせい」
    ダメ男と別れられない女の話。
    イライラした。

    「小さな生き物」
    子供が欲しいと思えない女が、妊娠したかもしれない状況の中、子供が産まれた友人のところに遊びに行く話。
    子育てって大変な事で、頭で考えてると出来ないよ!と思ってしまうけど、やってる人を見ると「出来るじゃなくて、出来てた」なんだなぁ、と私も思う。
    最後、子供を持つことに対して前向きに考えが変わったみたいな終わり方で良かったです。

    「海を見に行こう」
    何かあって、急に実家に帰ってきた男の話。
    なんで実家に帰って来たのか、何があったのかが徐々に分かり、それまでなかなか話が見えなくてモヤモヤした。
    父親が素敵だった。

  • 嫌いじゃない。この人の作品は表紙のせいか内容が薄そうに見えるけど、柔らかい後味は文学作品的なものを感じる。

  • 後半の三作がとてもよかった。
    「海のせい」
    同棲カップルのすれ違い、別れを決めて切り出そうとしているけれど、タイミングがつかめず切り出せない彼女。
    微妙な分かり合えなさからもどかしくなったり、本当にこのまま付き合い続けていいのだろうか?と揺れ動く気持ちが、すごく絶妙に書かれていると思う。
    別れようと決めたのに、いいところもあると考えたり、過去の思い出がよぎって結局別れられなかったり。。。。
    怜子はこの先も同じことで悩んで、二人は上手く行かなくなるきがするけれど・・・

    「小さな生き物」
    結婚や子供についての価値観が対象的な考えの幼馴染三人組。
    子供ができたかもしれない、けどまだそれを受け入れることができない葛藤。
    結局妊娠ではなかった、と分かったときのもやっとした気持ち。
    台詞の一つ一つがリアルなものばかりだった。
    結婚とか出産とかすごいな、踏み切れる勇気もないな、と思うところがあるので電車のシーンはヒヤッとした。

    「海を見に行こう」
    夫婦と親子の、愛情を垣間見た。
    ラストはすこしドラマティックでくさい感じだったけれど、こんな優しい家庭もあるんだな、とホロッとした。

  • 海辺の街を舞台にした6つの話

    どれも迷ったり悩んだり少し切ない話

    「海風」「キラキラ」「海を見に行こう」は
    良かったねーと、ほっこり出来る話

    「笑う光」はモヤモヤが残ってしまう後味の悪い印象

    「海のせい」は仕事がつづかない気分屋で調子の良い無職の彼
    親友にも別れた方がいいと…
    別れる決心をするが…
    うーん…これもまたモヤモヤだけが残った話

  • 海辺の街を舞台にした6つの連作短編集。
    一番最後に収録された表題作が一番よかった。

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著者プロフィール

飛鳥井 千砂(あすかい ちさ)
1979年生まれの小説家。北海道生まれ、愛知県稲沢市育ち、神奈川県在住。
2005年『はるがいったら』で第18回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2011年刊行の文庫『タイニー・タイニー・ハッピー』が20万部のベストセラーとなる。他の代表作に『アシンメトリー』『君は素知らぬ顔で』『UNTITLED』『鏡よ、鏡』『女の子は、明日も。』『そのバケツでは水がくめない』など。

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