海を見に行こう (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 933
レビュー : 109
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450217

感想・レビュー・書評

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  • 2015/12/10読了

    人間、特に日常的に海に面していない者からすると、海にたどり着いたときやその香りをかいだ時になんだか言いようも無い高揚感を覚えることが時たまある。
    ゆえに「海」という単語は不思議なもので、つい引き寄せられるものでもある。

    そういうわけでこの本はタイトル買いであった。

    恐らく同じ町なのか、新しい町だったり古い町 ないし、ふるさとだったりする「海のある町」
    海の香り、その記憶。

    物語としては大事件などは無いけれども、人生の中でふと立ち止まる瞬間のそばに、「海」がある という光景。
    やわらかくて小さなお話でした。

  • 東京から電車で1時間くらいの海辺の街(鎌倉か藤沢か、そのあたり?)を舞台にした短編集。
    向こう見ずな若い女性がラブホテルで働くことになる話でびっくりし、中学生のかわいらしい揺れる想いにきゅんとなり、表題作でじーんとしてしまった。喜怒哀楽、いろいろな人たちのさまざまなストーリーが展開しているけど、海はいつだってざぶんざぶんと泰然としている・・・
    人間ってちっぽけな存在だなぁ。

  • 鎌倉を舞台に(鎌倉とは出てこないけど静御前が踊る話や富士山麓が出てくるから多分)人生に立ち止まる男女6人の短編集。6人がそれぞれ関わるということではないがそれぞれ主人公が悩み、もがいているのが現代人ぽかった。主人公が自暴自棄っぽく終わる「笑う光」や、別れようと思ってた彼氏と結局別れない選択をした「海のせい」は読んだ後の後味がうーん…モヤモヤする感じなので星3です。

  • 大きな不満はないけれどなんだかなぁっていう気分のとき、分かち合えるような主人公たちに安心する。
    ただ「笑う光」「海のせい」は読んでいて気持ち悪くなってしまった。
    それ以外は大好きです。

  • 海をテーマにした短編集。
    おおむね恋愛話ですかね。
    まぁ、悪くはないですけどどの話も人間の嫌な部分がさりげなく描かれています。第一話の話は、結局主人公が彼氏とどうなったのか知りたいな、と思わせる出来でしたが他は。。。淡々と進んで結局何を描きたいのかよくわからない話もあって。
    可もなく不可もなく

  • タイトルからもっと爽やかな内容を想像していたけれど、カラッとした太陽の下の海ではなく、どんよりした天気の中の海という雰囲気。
    連短編の最後、「海に見に行こう」がすごくグッときて、泣けた。
    わたしも海を見に行きたいなあ。

  • それぞれの短編集と海の様々な一面をマッチさせた、とても面白い作品だった。少し人間の歪んだ一面も描かれていて、興味深かった。

  • 海辺の町を舞台にした小説集。

    印象に残ったのは「海風」と「海を見に行こう」。

    「海を見に行こう」は家族小説であり、家族のかかわり方、夫婦のかかわり方など、奥が深い。家業を継ぐか否か、という問題に直面したことがないため、わからないこともあるものの、漁師の息子が船酔い、かなづちだったら親はがっかりするんだろうな・・・と。それでも、こどもの活躍は親にとっては嬉しいし、こどもが元気に過ごしてくれることが何より安心なんだなと感じさせられた。

    2015.07.27読了

  • 2015.5.5

  • 海をモチーフにした短編集。恋愛小説、青春小説、家族小説と幅が広い。一番好きなのは女子中学生が主人公の爽やかな一編「キラキラ」。「笑う光」と「海のせい」は評価を下げた原因。特に「海のせい」はモラハラDV男と別れられないダメ女の典型のヒロインで救いのない話だった。

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著者プロフィール

飛鳥井 千砂(あすかい ちさ)
1979年生まれの小説家。北海道生まれ、愛知県稲沢市育ち、神奈川県在住。
2005年『はるがいったら』で第18回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2011年刊行の文庫『タイニー・タイニー・ハッピー』が20万部のベストセラーとなる。他の代表作に『アシンメトリー』『君は素知らぬ顔で』『UNTITLED』『鏡よ、鏡』『女の子は、明日も。』『そのバケツでは水がくめない』など。

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