世界を、こんなふうに見てごらん (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1043
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450279

作品紹介・あらすじ

子供の頃、芋虫と話がしたかった著者。おまえどこにいくの、と話しかけた。芋虫は答えず、葉っぱを食べはじめる。言葉の代わりに見ていて気がつくことで、気持ちがわかると思った。昆虫、猫や犬など動物とおしゃべりするには、観察が一番だとわかった。これが、いきものを見つめる原点。不思議と驚きにみちた世界を「なぜ?」と問い続けた動物行動学者がやさしい言葉で綴る自然の魅力発見エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 難しい文章ではないので、スラスラ読めましたが、ちゃんと読めていないんだろうなと思いました

    表面の言葉を読む内容の本ではないことはわかりました

    生き物の原点に触れている内容です

    アジアでもアフリカでも、人間が一度自然に手を入れてしまうと完全には元には戻らない

    手付かずの自然なんてないかもしれないと思うと、人間の地球に対する影響力がどれだけなのかを感じました

  • 『世界をこんなふうに見てごらん』

    柔らかい口調で書かれた本。
    世界の見え方が変わっていく感じ!

    自然とたわむれよう

  • #3055ー112ー349

  • ヤンデルさんのヨンデル選書にて購入。科学リテラシーなんて言葉すら吹っ飛んじゃう、本質的なものの見方。若い人向けかもしれないが、50過ぎのオッサンにもグサグサ刺さりました。
    解説が素晴らしい、それ以上の感想がないくらい。

  • 生き物や環境の世界に物語を感じ、生き物の目から世界を見てみて、驚き、不思議に思う感性をお持ちのところが日高敏隆さんを好きな理由。

    ダニの世界、ちょうちょの世界、それぞれが知覚している世界は人間のそれとは違っていて、ダニやちょうちょになって観ることはできない。
    違った世界が人間がみえていないところで、いくつもいくつもあると思うと、今みえている世界もあやふやなものになっていくような気がする。

    絶対なんてことはない。囚われていた心とか、あれこれ不安になっていることとか、どうでもいいねと思えます。

  • 想像したほどは面白くない。「なぜ」を続けろ!?当たり前ではないか。それが許されなかった学問の世界があったとは信じられない。
    論文の書き方の話は面白い。思いつきからデータを取り、分かったとしても、推論から始めてデータを取ったと書かなければならない。しかしこれも無意識にやっていたかも。要するに私はこの著者と似たものということなのか。

  • 感想
    人間は何をしてきたのか。自然はいつでもそこにあり微笑む。人間が誕生するその前から。きっと受け入れてくれている。だから恩返しも必要。

  • 初めて日高先生の著書を読みました。
    「面白い」より「興味深い」という言葉がぴったりな本でした。
    10のエッセイと御退官時の講演を読み、考えることができます。

    意味が深すぎたのか一度では私の理解が追いつかず、何度も読み返す文がありました。それでも噛み締めるうちにじんわり染み渡ってくる、そんな内容です。
    イマジネーションとイリュージョン、自然の中での人間についてなど
    多くのことを考えさせられました。
    色々な問題が生じている現代だからこそ、日高先生の考え方やものの見方を
    あらゆる価値観の中の1つとして1人でも多くの人が共有できていると
    もう少し世の中に柔軟さが生まれるのかなと思います。
    私もいつか日高先生にお会いしたいと思いましたが叶わないのだなと読みながらふと悲しくなりました。

    本書の中で紹介された
    「ソロモンの指環」
    「尾行類」
    「裸のサル」
    「機械の中の幽霊」
    「生物から見た世界」
    (もし抜け落ちている本がある時は教えていただけると嬉しいです)
    も、とても面白そうだったので少しずつ読んでいきたいです。

  • ・5度と30度?の気温の高低差の中で実験が成立するということ。両方が必要なんだ、という話が感動的だった。
    ・論理的に筋道立ててあとから説明することはいくらでもできる。人前で発表するならそうなるかもしれない。でも実際はふとした思いつきから入ってやっていく。それの方が自然だなと自分の感覚として思った。
    ・おまえはどこにいくの。その素朴な問いが、心を打つ。

  • 学ぶということはどういうことなんだろうと改めて考えさせられた。

    机に向かってペンを握ってノートを取るという学び方も素晴らしいし、自分の興味を持ったことをひたすら追求していく姿勢も、この本の著者も含めて一重に何か追い求める人達は素敵だと思いました。

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著者プロフィール

総合地球環境学研究所 所長

「2007年 『アフリカ昆虫学への招待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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