チア男子!! (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1659
レビュー : 191
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450323

感想・レビュー・書評

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  • 晴希、一馬を始めとする大学生男子たちがそれぞれ思いを抱えながら、チアというものにまたは新しくチアを始めることに何かを託しながら、全国大会の舞台を目指していく。
    いつの時代だって、何かに全力で取り組むことは本当に素晴らしい。
    特に学生時代の団体スポーツは熱くなれば熱くなるほど色んなものが手にはいると思う。
    そんな個々の思いがつまったラストの二分三十秒がとくによかった。
    そして個人的に「なかまゆきえ」がじわじわくる(笑)

  • 今、旬の作家さんの作品。初読みです。
    個性豊かなほぼ初心者たちが集まり、衝突をしながら自分を見つけ、大会に挑むようになるという、定番であり、かつある程度の感動を保証する話ではあります。しかしこの、字を追うのももどかしくなるくらい話のなかに引き込んで読ませる力はなんでしょう。矛盾した登場人物の行動やあまりに理想的すぎるチアリーディングの精神に難癖をつけたくなる気持ちもありますが、予想しやすいはずの展開が気になって気になって、気がつけば時間が過ぎてしまっていたという体験を久しぶりにさせてもらいました。勢い良く読めてしまうとせっかく著者が悩んで悩んで産み出したであろう表現を読み飛ばしてしまうこともありますが、夜の空気の迫り方とか、台詞の回想の仕方なんかもしっかり印象に残ってる。分かりやすくしようとして凝った言い回しをするのではなく、誰もが持っている感覚を使って感じてもらうという書き方は読んでいて気持ちがよいです。
    言葉の引用元の選び方がツボ。そこでマイケル・ムーアかい…。

  • 連続で読むことになった朝井さん。『桐島…』を読み終わって本屋に行ったら、新刊本に積んであって即購入。男子チアというあまり馴染みのないスポーツを、青春一直線という感じで描いています。

    感じとしては三浦しをんさんの『風が強く吹いている』によく似ています。ただ、登場人物が少し多いので、各人物のエピソードが薄く、全体的にまとまりきってない感じは否めないです。

    それでも、クライマックスの二分三十秒のシーンは感動しました。そのための仕掛けもよくできています。あと、溝口くんの名言の引用の数々も個人的にツボでした。

  • 母校の男子チアリーディング部「SHOCKERS」を題材にした王道の青春スポーツ小説。

    私自身も学生時代パフォーマーとしてSHOCKERSさんとコラボしたりと、いろいろお世話になり、友達もたくさんいるので、感情移入しまくりで読むことができた。

    新しいことを始め、小さな輪がだんだんと広がっていく感覚。
    「なんでそんなこと」なんて思われるようなことに夢中になって取り組んでいくことに対する高揚感。
    モチベーションがばらばらな仲間を「チーム」として一つにしていく過程の様々な苦悩。

    全てが共感できる。この本を読んだとき、ある意味ノスタルジックな感情に浸ることができた。

    あぁ、大学生をもう一度やりたい。
    個性的で尖りまくった仲間たちと自分で「これだ!」と決めたことに夢中で取り組みたい…。
    そんな気分にさせてくれた一冊でした。
    朝井リョウさんは大学時代、どのようなことに夢中になっていたのでしょう?

  • 913.6||A83

  • 映画が良すぎたから読んでみた
    めっちゃメンバー増えたけど、ラストのまとめ方がすごい
    とても好きな作品

  • 男の子たちの友情がとても良かったです。本に出てくる登場人物のチアリーディングを見てみたいなぁと思いました。青春っていいなぁと思える作品です。

  • 青春物だけど、一人一人の事情と心情が鮮明に書かれていて、一人一人の人柄がとてもよくわかる話だった。
    チアリーディングを男子がするという意外性と、どうしてチアリーディングをしようとなったのか、チアリーディングを通して、"見えてなかった友達の心情と事情"を知っていき成長し、己を応援しながらも他人を応援するというチアリーディングの良い、深い、部分が読者にも伝わる物語だった。応援することの難しさ、深さ、そして素晴らしさを実感でき、元気づけられる1冊でした。

  • 映画化するらしい。ということは、本が面白くないはずはない。と思い手にとった。

    私は男子中高生の青春ものが好きなので、この本はどんぴしゃだった。
    一馬視点の話ではじめは進む。気づくと一馬の親友の晴希目線の話になっていく。
    キャラクターもいい。キャラの登場の仕方も絶妙。
    最初はチアを7人で始める。そこで7人のことを知り、感情移入する。途中から9人が追加される。7人以外はちょっと俯瞰で見てしまう。でも最後のノートであっという間に9人も好きになる。
    ド直球のスポーツの話はいい。登場人物も誰一人、嫌な人がいない。

    この16人のキャラを知ったうえで、もう一度この本を読み返してみたら、また違った視点から話を楽しめるのかもしれない、と思った。

  • 最高の、汗くさい青春もの。 緩やかなまとめ。ジーンとする!

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著者プロフィール

朝井 リョウ(あさい りょう)
1989年、岐阜県生まれの小説家。本名は佐々井遼。早稲田大学文化構想学部卒業。
大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、後年映画化された。
大学では堀江敏幸のゼミに所属し、卒論で『星やどりの声』を執筆。2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞。
その他代表作に『少女は卒業しない』、映画化された『何者』がある。

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