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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784087450507
作品紹介・あらすじ
父が突然逮捕!? それでも少年は前を向く!
父の逮捕。一家離散の危機に、中学生の“おれ"は養護施設で働くおばさんに預けられて─。どうにもならない壁にぶつかり、悩んで、少年は少しずつ大人になる。第26回坪田譲治文学賞受賞作。(解説/中江有里)
みんなの感想まとめ
家族の崩壊という厳しい現実を背景に、主人公の少年が成長していく姿を描いた物語は、心の深い部分に触れる感動をもたらします。父の逮捕により児童養護施設に預けられた陽介は、強い意志を持つおばさんや仲間たちと...
感想・レビュー・書評
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R3.11.30 読了。
父親の起こした事件で家族離散となり、母親の姉である恵子おばさんが運営している児童養護施設で生活することになった陽介。パワフルで分け隔てない対応をしてくれる恵子おばさん、様々な事情で一緒に暮らすことになった友人達や石井さん達に支えられて、陽介は腐らずに前を向き、生きていこうする姿に勇気をもらった。また、児童養護施設についても少し学べた作品でした。
続編も読みたい。
・「豚を育てる人、解体して肉にする人、そして豚につい研究する人、どの関わり方が欠けても、人は豚肉を食べられない。つまりどの仕事が上で、どの仕事が下ということはないはずだ。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
佐川光晴さん初読でした。直前に読了した『世界地図の下書き』(浅井リョウさん)とともに、こちらも坪田譲治文学賞受賞作品。それも、児童養護施設が舞台である共通点も‥。
物語は、児童養護施設で過ごすことになった中学生・陽介の視点で描かれます。父親の単身赴任、浮気、横領に始まり、母と姉(伯母)の確執など、これは酷いなぁという読み手の思いを他所に、陽介には悲壮感が感じられず、冷静な印象です。地位や収入に関心を寄せ、「俺は俺」と周囲と一線を引き、拒絶する覚悟さえ感じます。やや違和感?
並行して綴られる伯母の他を圧倒する現実離れな遍歴、型破りな性格・行動が半端ないです。更に、施設に関わる大人たちの様々な苦しい事情、同居する他の子たちの生育歴や苦悩‥。これらを通じて、陽介は自分の生き方を自問していきます。
でも、早熟そうでいても中学生は中学生。多くの人と関わり、本音で話すことで、陽介は人の失敗の裏側を考えられるようになっていきます。自身のことも含めて、人・物事を客観視できるのは、立派な成長でしょう。
タイトルもあって、主は陽介? おばさん? と怪訝に思いますが、関わった多くの人たちで、好影響を与えた筆頭が〝おばさん〟であることに間違いはありません。名セリフも多いです。
シリーズ化で4作あるとのことですが、周囲の人との関わりや成長譚はどう展開するんでしょう?
題材は陰鬱になりがちなものにも関わらず、爽やかな読後感でした。 -
冒頭にあるように、主人公陽介は、自分のことをずっと「ぼく」と思っていた
その呼称にふさわしい生活だった。東大進学率1位を誇る開聖学園、父は都市銀行勤務、母は、毎日手作りのおやつを用意してくれる専業主婦、一人っ子
中二になった陽介は、ある日、突然、父が横領罪で逮捕されたことにより、母の姉が運営する札幌の児童養護施設『魴鮄舎』( ほうぼうしゃ)に入ることになる
そして、いつのまにか自分のことを「おれ」と呼んでいることに気づく
呼称をおれに変えることにより、知らず知らずのうちに、これからの生活への覚悟を決めていたのかもしれない
陽介なりのバリアなのかもしれない
急激な環境の変化、過酷な生い立ちを持つ仲間に囲まれて、そして、何よりタイトルになったパワフルな「おれのおばさん」の素っ気なくも深い愛情に支えられ、自分を見失うことなく成長していく 様子は、清々しく大人に感動すら与えてくれる
中学二年生ってこんなにしっかりしていたっけ?と
小野寺史宜さんの作品に似たものを感じるが、この作品には、大人も子供も、みんな悩みや悲しみを抱えてはいるが、少しでも現状を打開しようと奮闘・奔走する姿が読む者に力を与えてくれている気がする
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なかなかありそうにない設定ではあるが
主人公の「おれ」が
初めて会う「おばさん」を通して
成長していく姿に心揺さぶられた
親はなくても子は育つ
どころか
親がない方が子は育つ
のかもと思わせられた -
一気読み、文体も読みやすく楽しい時間だった。
過酷な状況下で少年が大人になっていく話。少年が賢すぎ逞しすぎるけど小説だしいいか。
なんせおばさんがパワフルでカッコ良いのに人間臭くて好き。続きが読みたい -
#おれのおばさん
#佐川光晴
#集英社文庫
#大吉堂
#YA #読了
大吉堂さんで購入。おばさんの生き様が超カッコいい。そして主人公、陽介の内言が多く感情移入しやすい。これから社会に出ていくんだということを理解し始める中学生の心理が描かれていてドキドキしました。
素晴らしい。続編も楽しみです。 -
おばさんの運営する養護施設に住む羽目になってしまった中学生の話なのだが、周りの人々と交流しながら、前向きにたくましく成長して行く姿に引き込まれた。続編もすぐに読みたい。
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佐川光春さんの本は2冊目。
最初に読んだのが『おれのおばさん』に続く物語である『あたらしい家族』
どちらが先でも問題ないのだけれど、本作品を読んでからの方が、なるほど~、と思ったかも。
突然、父が逮捕されてしまった中学2年生の陽介。
母の姉が経営する児童養護施設で暮らすことになる。
様々な問題を抱えながら、中学生なりに前に進んでいく姿が気持ち良い。 -
2024.12.23〜26
インスタのおすすめで見かけて。
主人公が、とても、勉強が出来るにしても、出来すぎている感じがした。それとも今の時代の子はこういうやつもの?と思ったら15年前の本だった。やっぱり、自分の事を客観的に見る事が出来すぎていると思う。
けど、おばさんのような人がいて、福祉を受ける人たちが幸せになれるといいし、問題になったクラスメイトたちのように、こういう人と触れてきっと何かを考える機会に出会える人がいる、っていうのはいいなぁ、と思った。
自由に生きてるように見えるおばさん。強い。
歳を取れば取るほど自由に生きるのが難しいと分かるし、若い頃よりは世間も分かって、やりたい事をするのが難しいと感じるけれど、おばさんのように生きられるのは幸せだと思った。
記録しようと検索したら、続きもあるみたいだから、読みたいな、と思う作品だった。 -
3.0
ページ数は少ないけど満足感があった -
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第26回坪田謙治文学賞受賞作。
名門中学に通ってた陽介の父親が横領で逮捕。
母のおばさんが営む児童養護施設で、暮らすように。
朝は基礎英語を聴き、種に交わらないようこつこつ勉強。
読みやすく人情味もあって好きな本だった。 -
物語の舞台は札幌にある児童養護施設『魴鮄舎』
主人公は、父親が愛人に貢ぐために横領して逮捕されたせいで名門中学を退学し、母親とも別れて暮らさなければならなくなった陽介。
『魴鮄舎』は母親の姉ではあるが、パワフルすぎてアンタッチャブルで疎遠になっている恵子おばさんが経営してるのだった。。。じゃじゃーん。
母親とおばさんの生き方、考え方の違い、思いのすれ違い、でもそれぞれが自分の道を懸命に生きている。
フツーはこんな父親とはさっさと離婚、と思いきや、この陽介の母は離婚せず、家を手放し、息子を仲たがいしている姉に頭を下げて託し、住み込みで働きつつ、夫の刑罰軽減のために奔走し、借金返済の道を選ぶんですよねぇ・・・あ、ありえんっっ!!!
しかも、陽介がまた幼い少年らしく泣いたりするわりには、賢さの賜物なのか、妙にしっかりといろんなことを考えたりするのだ。そのアンバランスさが中学生らしいというか・・・、なかなか興味深いものがある。
そして、自分や母親をこんな目に合わせた父親をどうしても憎めないのですねー。優しい父親らしいです。
そんな父親が単身赴任先では愛人にマンション買ってあげるために横領までしちゃうんだから、人間ってホントわからないですよねー。うわー、コワコワですぅ~ww
とはいえ、人は逆境に陥ってこそ真価を発揮するもの。
困難にあったときこそ、成長する最大のチャンス!
な~んて、まったく簡単なことではないけれど、そしてこんな理不尽な目には遭いたくもないけれど、順風満帆な人生なんて、ちょっとつまらないと思いません?w
また『魴鮄舎』には、いろんな仲間がいる。問題も起きる。でも、仲間と、支援してくれる人と一緒に、それらをも受け入れ、時には立ち向かい、糧としていくのだ。
負けない、折れない。
でもそれは自分の力だけでなく、必ず誰かの助けがある。具体的な手でなくても、いつかの誰かの言葉だったり、いつかの誰かとの思い出だったり、読んだ本の中にあった言葉だったり。
そんなこんなでいろいろあるけど、ここはひとまず大団円・・・とはならない。おばさんはラストになってまたまた唐突な宣言をするw
いくら頑張ってやってても、自分に嘘をついて生きているんじゃしょうがない!
なーんて思ってはみても、なかなか実行には移せなかったりするものですが、このおばさんはあくまでもパワフル!一度きりの人生、体を張って生き抜くつもりのご様子、波乱万丈どんとこいっ!ってなもんですww
あれ?前評判が高かったせいか、読んでる時は「それほどでも?」って感じでしたが、結構語っちゃってますねww
「おれのおばさん」には続きがあるみたい?
とりあえず続けて読んでみよ~っと♪ -
もっと破天荒おばさんを期待してたんだがな、中二がしっかりしすぎで、いまひとつ。
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父親が横領で逮捕され、名門中学退学を余儀なくされた陽介。
母の姉である児童養護施設を運営するおばさんに預けられる。
そこで出会った仲間たちに助けられながら、色々なこと学びながら、将来の夢も諦めない陽介はたくましい。
作中の『人と人はお互いの何もかもを知らなくてもつきあっていけるのだし、だからこそ、いつかすべてを知っても、それまでと変わりなくつきあいつづけられるのだ』という一節が心に残った。
ここでは言い切ってあるけど、これって意外と難しいことじゃないかなって気もする。
だけど、みんな頑張って生きているって感じられる作品って好きだなぁ。
続編も読みたい!
2014.12.21 -
突然一家が離散し、東京の名門私立中学校を退学して北海道へ移住、中学生だけを預かる児童養護施設で生活することになった陽介の物語。
施設を一人で切り盛りしているのは陽介の母親の姉。陽介はそのおばさんとはそれまで会ったこともなく、親からもほとんど話を聞かされていなかった。おばさんをはじめ、その仲間たち、そして、同じく施設へ預けられている仲間たちとの出会いが、陽介の心を強くしていく・・・。
大人であれ子供であれ、人には必ずそれぞれ今のその人たちを作り上げているものがあって、そういうものを理解し、尊重しながらお互いを大切にして付き合っている登場人物たちはステキでした。派手さはないけれど、静かに余韻の残るお話。
はじめはよそよそしかった仲間たちと打ち解けるプロセスや、おばあちゃんや波子さんのエピソードなど、もう少し掘り下げて描いてほしかったところもありましたが、続編に出てくるのかな。。 -
時間をかけて、やっと読み終わった。
主人公が結構客観的に物事を捉えてたし、友達の卓也もすごく大人だな〜と思った。卓也カッコイイ。
それに対して、おばさんは奔放な人だな〜という印象。最後の下りとか、さすがにちょっと自由すぎるでしょ笑と思った。その突拍子のなさがおばさんの魅力ってことは分かるんだけど、身内にいたら多分嫌いになってる笑
最後の方はわりと畳み掛けるような展開だった。
続きも読むかな〜
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おばさんのような大人がそばに居てくれたら、子どもは安心だろうなぁと思う。こういう感じ好きだなぁと思う人と人との距離感が描かれていて、この感覚を子どもの頃に持てたら、大人になってからも生きるのが楽に、おおらかになるだろうなぁと思いました。こういうことを声を大にして言ってほしいよね、大人に。
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ビブリオバトルで知り、手に取った本です。
とても面白く、また読み直したい
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