さよなら、手をつなごう (集英社文庫(日本))

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  • 集英社 (2013年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784087450521

作品紹介・あらすじ

さよならに抱かれて、ぼくらは生きている
宇宙を目指していた兄とその仲間たちとの、輝いていた幼い日々。好きな女の子ができて変化した、親友との関係…。懐かしくて、切なくて、イノセント。「青春からの卒業」を描いた心揺さぶる短編集。

みんなの感想まとめ

「さよなら」をテーマにした短編集は、さまざまな色合いの別れを描き出し、読者に深い感情を呼び起こします。中村航の優しく温かい筆致は、切なさと懐かしさを融合させ、青春の一瞬一瞬を輝かせます。作品は、兄と仲...

感想・レビュー・書評

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  • 「サヨナラだけが人生だろ?」

    と聞くと、ひどく悲しいことのように思えますが
    中村航が紡ぐサヨナラたちは相変わらず優しくてあたたかです。
    (だから宮尾和孝の表紙もいつもながらすごくピッタリなの)

    「さよなら」をモチーフにした短編集。
    とはいえ、さよならにもさまざまな色があるわけで、
    悲しいブルーのさよならばかりではなく
    虹色のさよならが詰まっています。

    真っ白な新しい明日へ向かう「幻視画」
    漆黒の宇宙にきらめく、
    「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」
    夕陽のオレンジと深緑のカエル「さよならマイル・ストーン」
    懐かしい気持ちが甦るビビットカラーの「女子五編」
    透き通ったブルーの「さよなら、ミネオ」

    そして最後に可愛くてたまらない「ぱぐ ぐぐぐ」

    サヨナラだけの人生でも、
    それが虹色なら、悪くないかもしれません。

  • 短編集なんですが、中村氏らしいほのぼのとした可愛らしさが少なかった。
    登場人物の中心が小・中学生だったからかも。
    やや期待ハズレでした。

  • 「幻視画」
    二人でつくる部屋。
    想像しながら必要なものを考え配置する間も、互いの事を更に知れる楽しい時間なのかもしれないな。

    「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」
    幼い頃の拙い計画。
    子供ながらに必死に考えたものだったのだろうが、発送は面白いだろうが現実味のないものだろう。

    「さよならマイルストーン」
    願いを叶える代償。
    気分が高揚していたのもあるが、どれだけ大切なものか理解していないから簡単に差し出せたのだろ。

    「女子五輪 -UDON KINGが採譜した五つのメロディー-」

    【その一】
    あれだけあるヒントの内容が当てはまることばかりだと、もしかしたらと思うのも仕方ないだろうな。

    【その二】
    いくらブームだとしても、短期間で同じ相手からチームの数人が告白されていたら複雑な気持ちだろ。

    【その三】
    いじられキャラだったとしても、悪意などなくクラスに馴染めるような立ち位置だと嬉しいだろうな。

    【その四】
    隣の席だったから聞こえたのか、それとも皆の叫び声に負けないほど大きな声で想いを口にしたのか。

    【その五】
    こんな時だったからこそ何も考えずに答えた言葉だったのだろうが、一生大切にすべき想いだろうな。

    「さよなら、ミネオ」
    一人が創り出した。
    心を支えるために仕方がなかったとはいえ、幻影に全てを託して過ごす日々は気楽で楽しかったろう。

    「ぱぐ、ぐぐぐ」
    ぱぐすぱーりんぐ。
    付け焼き刃で闘おうとしても相手は本気なのだから、そんな簡単に白星をあげることはできないだろ。

  • ラストの絵本も含む6編の内、2編は初出が児童書だったものが収録されている。 初期の中村航色は薄めかも。 『インターナショナルウチュウグランプリ』一番好き。子供の頃の夢を叶えられる人って実は少ない。本当に宇宙に行ったのはぶっちーだけど、他の面々にも宇宙を夢見た頃の名残りがあるのが素敵だった。 『幻視画』短いけど爽やか。物語の入口にうってつけの作品。 『さよならマイルストーン』初出は児童書(集英社みらい文庫)。結局魔法なんか無くても蒼くんは元々佳代の事が好きだったようにも思える。『女子五編』ティーン誌のモデルさんたちへのインタビューを経て生まれた作品。初出は児童書。20代後半の初読時は合わないと思ったが、30超えて再読すると彼女らの青春が微笑ましく思えた。私もこんな学生時代を送りたかった! 『さよならミネオ』私はこっちの青春だった。著者があまり書かないタイプの主人公だ。“僕”はミネオの別の“人格”なのか、それとも別の“存在”なのかどっちだろう? 『ぱぐぐぐぐ』かわいい。

  • 灰色と桃色

  • 再読希望

  • 何番目か忘れたけどユニバのジェットコースターに乗る話大好き 未だに読むたびキャーーって霧散しちゃう 内容的には中学生向きくらいかなー文体がやや幼かったです 付き合ったそれからについてはあんまり書かれていなかったはず 恋に恋してる、夢に夢見てるような話が多かった(それが悪いという話では全くない) すーっごい微笑ましい よかった

  • 2019/8/30
    中村航さんの作品は結構呼んでるつもりですが、こういうライトな感じの話も書くんだなあという印象です。
    現代を生きる女子の中学生や小学生に焦点を当てて書かれた日常を切り取ったかのような短編が収録されています。
    中学生というはっきりいって結構むちゃくちゃというか訳わかんないような、でも変なことで面白かったり、どうでもいいことでつまずいたりするような成長期の時期にいろいろなことを感じる年の頃ですが、それがありのままに表現されているような気がしました。
    今まで読んできた話は大人に焦点を当てた恋愛の話が多い印象だったので、なんだか意外な感じがしましたが、スラスラと読み進められていいなと思います。

  • 学生さんの恋愛に関する短編集。文体にクセはない。ただいかんせん、盛り上がりどころが分からん。恋に恋してる感じも凄まじく、まだそういう姿を微笑ましく見つめられるほど人生の経験値積んでなくて残念

  • 中村航さんの小説は初めまして。好きなイラストレーターさんの絵がいつも表紙で気になってた!
    ほのぼのする短編集。
    続きが気になるところで終わってる話が多かったので少し物足りなさも感じてしまった。

  • 中村航のさよならをテーマにした短編集。
    この人は日常のなかをきりとるのが上手い。この短編のなかではインターナショナルウチュウグランプリが一番良かった。そして最後のパグのマンガ?がとても微笑ましかった。

  • 五篇から構成される短編集。最後には、可愛い漫画が掲載されている。淡い恋の物語から、青春小説まで、大人が読めば懐かしい想いが巡るだろう。甘酸っぱい香りを肺腑の奥まで吸いこめる作品だった。

  • 1ページも読まないうち「ああ、中村航だ」。<br />
    何でしょうね、特別特徴のある文体でもないのですが、全体の雰囲気が中村さんなんです。<br />
    文庫書き下ろしの短編集です。<br />
    「幻視画」「さよならマイルストーン」「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」「女子五編――UDON KINGが採譜した五つのメロディ――」「さよなら、ミネオ」「ぱぐ ぐぐぐ」<br />
    ごく短い心象風景だったり、おとぎ話風だったり、辛いいじめの物語だったり、色々あるのですが、ともかくも優しく純粋な物語たち。<br />
    なんだか読むのが恥ずかしくなるのですが、それでも好きなんです。<br />
    最後の「ぱぐ、ぐぐぐ」は絵本です。

  • 短編集
    恋とか友情とか、人の人生とかのお話かな。
    読んだあと、ちょっと心が温かくなるおはなしばっかり。
    面白かった。

  • 色々なところで、書いた短編をまとめたもの。宇宙のやつ良かったなあ。中村さんには出来れば大人向けの小説をもっと書いてほしいなと思った。

  • 「さよなら」は別れじゃなくて、再会の約束。

    ふわっとした雰囲気が魅力。ありきたりだけど、「さよなら」は、また新しい出会いの始まりだったり、再会の準備だったり。悲しい気持ちはあるけれど、決して嫌なものではない。

    少々ファンタジックな話もあり、いやいやそんなに人生うまくいかないしという話もあり、でも、そんな優しい話にほっとする。

    「さよなら、ミネオ」が好きかな。辛い、苦しい時期は、度合いは異なっても誰にでもあることで、この話はそんな時期にある人への、エールだと思う。寄り添ってくれる存在(現実だろうと非現実だろうと)の大切さと、いつかそれを卒業できるという励まし。やはり「さよなら」は、それまでの状態から一歩前に進むという、成長であり、決意であって、決して嫌なことではないのだ。

  • 小学生や中学生の日常と彼らの心情をよく描写している短編集。親しみやすくはあるものの、それだけな感じ。起承転結がはっきりしてない話もあって少し物足りなかった。

  • 短編集。登場人物がちょっと若すぎるけど・・ほっこりするようなところもあって。宇宙の話は夢があったなー。

  • 私的に、永遠の「女子内蔵型男子」だと思っている中村航の短編集。お気に入りは<幻視画>と<さよなら、ミネオ>。<幻視画>はだいぶ前に初出冊子(非売品)に中村航氏のサイン入りのが当たってたので既読だった…という個人的ハピネス要素も付加されてる、かも。<さよならマイルストーン>と<女子五編>はもともと小中学生女子向けに書かれたらしく、フルスロットル女子力全開!といった趣で、生来女子力内蔵量が少ない身としては吐血悶絶死しそうだった(誉め言葉)。

  • 「日常」
    により近い目線での物語の展開が魅力な作家さん
    今回も、ほっこりさせてくれた。

    けれど、ただの短編集の枠内に収まってしまって点が残念。

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著者プロフィール

中村 航:1978年東京都生まれ。2002年日本大学卒業、2005年早稲田大学大学院修了。2011年博士(建築学)取得、Mosaic Design設立。2024年〜チュラロンコン大学INDA講師。2025年〜日本大学理工学部建築学科准教授。屋台から都市計画まで、いろいろな領域・スケールでデザイン・リサーチを行う。

「2025年 『海外・多拠点で働く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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