天神 (集英社文庫)

著者 : 小森陽一

• 集英社 (2013年3月19日発売)

作品紹介・あらすじ

絶対にファイター・パイロットになるんだ-。親子三代での戦闘機乗りを目指す航空学生出身の坂上陸と、防衛大学卒業後、国を守りたいという強い思いから航空自衛隊に入ったエリートの高岡速。立場も考え方もまるで違う二人の青年の人生が交差するとき、心揺さぶられる熱いドラマが生まれる!戦闘機に乗ることに憧れを抱き、夢に向かって突き進む若者たちを描いた壮大な"空"の物語。

感想・レビュー・書評

[miakaさんの感想 · 2021年5月9日]

航空学生出身の坂上陸と、防衛大学卒業後、航空自衛隊に入ったエリートの高岡速。
まったくタイプの違う二人が周囲にもまれながら訓練を続けてパイロットを目指す話ですが、あっという間に読みました。

[てっちんさんの感想 · 2015年6月2日]

登場人物の様々な思いや葛藤など、何とかしたいけど努力してもどうしようもできないことへの怒りなど、感情移入できるところが多々あった。また運転の練習の場面など、スピード感があり楽しく読めた。

[ひるあんどんさんの感想 · 2015年1月24日]

才能と勢いはある主人公と秀才で優等生のライバル。よくある設定でよくある展開だけど、普段知りえない戦闘機パイロット訓練がよくわかる。
後半、主人公が抱える元パイロットの父への葛藤の原因になった事故がクローズアップ。
二人のその後が知りたくなる終わり方でした。

[hondamaniaさんの感想 · 2015年1月21日]

航空自衛官、しかもパイロットを目指す青年達の物語です。

しかも、背景には昔起こった航空機事故が見え隠れしていきます。
やがて、その事故と同様な航空機事故が発生し、無事に対処していく主人公。
しかし、その主人公には思わぬ処分が待っていました。
・・・

夢を追い続け、頑なになってしまい自分を見失いやがて、
夢をあきらめざる負えなくなる事や
夢見続けて、その夢に近づく程、輝きを増していくにも関わらず、
正しいと思った決断の為に道途絶えてしまう現実。

そういった挫折感が色濃く描かれた作品です。

ですが、挫折に向き合い立ち直る姿や途絶えたと思った道が、
また開かれた時の高揚感は読んでいて清々しい感じがする良い作品です。

[oyajisanさんの感想 · 2014年12月28日]

いっきに読み終えた
こういう感じは好き嫌いがあるだろうけど、自分は大好き、あつくなる、航空自衛隊のファイターパイロットを目指す候補生たちの物語。
読み終えてすっきりとした気分です。

[kickarmさんの感想 · 2013年5月15日]

そうか、「海猿」の航空自衛隊版で「天神」（てんじん）なんですね。

　自衛隊物とくれば、真っ先に有川さんの著書を思い出しますが、コレもなかなか面白かった。読了後に、「海猿」と同じ著者によるものだと知り納得です。

不覚にも、うるうる来ました。

「今度は空かよ・・・」って気もしますが、こう言った人間の成長過程を描く小説。その舞台が非日常（我々にとっては）って事で、間違いなく面白い。

この手の小説は、読んでると背筋が伸びるし、歩く姿勢を意識してしまいます。（単純過ぎる・・・私）

[bubu-oさんの感想 · 2021年12月2日]

青春って良いなぁ。
この種の小説は大好きです。
久々にトップガン見ようかなぁ。

飛行機乗りという、死と隣合わせの職業だからこそ
の絆がとても素敵でした。

[mmmmmayさんの感想 · 2016年11月25日]

青春
爽やか

[natsuki813さんの感想 · 2016年5月18日]

親子三代での戦闘機乗りを目指す航空学生出身の
坂上陸と、防衛大学卒業後、国を守りたいという
強い思いから航空自衛隊に入ったエリートの高岡速。
戦闘機に乗ることに憧れを抱き、夢に向かって
突き進む若者たちを描く。

[over45さんの感想 · 2015年11月11日]

空自の航空学生が主人公。3巻まで出てる。ほんの僅かに記述が変なところがある。

著者プロフィール

1953年東京都生まれ。東京大学教授、全国「九条の会」事務局長。主な著書に、『ことばの力 平和の力――近代日本文学と日本国憲法』（かもがわ出版）、『記憶せよ、抗議せよ、そして、生き延びよ 小森陽一対談集』（シネ・フロント社）、『あの出来事を憶えておこう　2008年からの憲法クロニクル』（新日本出版社）など。

「2018年 『手塚マンガで憲法九条を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」