オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ (6) 東京バンドワゴン (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2013年4月19日発売)
4.15
  • (172)
  • (214)
  • (84)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 1736
感想 : 148
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450569

作品紹介・あらすじ

堀田家に春がきた。勘一のひ孫たちも大きくなり、にぎやかな毎日を送っている。そんなある日、一家にとって大切な人の体調が思わしくないことが分かり…。大人気シリーズ第6弾!(解説/田口幹人)

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり思う、偉大なるマンネリ文学!堀田勘一を中心に東京下町を舞台にしたハートフルな物語。次から次へと問題が起き、勘一の喜怒哀楽と共に家族一同ですべて受容する。その訳は過去の堀田家の苦難や人間関係のゴタゴタがあったがために、その反省やコーピングを家族のモットーとしてきた伝統なのだろう。登場人物もすべてがピースとして重要で、誰1人として欠けてならない。何故なら、全員が全員と絡み、その関係性が物語として築き上げられているからだ。そんな中の勘一の唯一の妹の淑子の死はあったが、堀田家の大団円がそれを受容した。⑤

    「朝起きて、ご飯を食べて、ちゃんと働いて、ゆっくり休む。」ただそれだけの一家の物語のはずが、この偉大さには次巻も読まないといけないね。

  • 〈東京バンドワゴン〉シリーズ第6弾。
    相変わらずのにぎやかさで、話題も豊富。
    月日の経つのは早いもので、勘一のひ孫の花陽と研人は中学生に。
    かんなちゃんと鈴花ちゃんもこの秋で2歳になります。

    堀田家の子育て論が実にいいです。
    難しいことは考えず、人に優しく、自分に厳しく。
    子供は親の背中を見て育つのですよね。とても参考になります。

    医者になりたいという花陽の夢を叶えるために、家族が一丸となる様子がまた素晴らしいです。
    家族だけでなく、家に集まってくる人たちの縁をものすごく大切にする堀田家の人たちが温かくて、毎回胸にじんときます。

    朝起きて、ご飯を食べて、働いて、寝る。
    この繰り返しの毎日だけれど、我南人の放った「Life goes on」は、とても好きな言葉です。

    肉親との別れはとてもつらいけれど、後半に起きためくるめく展開に、ますます先が気になります。

  • ☆4.5

    シリーズ第6弾

    冒頭のサチさんの語りを読み始めると、「あぁ堀田家に帰ってきたなぁ」というほっとするような安心感に包まれます。(サチさんに「おかえりなさい」と言ってもらえているような気持ちになります)
    シリーズを重ねるごとに、どんどん物語に引き込まれていっており、今作では笑ったり驚かされたり…そして後半ではたくさん泣きました。

    これからも読み進めていくのがとっても楽しみな、大好きなシリーズです❁⃘*.゚

    • やんばるさん
      のんさん、こんばんは。
      私は堀田家の朝食のシーンでいつものやり取りで毎度、あぁホッコリするなぁと感じます。
      勘一さんの調味料の使い方と、すず...
      のんさん、こんばんは。
      私は堀田家の朝食のシーンでいつものやり取りで毎度、あぁホッコリするなぁと感じます。
      勘一さんの調味料の使い方と、すずみさんのツッコミ。真似は出来ないけど変わらな
      いのですね。
      すずみさんは毎朝どんな気持ちでツッコんでいるのだろうと思いをはせています。(笑)

      いつも紺さんがサチさんと話すシーンがありますが、今回その後、勘一さんが話せないのだけれど、黙々と話しかける場面は長年二人か培ってきた絆を感じ、グッと来ました。
      勘一さんがまだあちらには行ってほしくないけど、また一緒になって欲しいと思ったり複雑な気持ちになりました。
      2023/01/25
    • のんさん
      やんばるさん、こんばんは。
      朝食のシーンもほっこりしますよね❁⃘*.゚いつもと違うメンバー(常連客など)が朝食に加わっていることもあったりで...
      やんばるさん、こんばんは。
      朝食のシーンもほっこりしますよね❁⃘*.゚いつもと違うメンバー(常連客など)が朝食に加わっていることもあったりで、いつも微笑ましく読ませてもらっております!
      勘一さんの調味料の使い方は…凄すぎますよね!!私もとても真似出来ないです。

      素敵な出会いがあれば、悲しい別れもあると思うのですが、これからも堀田家の一員として楽しく読ませてもらいたいと思います(*´˘`*)
      2023/01/25
  • シリーズ6作目。今回も新たな家族との出会いや別れがあり、あたたかい気持ちになる。こんな大家族、もうなかなか無いよな〜賑やかで楽しそう。
    研人の才能がすごい。中学生で印税入るとか…花陽が成長して藤島さんとくっつくのもあり得てしまうのかな⁉︎と思ってしまった。

  • 東京・下町の老舗古書店「東京バンドワゴン」
    この店とカフェを営む大家族の堀田家に持ち込まれる謎の数々をご近所さんや店の常連さんとともに解明していく人気シリーズ、第6弾。
    堀田家の1年を、春夏秋冬と四季を通して描いていく。

    春には、
    店の前に本棚の上にそっと置かれたりんごが・・・。
    ただのいたずらか、それとも何かのメッセージなのか?また、健人くんがその友人・光輝くんと起こしたといういさかいに堀田家の大人たちは納得できず・・・。

    小さな恋にまつわる友情と、大人達が子ども達を信じてきちんと見守る覚悟にどきりとするものがある。
    大人は子どもたちを指図したり叱ったりして、指導という名のもとに自分たちの意に沿ったものにしようとするけれど、根本は生きていくために必要な厳しさと人と共に生きていける優しさを身を持って伝えていくことが大切なんだよね。つい忘れちゃうけど・・・。
    背中で教えるのは、職人さんや親父だけでなく
    すべての大人の背中を子どもたちはしっかり見ていますよね。

    夏には、
    我南人さんの後輩、風一郎さんの家族への愛を。
    秋には、
    何やら屈強な男が店の周りに・・・。マリアさんの妹の幸子さんも登場して、続けて読んでいる読者には、「ああ、あのときの・・・。」と遠い親戚に会ったような懐かしさが。
    冬には、
    藤島さんの秘密を厳しくも温かく見守ってくれる勘一さんに、じーんとなって。

    どの話も、スケールの点では身近に起こるとは言い難いけれど、似たようなことはあるかもしれないなあと思ったりする。
    人の話をしっかり聞かずに早とちりしたり、人を妬んだり、出来心とはいえずるいことをしたり。
    大切な人との別れや人一倍辛いことに出会えば、どっぷりつかってその中にいることに慣れてしまい、立ち上がり一歩前進する勇気が持てなくなってしまったり。

    それを機知に富んだ言葉で諌めてくれ、そっと背中を押して力づけてくれ、弱いところさえも認めてくれる。
    勘一さんを始め、登場人物たちは誰もがやさしく温かい。そしてしゃんとしている。

    季節の彩りにあふれる毎日の食卓やちょっと贅沢な手の込んだ料理を出してくれる小料理屋「はる」さん。

    情に厚く、知恵があり、食の楽しみもあって、前を向いて歩いていける。
    これまた大好きな「みおつくしシリーズ」にも、似ていましたね。

    人は弱いですから、いろいろ間違いも起こしますよ。<中略>でも、それに囚われていては生きてる甲斐がなくなってしまいます。<中略>しっかりと自分の足で歩いて行くことですよ。周りの人に支えられてでも、それが恥ずかしくても、自分が情けなくても、歩いていかなきゃならないんです。(P209)

    サチさん、確かにその通りです!

    しっかりと毎日を過ごしていきましょう。それができれば、それだけで十分なんですよ。(P277)

    1日1日が大切なんですよね。
    その1日を作っているのは、働くこと、食べること、話すこと、笑うこと、かしら。

    「むしろ長生きしてよ、孫や曾孫の、おめぇたちに届ける土産話を仕入れたくなってきたぜ」(P352)

    はい。勘一さんたっぷり長生きして、私たちにも楽しい話をたくさん聞かせてください!!

  • 最後までほっこり幸せな気分でした。

  • 東京バンドワゴンシリーズも6作目。
    早いもので、鈴花ちゃんたちはもう2歳。
    生まれて、亡くなって、季節は移り変わって、おいしいものを食べて、幸せなことや悲しいことがあって、そんな愛おしい日常に触れ、温かい気持ちになりました。

    毎度思うことだけど、ごはんがとってもおいしそう。
    そして人手があるって素晴らしい、と。
    その分いろんなことが起きるけれど。豊かさって、おいしいごはんと人との繋がりと強く関連しているよなぁと改めて感じたところです。

    子育て中だからこそ響く言葉もありました。
    「親の背中を見て子供は育つんですよ。子供ばっかりを見るより、子供に見られるように普段の生活を頑張りなさい」
    ほんと、そうだなぁと。

    そしていつか訪れることはわかっていたけれど、あの人が亡くなりました。
    喪の仕事って、どういうもの?を年長者が示してくれている。誰かを亡くすことは悲しくて寂しいけれど、残されたものが生を全うするためにはどんな風にするといいのか。身近な人を亡くしたタイミングで読むと、また違って響きそうです。

    現在15作まで出てるというから、まだまだ折り返し地点にもきていない。続きがあるって嬉しいな。

  • 今回のお話は深く沁み入るものばかりでした。LOVEだよね〜
    個性的でクセが強いけれどとてもいい人ばかり。堀田家の日常的なお話だけれどもなかなか普通ではない出来事ばかり。
    出来る事なら家族として一緒に過ごしたいと思わせてくれます。ほんとに良い家族‼︎

  • 第6弾。
    堀田家の子どもたち、当たり前だけれどどんどん大きくなって。かんなちゃん、鈴花ちゃんがふたり一緒じゃないと嫌だというところがすごくかわいい。花陽と研人の見送りもちゃんとできるようになって、出ていったら戻ってくるあたりが大きくなったなって感じる。
    淑子さんがあちら側に逝ってしまった。遺言ではアメリカで引き取るそう。我南人の提案通り、みんなのお墓参りをするために一度アメリカに行くといいね。

  • シリーズ第6段。

    (1ヶ月くらい前の読了だったが、レビューし忘れていたため、慌てて入力中。)

    大好きなシリーズの、6作目。
    研人たちも、はや、中学生。

    既巻の登場人物の再登場もいくつもあり(忘れてしまっているキャラもいたり)、
    「ああ、人気シリーズなんだなぁ」と、再認識。

    今回の1冊では、研人のエピソードが好きだったかな。
    友達を思っての言動、
    友人父への勘一の啖呵、
    盗作疑惑の種明かし(なんと???中1少年の作曲とは?)
    →しかも、堀田家のお財布の助けにもなってしまったり♪

    1作ごとに登場人物もしっかりと歳を重ねているこのシリーズ、少年少女の成長から目が離せない!!
    ・・・と、勘一のお歳が心配でハラハラ…。
    (実際、悲しい別れも描かれていたし)

    ★4つ、9ポイント半。
    2019.10月中~下旬? 新。

    ※各おハナシの冒頭の、微笑ましくもカオスな、堀田家の食卓のシーンが、大好きだな。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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