十四歳の遠距離恋愛 (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2013年5月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784087450705

作品紹介・あらすじ

目覚めたてのロリータ少女と、柔道バカ。変わり者扱いされる十四歳の二人が恋をした。けれど、彼の引越しで名古屋と東京に離れて暮らすことになり……。世界で一番純粋な恋の物語。(解説/加藤千恵)

感想・レビュー・書評

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  • 中学生の必死な純愛。ほわほわの雪を包み込み壊さぬよう溶かさぬよう包み込み大切にしたいのに、そうできずに我々は大人になっていく。
    中学生みたいな恋愛、なんて言ったりするけどそれって本当に素敵なことなのでは?中学生みたいな恋愛って何にも変え難い一生懸命な、思い返せば尊い恋愛なのではないだろうか。他の野ばら先生の作品とは異なりさわやかさを感じつつ、野ばら先生の作品として変わらないところは変わらない。野ばら先生の作品を何作か読んだ後に読むとよりよく感じられるんじゃないかなあ。

  • 切ない……切なすぎる……
    今まで読んだことのある嶽本野ばら先生の作品は、ドロドロとした女心が強く印象に残っていたのですが本作はとても眩しくて後味のスッキリする内容でしたね。
    ロリータやゴスロリを見るのが好きなので、時に共感しながらふたりの恋を見守っていたのですがそうかぁ、二人の結婚式は見れないのかぁと残念に思います。
    でも十四歳のふたりが精一杯恋をして互いを思いやっていたことがヒシヒシと伝わってきて胸が温かくなりました。

  • 中学生のがむしゃれでまっすぐな恋。子供だけど少しの大人で、ここまで熱くなれるのか!という感じ。そしてこの世代の恋愛小説にはめずらしくきちんと現実にむきあっている。野ばらさんならではのロリータに憧れる主人公が頑張っておしゃれを楽しもうとする姿もみてるこちらが胸を締め付けられる。恋をしてない同世代としては憧れも共感もふくめ良い作品でした。

  • 今まで読んだ嶽本野ばらの作品と180度違う純愛だった。

    やっぱりドロドロした拗らせてる作品の方がすきだけど、ラストの余韻がよかった。

    この人しかいないとその時は本気に思っても、意外と人生なるようになってくのが悲しい。

  • 自分用
    最近見ている、小説を紹介するYouTubeで知り読んでみた。
    感想としては自分には合わないなと。あまりゴスロリに興味はないし、藤森くんの昭和気質な感じもあまり受け付けなかった。
    しかし、終盤の早い展開は読み応えがあり、普段1日50ページほどしか読めない自分も最後は一気に読み、読後感は悪くなかった。

  • 恋に落ち距離を感じて愛せずに子供のうちの遠距離なんて

    子供の遠距離恋愛なんてこんなものよね。

  • 借りた本。
    あまりにも魅力的な物語で一気に読んじゃった。ラストシーンは涙で字が読みづらかった
    方向性は全く違うし、相手の好きはよくわからない
    それでもお互いを想い合う2人が本当に愛しい
    こんなにも一生懸命になれる相手がいるって素敵

  • 中学生の淡い恋。「俺と付き合ってくれんかね。...結婚したらよ、一生幸せにしますわ」可愛い。シビれる。ピュアラブ。クセのある作品が多い印象の野ばらさんだが、本書の系統は『下妻物語』っぽい面白さと読みやすさ。ロリータファッションに傾倒する少女と本宮ひろ志の世界観に憧れる少年。独特なスタイルを貫く二人の中学生カップルが遠距離恋愛になってしまった。微笑ましくていじらしくてせつない物語。本全体から中学生ならではの思考回路や情熱や不自由さが炸裂していてそこが魅力。名古屋ネタが多数なので詳しい人はもっと楽しめそう。

  • 14歳の時、自分がどうだったか、どの様な考えで日々を過ごしていたかを振り返ってみるが、思った以上にぼんやりとしていたんだなあ、と気付く。

    部活に打ち込んでいた訳でもなく、勉強も悪目立ちしない程度、見てくれも無頓着、社交的でもなかったので当然の様に恋なんて縁が無かった。

    ところがこの小説の主人公・仲葦さんと藤森君は確固とした自分を持っていて、周囲から浮いていようが後ろ指を指されようがひたすらに愚直である。今の感覚で読めば幼い恋模様だと思うが、デートひとつに全力で悩み、走り、喜ぶ。

    その姿がすごく羨ましく、生き生きとして、まぶしい。


    そんな二人の様子を共有してきた我々読者にとって、物語の終わりはあまりにも淡々と、あっけないもので「無難」である。この終わり方も何とも言えず胸を締め付ける。

    どうしても藤森君の強烈なキャラや過剰な名古屋弁に目を奪われがちだが、心情の変化と街の変化を重ねたりと嶽本野ばら氏による感情の繊細なくすぐりが大変心地よい。

    栄の三越屋上の観覧車の場面とか最高。

    名作だと思う。


    1刷
    2021.1.15

  • 中学生同士のピュアな恋愛。これは一生心に残るだろうな。
    たしかにこの頃の中学生にとって、東京と名古屋は遠い。。

  • 仲葦さん・・・ロリータ大好きな中学生
    藤森君・・・・学ランを着て名古屋弁をしゃべりいつも柔道着を持ち歩く硬派な中学生

    2人ともクラスでは少し浮いた存在
    そんな二人が付き合うことになる。

    二人で花火を見に行ったり、喫茶店や観覧車でのデート
    でも2人はてをつないだこともないほど純粋

    そんな中、藤森君の転校が決まる。

    仲葦さんの姉からポケベルを手に入れた2人は、ポケベルでの連絡を続け、
    さらに青春18きっぷを使い、東京と名古屋、滞在時間数時間のためのその何倍の時間をもかけて会いに行く2人

    そんな中、2人に緊急事態が・・・

  • 表紙とかは見ずに、多分どこかで良い本と見かけて買ったのだと思うけど、届いて最初に表紙を見たときは恥ずかしかったかな。もうオジサンなのに。

    中身は題名の通り、中学生の恋愛の話で、いかにお金が無い中で、でもとても真剣な感じ。とってもいい話だと思うけど、自分にはちょっと読んでいても恥ずかしい感じかな。最後はハッピーエンドというか、始めから回想のように語られてるので想像できる終わり方だけど、まぁ甘酸っぱい感じ?

  • 嶽本野ばら氏の本を初めて読んだ。
    なんとなく気になる作家ではあったものの、読む機会がなかった。
    そして、今回この本を手に取ったのは読んでみたかったからとか、特に理由があったわけでもない。
    強いて言えば、タイトルと表紙の雰囲気が気になったから、というところか。
    裏表紙のあらすじすら読まずに読み始めたので、読みながら、「この2人は同世代だ」と思い、実際、最後に同級生だったことがわかった。

    中学生だからこその真っ直ぐさ、純粋さが気取るわけでもなく、ありのままに感じられるくらいに描き出されていて、あまりの甘酸っぱさに少し笑ってしまった。

    中学時代にこんな甘酸っぱい恋愛をしてはいなかったけれど、2000年を同じ中学生として過ごした身として共感できる部分もあった。

    名古屋に行ったこともないのに、仲葦さんと藤森君が歩いている場所を近くに見たような気持ちになった。

    この瑞々しさ…。
    素敵な青春小説に出会えて良かった。

  • 中学生の恋が綺麗に実って結婚するわけでもなく、手を繋いでキスをするという恋人がよくやるようなことをするわけでもない純粋な二人の恋でしたが、なんだかとてもキュンとさせられました。
    他に何もいらないぐらいただただ藤森君のことが大好きで、一生懸命すぎるぐらいに恋をして。
    最終的には親にバレて連絡をとることができなくなり、自然消滅のような形になってしまうのですが、それがなんだか現実的で。
    ただ、最初は少し読みにくいなと感じました。
    今はまだ子供だけど、大人になってまた読んだら感想も変わるのかなと思いました。
    読了 2015/02/04

  • 昭和風のバンカラ青年(少年?)藤森君と、ロリータ少女仲葦さんの初々しい恋の話。
    藤森君はこれでアホなところがなければ、なかなかカッコイイのに滲み出てしまう残念感がいい。
    それを仲葦さんは「アホ」と思う冷静さを持ち合わせつつ、彼のピンチには無茶なことをしても傍にいてあげたいと純情な一面もあって可愛かった。
    藤森君の名前を聞いて即座に「ペルーの大統領?」と返すお姉ちゃんが素敵でした。
    このお姉ちゃんがポケベルに登録した「東京湾に沈める」という単語もツボでした。
    ポケベルは使ったことがないので、よく判らないけど、青春18きっぷを使い何時間もかけて会いに行ったり、電話代を気にしたり、恋愛は不自由な環境の方が面白いのかもしれない。

  • 純粋な中学生のまっすぐな恋愛模様を描いた作品。相手に迎合するわけでもなく、かといって全否定するわけでもない二人の個性のぶつかり合いは、ひとつのことに夢中になった中学生時代を思い出させる。ポケベルが登場するという設定も、このような純粋な二人の「十四歳の遠距離恋愛」模様をうまく引き立てている。甘さと切なさの両方を味わうことができる一冊だが、欲を言えばもっと物語にのめり込みたかった。

  • まだまだアルバイトも出来なくて、お小遣いも交通費には足りなくて・・・


    もう子供じゃないけど、大人にもなれない、そんなもどかしい年齢の遠距離恋愛。


    「もどかしい!!」って気持ちと「あ~、あるある」っていう気持ちが交互に出てくる。


    中学時代に戻ったような気持ちで読み進めちゃいました♬


    きゅんきゅんしたい人におすすめ(^∇^)

  • かつて著者嶽本野ばらは『下妻物語』の中で、ロリータファッションのことを"生き様"と書いた(若干曖昧)
    本作『14歳の遠距離恋愛』では、東京にいる恋人に会いたいがために、その生き様であるロリータな洋服を、コメ兵に売ろうとするシーンがある。好きな人のために"生き様"さえも売り払ってしまおうとする姿に打ち震えた。

    野ばら氏、恋愛小説書けるんじゃん!!

    十八きっぷで東京に行くときの、駅の名前の羅列は、すごく効いていると思う。
    たぶん、メゾン名をほぼ略さないスタンスに近い意志なのだろう。

    久しぶりにきゅんとした。

  • ロリータ女子と昭和の硬派のような男子の純愛・・・
    最初は読みにくいがだんだんと慣れた。

  • なんか間が抜けていておもしろい。生活倉庫とかそういえばあったなあ。一番の衝撃は仲葦さんが23歳でもうMILKは着ないと言っていたこと。まだ大丈夫だろ‼……大丈夫だ…よね…?

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

嶽本野ばらの作品

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