もしもし、還る。 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.22
  • (15)
  • (48)
  • (85)
  • (27)
  • (6)
本棚登録 : 412
レビュー : 73
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451108

作品紹介・あらすじ

目が覚めると砂漠にいた。突如現れたのは不思議な電話ボックスだった。混乱した「僕」がそこで手にした真実は、あまりに不可解で…。予測不可能な世界を描く傑作長編! 文庫書き下ろし。(解説/大森望)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ちょっと待て。もう一回読み返さないとしっかりとした感想が述べられないぞ。
    決して解り難くて面白くないって訳じゃない。
    私個人の好みだけど『ばら撒かれた布石が終盤に連鎖反応的に一気につながる衝撃』ってのがケタ違いに込められている気配はプンプンするんですが、布石のばら撒き方が時間軸を超えて彼方此方にあり過ぎて一読では拾い切れん。
    先ず、一読目はこんな感じ。でも近々2回目を読みたくなる一作です。

  • 砂漠で目覚めても奇妙に動じないドライな二十八歳の志朗の元へ更に電話ボックスが降って来るシュールさ。砂になってしまう為ボックスの外に出られず、大学時代からのセフレとの日常の傍ら明らかになる過去の殺人や過去との通話含め謎だらけの状況に引き込まれたものの、終盤は生きたさにも上手く乗れずよくわからなかった。

  • 中盤くらいまではテンポも良くて面白く読めたんだけど最後の方はなんだかごちゃごちゃしてわかりにくかったなぁ。
    自分に理解力がないせいかわからないけど。
    ただ幸せを幸せだと感じることの出来ないシロはなんだか可哀想だと思った。でもキリと出会えてやっとほんとうの幸せに気付く事が出来てよかった。

  • ジャンル分けしづらく
    人にも勧めづらい
    だけど売り払わず手元に置いてる自分
    もう一度読みたいと思っているのかもしれない。

  • 白河三兎らしいなぁと読み始めての印象だったが、読了後はちょっと残念だったかなぁ。投げっぱなしになってる謎がいくつかあって(俺に読み解けなかっただけかもしれないけど)もうちょっと丁寧に俺みたいなんにでも分かるように、細かめに描いて欲しかった。

    この本を読む前のリアル話だが、親の愛情を受けない子供って結構たくさんいるっていう現実を受け入れるが難しかった。「親や大人が俺を愛してくれない」なんてのは、思春期の思い込みだと香ばしいというか甘酸っぱいのだが、現実に「子供を愛せない」とか「親から愛されてない」となると、実にツラい。「そんなら産むなや」というのは外野としては簡単なんだけど、そんな単純じゃない人らも大勢いたりする。しかも虐待とか育児放棄とか、そういう明らかに保護を要する状態じゃなく、暴力も受けないし衣食住はそれなりにケアしてもらっている、が愛されていないって子もおるみたいで、そういうの目に見えない分やっかいである。

    じゃぁどうしたらいいのか?なんて解決策は出てこない。愛せないものを愛する方法を知ってるなら、恋愛とか思いのままってことになるわけだし、そんな器用な便利なテクニック持ち合わせてないし…

    自分の子供が可愛くて、まぁまぁ人並みに心をこめて育ててこれたことが、すごく幸せだったんだと、この本を読んで改めて感謝できた次第。

  • ジャンルをどう表したら良いのだろう。SF?ミステリー?その両方か。
    目が覚めたら唐突に沙漠、しかもどうやら現実ではないらしい空間。ここは一体何なのか?に終始するかと思いきや、話は主人公の過去に繋がっていく。
    SFな部分はどこまでも理解不能なものであり続け、しかし現実の謎に対して答えを与えていく。分断されているようですべてが繋がっているという感覚が、物語の展開とも重なり、不思議な感動のようなものを覚えた。

  • 洒脱なキャラ、無駄のない文章、題材はキャッチ―かつエモーショナル。後半の詰め込みは圧倒される一方ごちゃっとして消化しきれなかった。再読したい。

  • うーん。こういうファンタジーは苦手だ。

  • キリの母とシロとの会話が好き。
    驚く展開が多いけど、気になる点やひっかかるところが順番に描写されていくので読みやすい。ただ、読みやすいがゆえにのめり込み過ぎて先に先にと読んでしまったので終盤は混乱してしまった。保留にされてた箱はどっちになったんだろうか。
    僕なんて、という思考だった主人公がようやく自分のエゴの汚さを受け入れてみっともなくあがいて愛を伝えたお話……みたいな受け取り方をしているんだけど、こうやって書いてしまうと陳腐な感じがして、本質からずれてる気もする。

  • 進みがかなり早くて、スリリング。その点は好みなのですが、後半部分がうーん。主人公が目覚めるとそこは砂漠のど真ん中、そこに降ってくる電話ボックス。119番するものの、そこで自分は死んでいるのだということを告げられた上、外に出ていた左足が消失。電話に書かれたD or A.謎が謎を呼ぶ展開に、60P程で期待値はMAXだったのですが、期待が大きすぎたのか…。最終的に鮮やかに伏線を回収してくれたので読み返しはしたいです。題名は「帰る」ではなく「還る」、そこから主人公のその後を考えるのも面白い気もします。

全73件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2009年『プールの底に眠る』で第42回メフィスト賞を受賞しデビュー。『私を知らないで』が「本の雑誌」増刊『おすすめ文庫王国2013』にてオリジナル文庫大賞BEST1に選ばれ、ベストセラーに。他の著書に『ふたえ』(祥伝社文庫)『ケシゴムは嘘を消せない』『もしもし、還る。』『小人の巣』『田嶋春にはなりたくない』『十五歳の課外授業』『計画結婚』『無事に返してほしければ』などがある。

「2020年 『他に好きな人がいるから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

白河三兎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
米澤 穂信
三浦 しをん
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

もしもし、還る。 (集英社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×