- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087451115
作品紹介・あらすじ
定年後のバラ色の人生を信じていた威一郎を待っていたのは、家族との深い溝だった。娘は独立、妻は家を出てしまい、残ったものは犬のコウタロウだけだった。現代の夫婦像を見つめた異色の長篇。
(解説/藤田宜永)
感想・レビュー・書評
-
著者、渡辺淳一さん(1933~2014年)の作品、ブクログ登録は5冊目になります。
本作は、2008~2010年にかけて、雑誌「マリソル」に連載されていました。
当時の著者の年齢は、75~77歳位になります。
本作の主人公は、大手広告代理店を定年退職した62歳の男性が主人公になります。
私の年齢が62歳で、今現在、嘱託社員として働いていますが、いずれは会社を去ることになります。
そんな訳で、興味深く読み進めました。
本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
大手広告代理店の上席常務執行役員まで務めた大谷威一郎。関連会社の社長ポストを蹴って定年退職した。バラ色の第二の人生を思い描いていたが、待ち受けていたのは夫婦関係と親子関係の危機。そして大きな孤独だった。犬のコタロウが側にいるだけのさみしい日々がつづく。人生最大の転機を迎え、威一郎の孤軍奮闘が始まる。定年退職後、いかに生きるかという一大社会問題に肉迫した異色の傑作長編。
---引用終了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
p.2013/9/24
-
男の寂しい老後のお話。勉強になります。
-
★購入済み★
-
引退したら暇になるのだろうか。
今はまだ想像出来ないけど、何か準備はしておいた方が良さそうな気がする。
男の言動や思考がリアルで面白かった。 -
収録内容は以下の通り。
本編
解説: 藤田宜永
「失楽園」のような小説を想像して読んでいたが、思ったよりも平和な内容であった。自分の祖父母や父母のことのように感じた。 -
いい反面教師