柿のへた 御薬園同心 水上草介 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 74
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451184

作品紹介・あらすじ

薬草栽培や生薬の精製につとめる、御薬園同心の水上草介。のんびりやな性格で“水草"と綽名されながらも、御薬園界隈で起きる事件や揉め事を穏やかに収め、成長していく。連作時代小説。(解説/東えりか)

感想・レビュー・書評

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  • 江戸小石川御薬園同心・水上草介は、薬草の栽培や生薬の精製に携わり
    人並み外れた草花の知識を持つものの、のんびりした性格と
    吹けば飛ぶような性格から「水草(みずくさ)さま」と
    あだ名で呼ばれ親しまれている――

    界隈で起こる揉め事や困りごとに、草介の草花の知識と生薬の効能で
    穏やかに収めていくという9編連作のお話です。

    生薬となる草花の名前が、9編それぞれのタイトルになっていて
    表題にある「柿のへた」もその一つ。読むなら今でしょうと思いましたのに
    お話は春の季節のことであらぁ...の肩透かしでした。(笑)

    初回に登場する、南町奉行所に勤める小石川養生所の見廻り方
    高幡啓吾郎同心が、定町廻りにお役替えになってしまって
    一話限りのお人なのかと少し寂しく思っていましたら、のちに再び
    登場してくれてうれしかった♪なかなかいいお役どころで一目ぼれです。

    水草さまは少々のことには動じない、ひょうひょうとしたその風貌と
    人々や植物を愛する気持ちが優しくて温かです。

  • 小石川御薬園で働く、“御薬園同心”の水上草介が主人公の連作短編。

    植物オタクの草介にとって、御薬園同心はまさに天職。植物の知識を活かして様々な問題を解決していきます。
    薬草等の種類や効能についてもわかりやすく書かれていて、興味深く読ませて頂きました。

  • 【図書館】主人公の水上草介は、薬草栽培や生薬の精製に携わる小石川御薬園同心。のんびり屋で風が吹けば飛んで行きそうな外見から《水草さま》と呼ばれている。身の周りで起こる出来事と植物の効用などを織り交ぜた連作短編集。植物も漢方も好きだし、水草さまのような人も好きです。お転婆だけど真っ直ぐで心優しい千歳との今後も気になります。

  • のんびりしているようで芯がぶれない水上の様子に心ひかれます。
    また、身近な植物の効用もよくわかり、読んでいて楽しいです。

  • じいじ(私の父)が孫(私の子)に読ませて欲しいと渡された本、その2。とりあえず私が読んでみた。。。

    御薬園同心、水上草介が主人公。のんびりとした性格で、そののんびりとしたペースで話が進み、江戸物が嫌いでなければ、読みやすい本と思います。

  • 2011年9月刊。2013年9月文庫化。9編の連作短編。小石川御薬園の同心、水上草介がちょっとした出来事を解決する江戸人情もの。主人公の草介が淡々としすぎで、もの足りません。もう少しひねりがあれば良かったです。

  • 馬鹿と弱虫につける薬はありません。

    はい、確かにその通りです。

  • ずっと気になっていた作家さんのシリーズ。御薬園同心の水上草介が、事件を植物や漢方などの視点から謎とく連作短編集。ひょろっとしてどこか頼りなさげな草介、周囲や部下からも水草と呼ばれてしまうような人だけれど、穏やかでおごらず、植物たちに対する真摯な人。植物や漢方の視点から話が進むところが興味深く、主人公の性格からか穏やかに話が進む。健康を保つことを大切に改めて思える。相対する千歳の性格が勝気でまっすぐすぎる気もするけれど....。二人の関係が少しずつ進化していくのかな?とその辺りにも期待。

  • 小石川御薬園に勤める同心が主人公の連作短編集。
    様々な草や漢方が登場して、興味をそそられる。主人公・草介がまったり穏やかなので、難題が降りかかっても、物語の雰囲気は終始穏やか。
    短編一つ一つが短いので軽いけど、心和む一冊でした。予約待ちだけど続編も読みたい。

  • 小石川御薬園というのは知っていた。けど、同心がそこで勤めていたとは。同心って捕り物をするとばかり思ってましたが、ここでは薬草に関わったりで意外でした。でも具体的な仕事内容はよく分からずも、のんびり屋で癒し系の主人公と、さまざまな植物薬草が諸問題を丸くおさめて行き、おっとりとした読後感でした。

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著者プロフィール

東京都生まれ。05年「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞を受賞。08年「一朝の夢」で松本清張賞を受賞し、同作で単行本デビューを果たす。’15年、幕末に浮世絵を守り抜こうとした絵師たちの姿を描いた『ヨイ豊』で第154回直木賞候補になり、歴史小説家として大いに注目さる。その他の著書に『花しぐれ 御薬園同心 水上草介』『連鶴』『墨の香』『父子ゆえ 摺師安次郎人情暦』『赤い風』『はしからはしまで みとや・お瑛仕入帖』『番付屋新次郎世直し綴り』『お茶壺道中』『とむらい屋颯太』などがある。

「2019年 『北斎まんだら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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