貴族探偵 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 193
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451269

感想・レビュー・書評

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  • ドラマをちらっと見たので2年くらい積んでたのを崩してみた。
    麻耶雄嵩作品は数が少ないので読むのが勿体無い気分。

    何もしない貴族探偵…!
    設定が面白い。
    貴族探偵もそうだし、その使用人たちもキャラが立っていて、トリックよりもキャラにしか目がいかない。
    キャラミス寄り?
    でも、確かに本物の貴族なら全部使用人にさせるのか…?
    本人は女性を口説いたり不謹慎なことばっかり言っててなんかこうゲスって感じが。
    現場も不倫とか愛人多いなぁ。

    ドラマの再現DVDが面白かったけど原作はないのか。
    無駄に豪勢なところが面白かったのに。

    「こうもり」は何がおかしいのか全く分からず、レビューで意味が分からなかったとあったのでネタバレを見てやっと分かった。
    なるほどー。
    すっかり騙されていた。
    キャラが被ってるなとは思ってたけど全く気づいていなかった。
    突然○○○○が出てきて???状態だったけど、そういうことだったのか…、と。


    文庫で読んだのに間違えて電子書籍で登録してしまったことに気づいた2018年1月7日…。

  • 本格ミステリの定義ってなんだろか
    ミステリーテクニックがつまってて、あっと驚くのが本格ミステリならば、なるほどそうか、と思う
    謎解きはディナーの後でっぽいと感じる
    わたしの好きなミステリはこういうことじゃないのかも。

  • 「こうもり」がとにかく名作。
    その他は割とオーソドックスなミステリが多いが、「春の声」は麻耶らしくて私は爆笑した。

  • 「御前」がなかなかユニークなキャラで悪くない。
    正体も名前も不明かー。シリーズを追っていけば分かってくるのかな。
    謎解きまで使用人にやらせたら、それはもう探偵ではない気もするけど(苦笑)
    しかし、毎度毎度、関係者の女性を口説くとは(笑)
    ドラマの主演を相葉クンがやったけど、別ドラマの織田さんのほうがあってたかも。
    (貴族で探偵が主人公ってドラマとしても、あっちが先だしね。)

  • ドラマを見る前に読んだのは「こうもり」だけ。
    「こうもり」は確かに騙されました!何度も田中さんの推理に合わせて、前半を読み返したり。よく読むとレストランの椅子の数とか、会話も名前を入れ替えても成り立つように描かれてる。なるほどねって思ったところで、最後に彼氏が貴族探偵だよって言われて三度こんがらかる。
    捻ってる凝った話だけど、ちょいアンフェアな感じもしたな。
    短編集なので読みやすいけど薄味な気もする。こうもりくらいの中編のものが面白かったので、この作者の長編を読んでみたいと思った。

  • 自称「貴族」で趣味は「探偵」という謎の男が、
    コネと召使いを駆使して事件を解決!
    斬新かつ精緻なトリックと過去に例のない強烈なキャラクターが融合した、
    奇跡の本格ミステリ集。
    (amazon内容紹介)

    単刀直入に言うなら、麻耶雄嵩の他の小説を読んだほうが良い。
    メルカトルシリーズとか。

    月9のドラマになったらしいけれども、
    正直なぜこの小説をドラマ化したのかも良くわからない。

    設定は奇抜だけれども筆者のしっかりとした文体と、
    内容に合ってなさすぎて、
    貴族探偵の「推理しない」という設定が全く必要ないものに感じて仕方ない。
    これが「謎解きはディナーの後で」位の軽快さだったら面白かったかもしれないと感じた。

    ただ内容に関しては麻耶雄嵩!という色が短編ながらしっかり。
    「こうもり」が、おお、と嬉しい出来だったので☆2

    しかしドラマを見ていないので何とも言えないけれども、
    これを機にミステリへ!というにはちょっと読みにくい気もします。

    個人的に、位置づけのわからない一冊。

  • 短編集

    謎解き部分は短くてサクサク読める。
    深い動機や謎解きを読みたいならオススメはしない。


    ささっと、楽しくミステリーが
    楽しめました。


    私の頭脳は使用人って
    信頼してないと言えないよね。
    かっこええわー!

  • ドラマの評判が良さげだったので読んでみる。

    あまりミステリーを読み込む方ではないので、その面白さの理解が中途半端かもしれないが、娯楽作品として十分に楽しめた。気分転換にはなる。

  • 自らは推理をしない貴族の探偵。
    推理などという〈雑事〉はすべて使用人任せという、かつてない斬新な探偵ミステリ短編集。

    探偵が趣味という貴族が主人公なので、最初は安楽椅子探偵ものなのかな?と思いきや、この貴族探偵、全く推理をしません。
    執事やメイドなどの使用人に捜査や推理をすべてまかせ、彼のやることはその場で女の子を口説くことくらい。

    本名も謎という存在自体がトリッキーな名?探偵のおかげで、物語の雰囲気もどこか空虚で絵空事のようです。
    そのためロジカルな謎解きもゲームのようで、ドロドロした動機から起こった殺人模様もなんだか乾いた味わいです。

    一番面白かったというか、騙されたのは「こうもり」。
    作者はフェアな手を使って読み手を真相に導くための手がかりを提示するという、本格ミステリの条件をきちんと守っているのですが…。
    フェアかどうかはギリギリの線だと思う…、でも面白かったです。

  • 「こうもり」がおもしろいから、と貸してもらったので、読んでみた。

    安楽椅子探偵?、推理をしない貴族探偵。
    メイド、運転手、執事と殺人事件を解決する短編集。

    一つも解けなかった。
    「こうもり」気づけそうなのに気づけない……くやしい。
    私がミステリ慣れしていないせいもあるだろうけれど、それぞれ「こうもり」くらいの長さがあるといいなぁ。
    貴族探偵が登場してからは、キャラクターですいすい読めた。
    メイドの田中がかわいい。
    月9ドラマ「こうもり」の回を録画したので、今度みてみよう。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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