偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)

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  • 集英社
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レビュー : 294
  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451429

感想・レビュー・書評

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  • この作品が読みやすいのは、ジャンプ漫画っぽさ( 友情努力勝利、主人公が普通の少年であること、 記憶に残るあだ名、最後の最後に秘儀が繰り出されるところ)が漂っているからだと思います。
    舞台は高校やお城だからイメージしやすいし、涼介は名前も人柄も一般的なので、 読者が彼を通してストーリーに入るのはたやすいことですが、一度石走の土地に足を踏み込んでしまうと、 周りには個性的キャラクターが大勢いるので、誰かに肩入れしてしまい、世界観にどっぷり浸かってしまうはず。

    わたしの中で万城目作品暫定1位。

  • 『鹿男あおによし』『プリンセス・トヨトミ』など、西日本の都市にちなんだ作品が面白かった、万城目学。
    「その土地に関係する歴史をからめながら、壮大なファンタジーを書く作家さん」という印象を持っています。
    その万城目学の新作文庫が書店に平積みされていたので、さっそく読んでみました。
    今回の作品のテーマは、「琵琶湖」。
    高校入学を機に、親元を離れ、琵琶湖湖畔の街にある"本家"に住むことになった主人公。
    行くとそこは、立派な"お城"。
    ここに住む同学年の本家跡取りとともに、城のお堀を船で送り迎えされて高校に通う、主人公。
    その高校で出会う、同級生たちとの騒動が描かれつつ、主人公の血筋に由来する大きなストーリーが展開していきます。
    主人公の血筋に関する秘密、出来事と出来事とのつながりが、大小たくさんの伏線によって、明らかにされていきます。
    なので、600ページ近くある作品ですが、ぐんぐんと、読み進めることが出来ました。
    読み終えて感じたのは、「日本には少し前まで、"自分たちが住む土地が持つ力への崇拝"のようなものが、あったのだよなあ」ということ。
    そのような、日本人が持っていた心の拠り所がなくなっていく悲しさを、この作品を読んで感じました。
    関東で生まれ育った自分には、これまで縁遠い土地だったのですが、この作品を読んで、琵琶湖に行ってみたくなりました。
    次はどの地が題材になるか?次作を楽しみにしたいと思います。

  • ハラハラドキドキ!
    読んでるあいだじゅう、とっても面白かったんだけど(特に湖が割れて、馬に乗って走っていくところとか)、オチ的にも「うそー!黒幕そいつー!?」みたいな驚きがあったんだけど、ちょっとラストが悲しい…。
    し、ドアから入ってきたのは誰だったのーっ。気になる気になる気になる。。。
    映画もラスト一緒なのかな?見てみたいな~。

  • 万城目さんの作品はいわゆる嫌なキャラが出てこないので、ストレスが溜まった時などの気分転換に最適。世界観やちょっとした文章が面白く、読んでいると何だか癒される。

    いわゆる美形キャラの棗も、美形キャラとは程遠いイメージの淡十郎も清子も皆カッコいい。その中でちょっととぼけた感じの主人公が何とも言えずいい味付けをする。

    ストーリーは読めてしまう所があるのだけど、それでもやっぱり面白く、話の運びが上手いなぁと思う。源爺が最後救われて良かった。そしてラストシーンが何とも秀逸。3人のぎこちない友情がとても好き。

  • 最後まで読み終わったときに、ああよかったなあとため息をついて少し感動していて自分で驚いた。設定が突飛だから笑いを求めて読み始めたので。 大人(自分たちの家という歴史)に子どもたちだけで立ち向かうこと、それぞれ一癖ある子たちがその過程で少しづつ変わって成長していくこと。この字面だけだと本当ありがちで読む気が起きないけど、ありえない設定に引っ張られて最後には感動させられてしまった。万城目さんのお話を読むといつもこうな気がする。
    お城の水路をゆっくりと舟で進む描写の気持ちよさそうなこと!そして朝ごはんが美味しそうだった…

  • めっちゃ面白かった!
    登場人物のキャラクターが強烈で、でもそれぞれに感情移入しやすくて。
    しかも、どんでん返しありーの、謎解きありーので、飽きさせなかった!
    万城目さんの本は初めてでしたが、次も期待しちゃいます。

  • 前半はナチュラルボーン殿様のキャラで笑えて、張られていた伏線には全く気付かず、後半はその伏線が回収される際は切なくなる部分があった。
    グレート清子やパタ子さん、日出家と敵対する棗家の広海などキャラが立っていて、ところどころくすっと笑えた。

  • 高校入学を機に日出本家の本丸御殿に住まうことになった日出涼介。遠い昔から琵琶湖周辺限定の不思議な力を持つ日出家とそのライバルの棗家の跡取り同士と同じクラスになり、よく分かってない涼介が戦いに巻き込まれていく。

    だんだん嘘が壮大になってきてますね(´∀`;)
    今回も日出本家の人達のキャラが濃くて楽しかったです!
    グレート清子ってw レスラーみたいじゃんw
    反則みたいに強いけどさ。

    アクションシーンもあったりして、インディージョーンズか!と突っ込む場面も。

    最後はショックな終わり方をするのかと思いきや、期待を持たせる展開で締めくくってくれて、とてもすっきりと読み終えられました。

    楽しかった〜ヽ(´∀`)ノ

  • 琵琶湖から不思議な力を授かった「湖の民」・「日出(ひので)家」と「棗(なつめ)家」。
    人の心を操る日出と、人の体を操る棗。二つの一族はライバル同士として湖畔に生きている。

    主人公「日出涼介」は修行と高校入学のため、気の乗らないまま日出家の住む城へ招かれ、ナチュラル・ボーン殿様である「日出淡十郎」と出会うのだが――


    「愉快なタイトルだな」と本屋で思ったあの日から、気付けば早3年。映画化までされてから、やっと書店で買って読みました。

    超能力が登場するのに、今ひとつすごくない感じがいいですね。
    例えば主人公の兄が「力」を使ってマジシャンやってますが、「なくても何とかするんじゃないかな」と(笑)便利だけど、なかったらなかったで生きていける。淡々として俗っぽく、時には邪魔になる。
    こんな風に「超能力」を描く作家も珍しい。

    映画の予告編を見て思いましたが、グレート清子はやっぱり太ってた方がいいと思うけどな。『銀の匙』の多摩子ばりに。しかし「フルボッコ」発言はよい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「映画の予告編を見て思いましたが、」
      おっと、未だ見てなかった、、、後で見にいこう。。。
      「映画の予告編を見て思いましたが、」
      おっと、未だ見てなかった、、、後で見にいこう。。。
      2014/03/14
    • ダイコン読者さん
      いってらっしゃいませ~*
      いってらっしゃいませ~*
      2014/03/17
  • 奇想天外で何が悪い。
    清コング、唯一無二の存在。ほんとグレート。
    奈良、大阪からの滋賀。本作が一番好みかな。

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著者プロフィール

1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』が直木賞候補になる。他の著書に『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』など。

「2016年 『バベル九朔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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