- Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087451429
感想・レビュー・書評
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さすが万城目学さん。ゴリゴリにクセの強い奴らのオンパレードで、ブッチギリの想像力による世界観が展開される。そうです、これが欲しかったんですというものを「はい、これです」と提示してくれた万城目さんすごい。ファンタジーだけどコミカルテイストも加えてくる、気楽に読めるけど展開は裏切られるのでどっかに連れていかれてもいいくらいな感じで読んでほしい。
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棗がかっこいいし絶対に好きになる
とはいえ淡十郎も、涼介もいいキャラ
かなり現実離れしてるけど、
万城目さんの現実離れ感はすき -
万城目作品を読みたくなって読んだ。
長かった。
万城目学はいつも摩訶不思議な世界観を作り上げる。
それでいて、どこかリアリティがある。
この小説も“琵琶湖に関わる力”をテーマにしている。
この力は現実には決してない(と思われる)のに、もしかしたら現実にもあるのではないか?と思わせる力がある。
本当に不思議だ。 -
数年前に購入。備忘録として。
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万城目さんの本を初めて読みました。
少々厚かったので手に取るまで時間がかかるし、読むのも時間がかかり、まどろっこしくなって途中とばし読みしちゃいました。それでも楽しいし、ラストもよかった。 -
序盤はあまり進展がなく読んでいて少々退屈でしたが、中盤からどんどんテンポが良くなっていき、最後まで一気に読み進めることが出来ました。
物語の設定や登場人物の力の設定がよくできていました。 -
なんだろいまいち高揚しないこの感じ。平熱未満の体温で終始するこの感じ。
たぶん、「能力」のルールが恣意的で都合が良すぎるんだよね。きちんとルールが固められてこそ、ルールを踏まえたその上でいかにルールの裏をいくかみたいな駆け引きが成立して緊張感が生まれるのだけど。本作では能力のルールがきちんと定められないまま終盤に突入してしまうので、結局著者の都合のいいように能力が使われてハッピーエンドになるんでしょ?というだらけた印象のまま読み進めることになってしまう。異能バトル的な駆け引きがメインの作品ではないのだけど、それでも最低限の緊張感が必要だと思う。
とぼけた味わいを狙っているのだろうけど、緊張と緩和の間話ばかりでは単にぬるいだけになってしまう。鴨川ホルモーは本作よりもすっとぼけていたけどシリアスさがあったからメリハリがあったんだよね。 -
偶然が悲劇を生む種なのはいつものこと。
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琵琶湖の民として、代々特殊な力を受け継いできた日出家。
その分家に生まれた主人公は、
高校入学を機に本家に居候し修行することになる。
本家の長男である淡十郎や、その姉のグレート清子、
さらに、昔から同じ琵琶湖の民として対立を続けてきた棗家の息子と力を合わせ、
琵琶湖の民の存亡を賭けて新たな脅威と戦う。
プリンセストヨトミといい鴨川ホルモーといい、
ユーモアあふれる発想でとても楽しませてくれる話です。
この人、本当に関西が好きなんだろうな~。 -
飽きることなく最後まで一気に読んでしまった。マンガ読んでる感じ。”しゅららぼん„だもんなぁ。敵の存在が誰なのか、”しゅららぼん„って何なのか、かなり読み進まないとわからないから気が付いたら読みきっちゃった、オイラに残ったのは娯楽かな。
日出涼介、淡十郎、清子、棗広海、ともに力の存在に否定的なのが前提だけど、オイラ的にはお金みたいなもので使い方次第じゃないの?って思う。清子みたいに聞きたくないのに聞こえてくる声はちょっと困りものだけど。使いたくなければ使わなきゃいいだけだ。淡十郎は力があると自然さがなくなるみたいに言うけど、そうなのかな?そもそも何でも思いのままの本家の跡継ぎに生まれている時点で違う気がするけど。お金じゃ買えないものまでコントロール出来るという意味なのかな。城に住んでるだけでその力を持っているようなものだけど。だからオイラはそこのところが突き抜けちゃっている清子に好感持ってしまう。誰かに気に入られるよりも、何をするべきかっていう基準で行動していて迷いがないんだもの。カッコいい!