白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 : 湊かなえ
  • 集英社 (2014年2月20日発売)
3.28
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  • レビュー :879
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451580

作品紹介・あらすじ

化粧品会社の美人社員が殺害された。容疑者は同僚!? ネットで飛び交う憶測と無責任な週刊誌報道。噂話の矛先は、一体誰に刃を向けるのか。主演・井上真央で映画化!(解説/中村義洋)

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 衝撃的な事件が起こると
    メディアはこぞって
    「何故その犯行へと至ったのか」の経緯を
    事詳しく報道し始める。

    例えば
    周囲への人間のインタビューとか
    専門家による解説とか
    詳細な再現VTRとか
    (最近ではCGによる状況説明なんかも。)
    それは
    視聴者の(真実を知りたい!)欲を完璧に満たすがのごとく過熱に。

    物語は
    そんな報道的な感じかな、と思った。
    事件は白雪姫の様な美人OLが
    無残にも殺害された。
    人々の関心は
    美しくて優しいあの人が何故?
    人に恨まれる事なんかありはしないのに。

    情報が様々な視点から集まり、
    錯綜し合うごとに、
    蘇りつつある死者。

    ストーリーにはぞくぞくした。

  • 登場人物が順に語りながらストーリーが進んでいくには著者独特の手法?
    他の作家の手法でしたらスミマセン。。
    あららな結末、人の心理って分かりませんね。

  • 既に映画化されているこの作品。
    インターネットが無ければ夜も明けないような時代になった今。
    ほんの小さな情報ひとつから犯罪者にされてしまうことって、この本の中だけではないのでは・・・?
    それが事実ではなかったとしても、既に広がってしまった情報は手の付けられないものとなり・・・
    架空のSNS「マロン」への書き込み内容が、巻末に載せられているなど、今までにないスタイルの本だと思いますが・・・
    インタビュー形式の内容が映像なら面白いのかもしれないけれど、私はいまいち好みではなかったし、読後感もいまいち好きではなかった。

    湊かなえさんは「イヤミスの女王」と呼ばれているらしい。
    「イヤミス」とは「イヤや気持ちになるミステリー」、「読後感の悪いミステリー」のこと。
    ならば、この本を読んで読後感がいまいちと思った私は、まんまと湊かなえさんの術中にはまってしまったということか・・・

  • やっぱり湊かなえはすごい!相変わらずの湊節というか…。

    誰もが持っている本音と建前の”言いにくい本音”の部分でガツガツ語られてくる感じが、何だか後ろめたくて目を覆いたくなるんだけど、それでも引き込まれてグイグイ読んでしまう。この感じ、改めて好きだな〜。

    犯人も最後まで分かりませんでした。

    どんなに親しい友人でも心の中までは見えないし、逆に自分の思いも100%相手に伝わっている訳でもなく。
    同じ人物でも、見る人によって様々な人物像が出来上がっていく。本当の自分って何なんだろうと、何だかリアルに不気味でした。

    今更だけど…人の噂やネットでの書き込み、週刊誌等の記事を鵜呑みにするのはやめようと思いました。

  • 本を読んだ後映画も見た。
    綾野剛について議論したランチを思い出した。
    結論、皆綾野剛という名前の語感が好きだったようだ。

  • 化粧品会社の美人社員が惨殺され、容疑者は被害者の同僚。
    ネットによる無責任な憶測と報道が飛び交う物語。

    主演・井上真央で映画化もされた作品です。

    真犯人捜しのミステリーというよりも、メディアの中で無責任な憶測と報道が飛び交い、一人一人の好奇心という悪意が無関係な人間を追い詰めるという集団心理の恐ろしさを表したサスペンスのように感じます。

    しかしながらこの事件を勝手な推測のみで追うフリーライターの男にはムカムカします。
    話の一部分のみを切り取り、都合よく報道するところが特に。

    そんなムカムカと事件の進展が気になる方にお勧めの作品です。

  • これは映像で見た方が面白いかも。

    マンマローのあたり、イライラするし。
    「美人なのに性格が良い」って特異なことみたいに言われるけど、むしろ性格悪い美人の方が稀有だと思うがね…だって生まれながらに優先チケット渡されてるようなもんで、人に優しくされるから大体素直で優しくなるのが美人の特徴。

    天然美人じゃないか、ライバルがいすぎたか、よっぽど悪意を向けられる特殊な環境にいたかじゃないと、性格悪い美人なんて育成されないぞ。

  • 人に対するいい加減な印象や思い込みによる歪んだ気持ちはこわいよねって話しでした。
    同じエピソードでも、語り手によって内容はさまざまで、それは嘘とか盛ってるということではなく、当人にとっては真実なんだろう。そこに底知れぬ不気味さと人間臭さがある。

    資料は巻末にまとめないで、章の間に挿入してよかったんじゃないかな。電子版ならワイドショーの映像入れたりしたら面白そうだ。

    犯人が誰かということを考えるようなミステリー小説ではないです。

  • 手紙だけで、傑作を著した(往復書簡)かと思ったら、今回は、電話での話とインタビューの話だけで、一作品をものにしてしまう。しかも、巻末には、読者へのサービスかあるいは挑戦かと思える、Twitterや週刊誌の記事等、湊かなえ畏るべしというべきか。人間の心理、特に女性心理をここまで抉り出す湊かなえに、女性読者はどう反応するのかな。

  • お姫様を殺害したのは誰だ──。極々普通の同僚女性が噂話や憶測だけで、あっという間に完全なる容疑者へと仕立て上げられてしまう。ネットや週刊誌での第三者による証言がどれほど信憑性が無いか...。だけれどあたかも真実であるかのように錯覚させられてしまうのだから、情報というのは恐ろしい。あの人の噂...記事...結局、信じられるのは自分がそれに対してどう思うか、という想いと直感だけなのかもしれない。

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