白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 8665
レビュー : 936
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451580

感想・レビュー・書評

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  • 湊作品は出だしからテンポがよくて、とても読みやすいのですが
    必ずと言っていいほど結末がお粗末です。

    残念ながらこの作品も例にもれずといった感じでした。
    こんなに読者をぐいぐい引き込む力があるのに
    なんでラストがいつも肩すかしになるかなぁ……と思いながらも
    未読のものがあるとつい手に取ってしまいます。

  • メディアのことを鵜呑みにしてはいけないと頭では分かっていたが、改めて思い知らされた感じ。

    個人的に、納得のいかない点が多く、ミステリーとしてはあまり面白く感じなかった。

  • ネット系の記述が難しい。現代の小説だなーと思った。

  • 湊先生の作品は二作目だったのですが、この作品グッと評価が上がりました。
    とても現代的な作品で、現代が抱える問題点に着目した作品です。

    ただ、進化が激しいネット社会の問題に触れているだけに、
    若い世代の子には少し古いと感じられてしまうかもしれません。
    自分には十分斬新な作品でした。
    もともと電子書籍向けの作品だそうで、
    タップすると、「付録」が表示されるそうですね。
    紙媒体でも「付録」があり、絶対にこれと併せて読むべきです。

    自分が思う「自分」、他者から見た「自分」は同一人物ではないかもしれない。
    深いテーマだと思います。

  • 2016.4.15再読

    所々強引な展開はあるが、複数の人物の語りが交錯して、少しずつ話の芯が太くなっていく感じがよくできているなぁと思った。作者のこのような表現の手法、発想力がとにかくすごい。

    映画がなかなか面白かったので、映画で脳内補充された部分もあったかも。観ていなかったら後半の展開などは多少物足りなかったかもしれない。

  • 謎解きのミステリなのだけど、主体はそっちではないような気がする小説。
    ミステリとして読めば、最後があっさりしすぎてて物足りなく感じるかもしれないし、犯人もかなり早い段階で予想がつく人もいるかもしれない。
    でも湊かなえさんの小説って人間の内面(とくに黒い方面の)やその人間が複数集まった時に起こってしまうことに焦点を当てているから、そういう方向から読むととても面白く、そしてとても恐ろしい物語だった。

    ある美人OLが惨殺され、様々な状況からある一人の女性に疑惑がかかる。
    その二人の女性の同僚が、ゴシップ誌のライターである赤星に話を持ちかけるところから物語は始まり、その赤星が疑われている女性の周辺の人々に取材して回る。インタビューに答える人々、という形式の小説。
    ネットの要素もふんだんに使われている。ツイッター的なSNSやブログ、掲示板。一度流された情報は、間違っていても一気に拡散され、それが消えることは二度とないという恐ろしさ。

    犯罪者の疑いをかけられた人間について周囲に訊いた時、その立場によって色んな意見が出てくる。対象が元々嫌いであればこき下ろすだろうし、対象のことを好きであれば庇うだろうし、どっちでもないならば情報に惑わされて意見を変えるかもしれない。
    もし私自身が犯罪者の疑いをかけられたとしても全く同じ現象が起こることは簡単に想像できた。庇って守ってくれようとする人もいるかもしれないけれど、私のことが嫌いならば犯人だと決めつけるだろう。実際がどうであるかは別にして、どんな人物であっても、必ずそういう現象は起こる。

    日々起きている事件、ニュース、何気なく受け止めている情報の中に、真実は何割くらいあるのだろう?と考えた。
    無意識に得た情報を鵜呑みにして誰かのことを偏見してしまうことも多々あるのだろうと思う。
    無責任に情報を流す媒体もたくさんあるわけだし、それらを取捨選択する側に全てはかかっている。

    この物語の被害者の女性も、見る人間によって全く違う人物像になるという事実もきちんと描かれていた。
    でも被害者になると美化されやすいというのもまた事実。二度殺す必要はないということか。

    小説としての評価はあまり高くないらしいけど私は面白かった。もしかしたら映像向き?映画化したのも観てみたい。

  • 人の偏見の描写がゾクゾクする。

  • 面白かった。

    作家ってそもそもみんなそうなのかもしれないが
    このひとはほんとに今の社会をうまくとらえてうまく描くなぁと思った。

  • 15.nov.20

    映画化もされたけどなんとなく後回しにしていた湊かなえ作品。

    湊かなえ作品大好きだったけど、毛色が違うように思えたし、登場人物も好きになれなかった。

    時代設定が一昔前なのかな?と思えるようなオフィスの雰囲気…給湯室での会話やらお茶出しやら、でもSNSを使いながら事件が進んでいくということは現代のお話なんですよね。

    いまどきメディアリテラシーすら身につけてない週刊誌記者、単細胞でお喋り好きな女子と、噂だけが楽しみな田舎者。
    そもそもいまどきゴシップまみれの週刊誌なんて、中高年しか読まなくない…?20代女性で読んでる人とか聞いたことない。

    結末は「なるほど」と思えたからまあいいかな。でも動機が弱いかな…?読者に投げて考えさせるパターンだったから難しい。

  • 芥川龍之介の「藪の中」をちょっと思い出した。
    情報をどう集め、どう読み解いて、どうまとめるか。それによって事実が真実に近付くのか、遠ざかるのか。深い。イッキ読み。

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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