白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

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  • 集英社
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本棚登録 : 8663
レビュー : 936
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451580

感想・レビュー・書評

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  • 映画の予告を見てからずっと読んでみたかった。

    事実を捻じ曲げる気はなくても、あっても、頭の中で感情を混ぜて事実をぐちゃぐちゃにしてしまうのは、みんなやっていることだけれども、それがこういう事件で起こってしまうとすごく怖い。
    悪意だけかとおもいきや善意も怖くて、もうみんな何も言うな!状態になる。

    映画もはやくみたいな。

    三人のしらゆきひめが死んだ話。

  • たくさんの人からの証言のみで物語が進んでいく独特なスタイル。
    最初は少し読みづらいと感じたけど、話が進んでいくと全部がつながって面白かった。

  • 今まで読んだことのない斬新なスタイル。もしかしたら自分も犯人にされるかもしれない集団心理。情報化社会の怖さも改めて痛感。

  • 日常によくある噂話、いるいる~な登場人物、無責任な雑誌記者、あっという間に読んじゃいました(^^)
    映画も観てみようかなぁ~

  • SNSや週刊誌をそのまま使う、という手法は新しいが、読みづらい。
    人の多面性はよく表せている。

  • 新しいスタイルでどんどん進んで行くストーリー。いや、新しくはないのか。湊かなえさんの贖罪を読んでいた時も同様な気持ちだった。

    色んな登場人物のそれぞれの発言により、結局主人公は、そして犯人は、どんな人物か考えが行ったり来たりした。

    結論としては、やはり私は湊かなえさんの作品は好きということ。

  • 噂話から、犯罪者を作り出してしまうという
    恐いお話
    またネットを通して発信される言葉が
    なんとも思っていなかった人の気持ちを
    錯乱させ
    本人とは違う人物を作って行く様
    読み手次第、書き手次第で話が捻じ曲げられる現実は
    怖い物があります。
    こんな時代だからこそ、いい加減な事を言わない、情報に惑わされない自分の意見をしっかり持つ事は大事なのかなって思います。

  • この本は、後ろから開いてはいけません。
    この本は、後ろから開いてはいけません。

    大事な事なので2回(ry
    初・湊かなえ本で、初・大失敗した本でした。
    きっと面白かったはずなんだ…!!

    読み始めて22ページ。しおりをはさんで本を置き、再度読もうかとページをパラパラした所、「あれ、なにこれ新聞の切り抜き?」
    映画化してるから、その関係かな?と何気なく開いてみると…


     犯 人 書 い て る し … ! Σ(゚口゚;


    読書開始22ページで犯人判明とか…

    事件関係者などへのインタビュー内容を中心に、話を展開していくこの構成を犯人ネタバレ状態で読むのはかなり苦痛でした(T△T)
    あんなポカミスさえしなければ、きっと、きっと面白かったはずなんだ…!

    この本自体に罪はない(むしろ自分がお馬鹿だっただけ)なので、☆3つで。

    一応ざっと流し読んで、ちょっと残念だったのは、本編では真犯人が分かった「だけ」だったこと。
    その動機や殺害に至った経緯は、最後の付録(忌々しい/笑)毎朝新聞の記事だけ。
    新聞記事独特の、淡泊にぼんやりと書かれた記事しか事件の真相を知る手がかりがなく、消化不良だった。

  • 映画、見たい!と思ってたのに、行きそびれ。

    おもしろかった。ちょっとこんがらがりつつ、おもしろかった。

    後半の、「関連資料」の部分。
    おぉ、こうなる?という、新しいおもしろさ。

    DVD出たら映像でも見てみたい。

  •  人の「言動」と「本心」とは必ずしも一致しない。「好きな子にイジワルしちゃう男の子」をイメージすれば、いやそんなことしなくても、日頃の自分の行動を顧みればわかるはずだ。
     また、「事実」とその「認識」も一致しない。そこには主観が入るから。「道端に犬の糞が放置されている」という「事実」も、鬱屈とした気分の時には己の不幸の一コマと「認識」してしまうことがあるだろう。
     世の中には同じところから芽生えているはずなのに、それぞれが一致しないことがままある。

     もう少し具体的な例も出してみよう。「事実」と「認識」が一致しないということは、当然、その「事実」に関する「証言」もそれとは一致しないことになる。そして、その「証言」をもととした雑誌などの「記事」も完全には一致せず、そしてその「記事」を読んだ人たちの「理解」もまた一致しない。いずれも、そこに主観が介在しているからだ。そこには齟齬が生まれるのである。

     湊かなえさんは、この「齟齬」を扱うのがうまい。本書はまさに、この「齟齬」があらゆるところで牙をむき、元々の「事実」をねじ曲げていく。その「齟齬」に翻弄されるのは、登場人物であり、我々読者である。
     文章を正確に読み取る基本は「よく読む」ということにあると思うが、ぜひ本書を「よく読」み、一言一言を楽しむ「読書の基本」を思い出してほしい。


    【目次】
    白ゆき姫殺人事件
     第一章 同僚Ⅰ
     第二章 同僚Ⅱ
     第三章 同級生
     第四章 地元住民
     第五章 当事者
     「しぐれ谷OL殺害事件」関連資料
    解説 中村義洋

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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