白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

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  • 集英社
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本棚登録 : 8682
レビュー : 936
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451580

感想・レビュー・書評

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  • メールや手紙、インタビューや雑誌の文面から、一つの事件からあらゆる人々の推察や価値観が描かれて、かつ物語が進んでいくものであった。
    犯人が全く読めなかった。経験論やマジョリティー論は、「そうにちがいない」という偏見を強めていく。客観的に物事が見られるようになりたい。

    それにしても、こんなに本に引き込まれて読んだのはひさしぶり。2時間で読み終えました。

  • 噂話って恐いと思った。
    週刊誌の記事などの資料が新鮮で面白かった。

  • 湊かなえの本はなんとなくタイトルとか設定に惹かれるので読んでみる。そして思う。やはり今回も同じような感じか。インタビュー形式というか、登場人物別のオムニバス形式というか、とにかくデビュー作の『告白』からその形は余り変わらない気がする。そして結局どの作品も『告白』以上の衝撃にならない。『告白』はこれまでにない感じだからこそ、衝撃的だったのであって、同じような形が続けばおのずと興味は薄れていく。今度こそと思って新作を読んでみるが、やはりほどほどで終ってしまう。そろそろこの人の普通に小説を読んでみたいと思う。
    本書については、まぁネットや週刊誌など無責任なメディアの怖さという所に焦点があって、あとはそれに話をついつい盛ってしまう人の性などリアルな感じはした。ただ小説にそのリアルを持ち込むと、小説で読む意味合いが薄れてしまう気がした。

  • 映画のCMを見て、ぜひ読んでみたいと思っていました。
    ミステリーと分類するには、さほどミステリーではない気がするのだけど、とりあえずミステリーに分類してみました。
    湊かなえさんの本自体 読むのは初めてだったので、どんな作風なのかとても楽しみにしていました。
    全体的にとても読みやすく、あっという間に読んでしまいました。(笑)

    読み初めて驚いたのは、よくあるストーリー形式ではなく、インタビューなどの内容をまとめた資料のように描かれていた事ですね。
    最後の方で主人公(容疑者)の心情が分かるものが出てきますが、それ以外はすべて周りの人達のコメントになっています。
    今までそういう形式の話を読んだ事がないわけじゃないけど、斬新で面白いな~と思いました。
    それと同時に、人の口から語られる内容は必ずしも真実とは限らないんだよな・・・という事をより実感させる手法でもあるのだと感じました。
    とても面白かったです。

  • 白ゆき姫も容疑者も、こういう関係はどこででもありそう。自分も何度も経験してきた気がする。
    湊さんはいわゆるイヤミスを書き続けてきたのでそろそろ新境地をという気持ちがあるのかもしれないです。巻末に資料的なものをつけるというような試みがありました。
    ・・・が、それがプラスであったかどうか判然としません。普通に文章で勝負してもらいたかったなと私は思います。
    普通の人のいやらしさを描いているところは湊さんらしいですが、もっともっと掘り下げてほしいと思います。

  • 映画化で話題になったので。
    文章は相変わらず読みやすいし、続きは気になるので一気に読める。
    けど、後味の悪い話だなー、と。そして動機が弱いし、無理のある部分もわりとある。
    告白も後味の悪い話だったから、そういう作風なのかな。

    でも井上真央さんが地味顔なんて認めない!(笑)

  • 話題作で、友人からのオススメもあって、読んでみました。
    こういう心の動きってあるよなぁ~なんて思いながら読みました。
    気になっていた映画も鑑賞してきました。
    原作通りで、映像化もとても良かったです!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「映像化もとても良かったです! 」
      観に行かなきゃ、、、
      「映像化もとても良かったです! 」
      観に行かなきゃ、、、
      2014/04/23
    • karinさん
      nyancomaru さん
      はい!是非観てみてくださいね♪
      nyancomaru さん
      はい!是非観てみてくださいね♪
      2014/04/24
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「是非観てみてくださいね♪」
      GWに行けなかったので、DVDをレンタルする方向で考えています。綾野剛の評判が良かったので観に行けないのは残...
      「是非観てみてくださいね♪」
      GWに行けなかったので、DVDをレンタルする方向で考えています。綾野剛の評判が良かったので観に行けないのは残念、、、
      2014/05/19
  • こうゆう、人間の愚かな部分をあぶり出した作品は好きです。
    好きですが、まぁでも全体的に浅かったかなーという印象。
    こう簡単に、わるい人といい人を分けることができればいいんですが、そうもいかないのがリアルであって。
    リアルを追求したように見えるけど、まぁ、湊さん自身も語ってらっしゃるけども、
    愚かな人を昇華しすぎちゃった感。

    もうちょっと、愚かな人達の中にもリアルが欲しかった。
    まぁでも、あれだけ登場人物がでてくれば、一人ひとりのキャラを強くするためにもいたしかたなかったことなのかもしれないけど。

    あとは、城野が人々の噂や誤解や偏見によって追いつめられていく、というシナリオによって、
    どうも城野の言うことはすべての真実、のような印象を受けるが、
    そこ含め、『誰が本当のことを言っているのか分からない』感をもっと出せればよかったのにな~
    三木だって、城野が最後にまとめた三木像が全て、みたいに思えてしまうのが、残念。

    よって、☆3つ。

  • 「白ゆき姫殺人事件」は、犯人を含め様々な周辺人物の話や情報がいかに不確かで、自覚のない悪意に満ちたものかという怖さを描いたものだと思う。それは普段、誰もがやっていることで、特別なことでも何でもない。その自覚のなさが、人を追い詰め、殺人事件にまで至る悲劇を生み出す。その過程を、一人一人の嘘か本当かわからない証言の中で作者は見事に描き切って、読者の前にポンと出して見せた。


    (解説 中村義洋)

  • 本屋にあまりにも平積みにされ
    ゴシップエンターテイメントと題され
    井上真央の表紙にもなんだか惹かれ購入。

    まぁ、
    湊かなえなので
    疾走感あって
    面白くないわけないんですけど
    映画の予告の面白さに私は引っ張られてしまったのか、
    読み終わったあとは
    んーーーという感じ。
    この感想はあくまでもミステリーのオチ的な観点です。

    というのも、
    この本の伝えたかったところって
    人の噂の怖さ、社会の怖さ、一旦有名になってからの怖さ、そういったところにある。
    これは、誰しもが、またどんな小さなコミュニティにも存在する話。

    人の噂を話すのはやめようとかそんな単純な話で解決するものでもないし、
    マスコミが終わってるよ、で片付く話でもない。

    ただ我々には常に物事を客観視する姿勢が求められてるかな。
    自分も含め、受け取った言葉や物事を自己流に気持ち良いように解釈するから。
    そこをはたと一度振り返ってみる、そこは大事なんだろうな。

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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