白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 8001
レビュー : 905
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451580

作品紹介・あらすじ

化粧品会社の美人社員が殺害された。容疑者は同僚!? ネットで飛び交う憶測と無責任な週刊誌報道。噂話の矛先は、一体誰に刃を向けるのか。主演・井上真央で映画化!(解説/中村義洋)

感想・レビュー・書評

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  • 衝撃的な事件が起こると
    メディアはこぞって
    「何故その犯行へと至ったのか」の経緯を
    事詳しく報道し始める。

    例えば
    周囲への人間のインタビューとか
    専門家による解説とか
    詳細な再現VTRとか
    (最近ではCGによる状況説明なんかも。)
    それは
    視聴者の(真実を知りたい!)欲を完璧に満たすがのごとく過熱に。

    物語は
    そんな報道的な感じかな、と思った。
    事件は白雪姫の様な美人OLが
    無残にも殺害された。
    人々の関心は
    美しくて優しいあの人が何故?
    人に恨まれる事なんかありはしないのに。

    情報が様々な視点から集まり、
    錯綜し合うごとに、
    蘇りつつある死者。

    ストーリーにはぞくぞくした。

  • 登場人物が順に語りながらストーリーが進んでいくには著者独特の手法?
    他の作家の手法でしたらスミマセン。。
    あららな結末、人の心理って分かりませんね。

  • 既に映画化されているこの作品。
    インターネットが無ければ夜も明けないような時代になった今。
    ほんの小さな情報ひとつから犯罪者にされてしまうことって、この本の中だけではないのでは・・・?
    それが事実ではなかったとしても、既に広がってしまった情報は手の付けられないものとなり・・・
    架空のSNS「マロン」への書き込み内容が、巻末に載せられているなど、今までにないスタイルの本だと思いますが・・・
    インタビュー形式の内容が映像なら面白いのかもしれないけれど、私はいまいち好みではなかったし、読後感もいまいち好きではなかった。

    湊かなえさんは「イヤミスの女王」と呼ばれているらしい。
    「イヤミス」とは「イヤや気持ちになるミステリー」、「読後感の悪いミステリー」のこと。
    ならば、この本を読んで読後感がいまいちと思った私は、まんまと湊かなえさんの術中にはまってしまったということか・・・

  • やっぱり湊かなえはすごい!相変わらずの湊節というか…。

    誰もが持っている本音と建前の”言いにくい本音”の部分でガツガツ語られてくる感じが、何だか後ろめたくて目を覆いたくなるんだけど、それでも引き込まれてグイグイ読んでしまう。この感じ、改めて好きだな〜。

    犯人も最後まで分かりませんでした。

    どんなに親しい友人でも心の中までは見えないし、逆に自分の思いも100%相手に伝わっている訳でもなく。
    同じ人物でも、見る人によって様々な人物像が出来上がっていく。本当の自分って何なんだろうと、何だかリアルに不気味でした。

    今更だけど…人の噂やネットでの書き込み、週刊誌等の記事を鵜呑みにするのはやめようと思いました。

  • 誰もが羨む美人が凄惨な方法で殺された。殺人犯と疑われたのは会社の同僚である地味な女子。フリー記者は彼女を殺人犯と決め付け強引な取材と報道を続けていく。
    炎上するネット、過熱する報道、エゴイスティックな証言の数々。人間の醜さがたっぷり詰まった物語。

    フリー記者に取材を受けた関係者達の証言のみで書かれており、巻末に報道された雑誌やSNSが掲載されるという構成。
    この構成はみんな自分本位な事しか言わないから、最後まで誰が真犯人なのか、どういう経緯でそうなったのか、わからなかったが、きちんと解明されてなるほどなあ!と納得した。構成力に拍手。
    ホラーとは別の意味で怖い。もしも自分が彼女の立場に置かれたら、と思うと想像するだに怖ろしい!

  • 本を読んだ後映画も見た。
    綾野剛について議論したランチを思い出した。
    結論、皆綾野剛という名前の語感が好きだったようだ。

  • 化粧品会社の美人社員が惨殺され、容疑者は被害者の同僚。
    ネットによる無責任な憶測と報道が飛び交う物語。

    主演・井上真央で映画化もされた作品です。

    真犯人捜しのミステリーというよりも、メディアの中で無責任な憶測と報道が飛び交い、一人一人の好奇心という悪意が無関係な人間を追い詰めるという集団心理の恐ろしさを表したサスペンスのように感じます。

    しかしながらこの事件を勝手な推測のみで追うフリーライターの男にはムカムカします。
    話の一部分のみを切り取り、都合よく報道するところが特に。

    そんなムカムカと事件の進展が気になる方にお勧めの作品です。

  • これは映像で見た方が面白いかも。

    マンマローのあたり、イライラするし。
    「美人なのに性格が良い」って特異なことみたいに言われるけど、むしろ性格悪い美人の方が稀有だと思うがね…だって生まれながらに優先チケット渡されてるようなもんで、人に優しくされるから大体素直で優しくなるのが美人の特徴。

    天然美人じゃないか、ライバルがいすぎたか、よっぽど悪意を向けられる特殊な環境にいたかじゃないと、性格悪い美人なんて育成されないぞ。

  • 人に対するいい加減な印象や思い込みによる歪んだ気持ちはこわいよねって話しでした。
    同じエピソードでも、語り手によって内容はさまざまで、それは嘘とか盛ってるということではなく、当人にとっては真実なんだろう。そこに底知れぬ不気味さと人間臭さがある。

    資料は巻末にまとめないで、章の間に挿入してよかったんじゃないかな。電子版ならワイドショーの映像入れたりしたら面白そうだ。

    犯人が誰かということを考えるようなミステリー小説ではないです。

  • 手紙だけで、傑作を著した(往復書簡)かと思ったら、今回は、電話での話とインタビューの話だけで、一作品をものにしてしまう。しかも、巻末には、読者へのサービスかあるいは挑戦かと思える、Twitterや週刊誌の記事等、湊かなえ畏るべしというべきか。人間の心理、特に女性心理をここまで抉り出す湊かなえに、女性読者はどう反応するのかな。

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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