百舌の叫ぶ夜 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2082
レビュー : 240
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451665

作品紹介・あらすじ

能登半島の岬で記憶喪失の男が発見された。一方、東京新宿では爆弾テロ事件が発生。犯人を追う公安警察の倉木と美希は、やがて男へと辿り着き──。サスペンス傑作長編。(解説/船戸与一)

感想・レビュー・書評

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  • 文句なしに面白い!
    初めは時系列が上手く掴めず混乱しましたが、慣れてしまえば問題なし。

    登場人物の全てと言っていいほど、皆が闇を抱えている。
    その暗さがまた嫌いじゃない。
    しかし警察は本当にワルだなぁ。
    現実でも多かれ少なかれ、闇が渦巻いていそうで恐ろしい。

    原作を読むのを楽しみにしていたのでTVや映像は観ない様に気を付けていました。
    その甲斐あって本書を思い切り楽しむ事が出来ました。
    この作家とは相性が良いようです。

  • 時系列をバラバラにする意味があったのかわからなかったが最後までハラハラしながら楽しく読めた。

  • TVドラマもWOWOWも映画も
    見ようとしたが、今ひとつ分かりにくくて
    途中でリタイヤしてしまった。

    本で読んでみて理由が判明。

    過去未来現在と
    次々と回想が変化する上
    章によって主人公「私」も変わる。
    これはドラマじゃ伝えにくいわ~

    この「百舌の叫ぶ夜」は
    シリーズ1となる。
    一気に完読。

    初版を見てみるとかなり前の作品
    しかし、内容的には
    古くささも感じないし
    どんでん返しも
    「えっっっっっっっっっっっっっっ?」と

    もっと早く読めば良かったと
    思えたシリーズ。
    勿論
    6冊全て購入済み。
    読書がしたくて・・・
    仕事してる場合じゃ無い状態である。

  • この作品は20年前に読んでいるのだが、縁あって、新装版を手に入れたので、さっそく読んでみた。読み進むうちに少しずつストーリーを思い出し、20年前に受けた衝撃が蘇って来た。

    今、読んでも十二分に面白い。百舌はダークヒーローの先駆けだろうか。公安警察と刑事警察の確執に暴力団にテロ組織、プロの殺し屋が絡み、一体、百舌とは何者なのかという謎とミステリーが交錯する。読者の大半は新谷和彦が百舌かと錯覚するはず。冒険小説の要素も多分に散りばめられた傑作小説である。

  • 新宿で起こった過激派メンバーによる爆破事件で妻を亡くした、公安特務一課の倉木尚武警部は、狂気ともいえる執念で、同じく公安の明星美希部長刑事、本庁捜査一課の大杉良太警部補らと事件の真相を追います。
    一方、能登半島の狐狼岬近くで、頭と頰に大怪我を負って彷徨っていた記憶喪失の男・新谷和彦は、入院先を訪ねてきた上司と名乗る男と妹と名乗る女に引き取られますが…

    異なった二つのエピソードが、スピーディで緊迫した展開を保ちつつ切り替わりながら、全てが繋がった時の驚愕。
    そして、ストップモーションのように目に焼きつき、口があんぐりと開いたままになるほどの衝撃の幕切れ。
    血みどろのバイオレンスも凄まじく、すごい本でした。

    物語の序盤の方で、倉木が大杉に向かって唐突に発した、
    「わたしはある意味では、やはり女房に惚れていたのだと思う」
    という言葉が、読み終わったいま、胸を突きます。

  • 逢坂 剛の約30年前作品です。
    流石に30年前のものなので、出てくる物や技実は、
    古かったり、すでに消えた物もあります。
    しかし、ストーリーは面白く、公安ものであるためか、
    刑事モノというより、スパイもので、結構無茶します。
    百舌というテロリストを追っていきます。
    なかなかのハードボイルド作品となっています。

  • 初逢坂剛。スピード感あふれるから時々振り落とされる。

    公安の中の人たちを話の中心に据えているので、四方八方に世界が広がっていく。キーキャラクターの百舌が実はほとんどそこには関わっていない。それでも読ませるのが筆力。

    人の名前を覚えるのがたいへん。

  • また新たなシリーズものに手を出してしまった。
    本作品は『MOZU』としてテレビドラマ化もされている。視聴はしていなかったが、西島・香川コンビのドラマはなんとなく記憶に残っている。
    逢坂剛氏の作品に触れるのはこれが初です。はっきり言って面白かった。
    それにしても展開が複雑。読めば分かると思うけれど、登場人物や時系列を含めて頭の中で整理していかないと最初はちょっと混乱するかも。
    表紙写真にもなっている西島秀俊は倉木役なのは分かったけど、香川照之は大杉ですか。香川さんはなんとなく悪徳官僚のイメージなんだけどな(笑)
    新たにシリーズものに手を出してしまったからには、もちろん最後まで読み切るつもりです。どんな展開が待っているのか次が楽しみ。

  • 読み応えあり。時系列は要注意だけど、なかなか迫力ある内容でした。特に倉木のキャラは良い。

  • こちらの推理を軽くいなしてグイグイ読ませる面白さ。 最後の慌ただしい展開は仕方ないにしても、嫁さんの関わり方が「実は昔から工作員だった!」みたいなのを期待していたのに、残念。 でも、シリーズは追っかけるつもり。

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著者プロフィール

1943年東京都生まれ。’80年『暗殺者グラナダに死す』でオール読物推理小説新人賞を受賞。『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会賞の三冠受賞。

「2018年 『熱き血の誇り(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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