百舌の叫ぶ夜 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 293
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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451665

作品紹介・あらすじ

能登半島の岬で記憶喪失の男が発見された。一方、東京新宿では爆弾テロ事件が発生。犯人を追う公安警察の倉木と美希は、やがて男へと辿り着き──。サスペンス傑作長編。(解説/船戸与一)

感想・レビュー・書評

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  • 警察、公安、殺し屋、暴力団と爆弾事件。様々な思惑が複雑すぎて始めはやや苦慮する。時系列が前後するのでより難解だった。休日にのんびりと読むのには辛かったが途中からは一気に読み進めて楽しめた。

  • 孤狼岬で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女に、兄の新谷和彦だと確認され、引き取られていく。
    一方、倉木警部は、妻が亡くなった新宿での爆弾事件を追いかける。

    百舌シリーズ。

    ドラマで筋がわかっていても、引き込まれる面白さ。

    スリリングで、謎めいていて、ひりひりする展開。
    テンポもよく、最後まで一気に駆け抜けていく。

    新谷、彼を追う側、警察、公安。
    それぞれのキャラクターも個性的。

    ドラマの配役も、ぴったり。

  • ドラマ・MOZUを観たあと、気になっていた原作として読んだ。本書とドラマの内容は若干異なる、という感想もあったがひとつの作品として、とても楽しめた。映像が記憶に残っていたおかげで、話の筋が前後してもあまり違和感なく読み進められた。このシリーズを続けて読んでみたいと思う。

  • 逢坂剛さんの作品を読むのは、初めてだと思います。

    逢坂剛さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    逢坂 剛(おうさか ごう、1943年11月1日 -)は、日本の小説家、推理作家。本名は中 浩正。
    父は挿絵画家の中一弥。東京都文京区生まれ。

    今回読んだ、『百舌の叫ぶ夜』は1986年に刊行されています。そして、今手にしている文庫本は、2014年4月に刷られたものです。
    このての作品にしては、かなり長寿の部類に入ると思います。

    読後感は、私には、長くて、ストーリーが複雑でした。
    もう、複雑なミステリー系小説を読むのは、引退した方が良いかもしれません。

    最後に、この本の内容をコピペしておきます。

    能登半島の突端にある孤狼岬で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。東京新宿では過激派集団による爆弾事件が発生、倉木尚武警部の妻が巻きぞえとなり死亡。そして豊明興業のテロリストと思われる新谷を尾行していた明星美希部長刑事は…。錯綜した人間関係の中で巻き起こる男たちの宿命の対決。その背後に隠された恐るべき陰謀。迫真のサスペンス長編。

    • りまのさん
      seiyan36さん  7月27日
      おはようございます。昨日は、フォローにお応え頂き、ありがとうございます!
      いいね も、ありがとうございま...
      seiyan36さん  7月27日
      おはようございます。昨日は、フォローにお応え頂き、ありがとうございます!
      いいね も、ありがとうございます。
      良い一日を、お過ごしくださいね ♪
      2021/07/27
    • seiyan36さん
      りまのさん。
      コメントありがとうございます。
      どうぞ、よろしくお願いします。
      りまのさん。
      コメントありがとうございます。
      どうぞ、よろしくお願いします。
      2021/07/28
  • 倉木に夢中w
    でもなぁ~ハードボイルド系に女絡みは邪魔なんだよね。
    シリーズ揃えたから読むけど·····。

  • 人死にすぎー!
    あとなんとなく展開が分かるー!
    出てくる人に魅力を感じないー!

  • 時系列をバラバラにする意味があったのかわからなかったが最後までハラハラしながら楽しく読めた。

  • この作品は20年前に読んでいるのだが、縁あって、新装版を手に入れたので、さっそく読んでみた。読み進むうちに少しずつストーリーを思い出し、20年前に受けた衝撃が蘇って来た。

    今、読んでも十二分に面白い。百舌はダークヒーローの先駆けだろうか。公安警察と刑事警察の確執に暴力団にテロ組織、プロの殺し屋が絡み、一体、百舌とは何者なのかという謎とミステリーが交錯する。読者の大半は新谷和彦が百舌かと錯覚するはず。冒険小説の要素も多分に散りばめられた傑作小説である。

  • 神作品…
    公安物の中でもドラマ同様最高に面白く一瞬で読んでしまいました。

  • 文句なしに面白い!
    初めは時系列が上手く掴めず混乱しましたが、慣れてしまえば問題なし。

    登場人物の全てと言っていいほど、皆が闇を抱えている。
    その暗さがまた嫌いじゃない。
    しかし警察は本当にワルだなぁ。
    現実でも多かれ少なかれ、闇が渦巻いていそうで恐ろしい。

    原作を読むのを楽しみにしていたのでTVや映像は観ない様に気を付けていました。
    その甲斐あって本書を思い切り楽しむ事が出来ました。
    この作家とは相性が良いようです。

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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