おしまいのデート (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1406
レビュー : 159
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451887

作品紹介・あらすじ

両親の離婚以降、月に一度祖父と会うようになった彗子。母の再婚を機に会うことをやめる二人だったが……。表題作ほか、5つの物語からなる短編集。世の中は色々なデートで溢れている。(解説/吉田伸子)

感想・レビュー・書評

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  • 「図書館の神様」は何度か手にとったけれども読まずじまい。瀬尾まいこさんの作品ははじめてでした。

    決して大きな出来事ではないのだけど、さらさらと流れていく日常の中でふと出会う心の交わりが、いろいろな形の”デート”になっている。

    皆さんのレビューでもおすすめの「ランクアップ丼」は、確かにしんみりほろりとさせられます。

    瀬尾さんの作品は、人に対する優しい眼差しが溢れているようで、他の作品も読んでみたくなりました。ブクログの”瀬尾まいこのおすすめランキング”を参考にしてみます。

  • 人と人とのつながりをかいた5篇の短編集。
    前半の3作では、人と人とはいつかきっと別れがくる。
    それが、早いか遅いかで、一期一会なんだなとかんじました。
    出逢った人とはすごい確率で出逢っている訳なのだから、どのくらいの期間のお付き合いかはわからないけれど、大切にしたいと思いました。

    4作目の
    『ドック・シェア』
    32歳で離婚歴のあるOLの私は、人生もう、こわいものなしだと思っている。
    公園で捨て犬のポチリンを、見知らぬ男の子と一緒に飼い始める。男の子は毎日、ポチリンに中華料理を届けにくるのですが・・・。

    5作目の
    『デートまでの道のり』
    保育園児のカンちゃんの父親と交際している、保育士の私。
    カンちゃんともっと仲良くなりたいと思っていますが、なんだかカンちゃんに自分の下ごころを見抜かれているような気がしてしまいます。が、カンちゃんの本心は・・・。

    この2作が特によかったです。
    瀬尾まいこさんの作品は2作目ですが、人に対する優しい愛情にあふれた方だなあと思いました。
    悪い人、嫌な人が出てこないところが素敵です。
    他の作品も読もうと思います。

    • kanegon69 さん
      まことさん、気になる作家さんリストに入れます!いつもありがとうございます。
      まことさん、気になる作家さんリストに入れます!いつもありがとうございます。
      2019/03/12
  • やっぱりほっこりしますね。だけど、単なるいい話で終わらない。すこし深いところもあるから、飽きないんです。

  • ほっこりした。
    5編の短編の中で私が一番好きなのはランクアップ丼。
    私も上じいみたいな先生と出会いたかったな。

    5編ともさらっと読めて、幸せな気持ちになれる素敵な一冊でした。

    今日は玉子丼作ろうっと。

  • ★4.0
    全5編が収録された短編集。全てに共通しているのは、その関係性に関わらずデートを扱っていること。そして、解説でも書かれている通り、タイトルの“おしまい”は単純に最後を思わせるものではなく、新たな始まりを予感させる“おしまい”であること。中でも、「ランクアップ丼」がホロリとさせてくれる良作で、確かに本作だけは最後ではあるものの、悲しみよりも三好の成長にほっこり。また、男子高校生の友情を描いた「ファーストラブ」も、勘違いや胸の疼きが微笑ましい。様々な食事も魅力的で、特に玉子丼とおにぎりが食べたくなる。

  • デートというのは、男女でなくてもドキドキしたり、きゅんとしたりするものなんだと初めて知った。
    思い返せばわたしにもデートと呼べる瞬間はたくさんあって、そのたびに様々なことを感じてきたように思う。

    人との出会いは不思議で、貴重で、自分の人生に大きな影響をもたらすものだ。
    そんな瞬間を切り取ったような短編集は、とても心に沁みる。あたたかい気持ちになれる。

    解説に書かれていたことがそのとおりだと思った。
    おしまいは、最後じゃなくてひとやすみ。
    また明日へ向かうための、大切なひとやすみ。

  • 瀬尾さん、2作目。良かった。

    人間関係を描くことが本当にうまい先生だなと思った。
    解説にも少し触れていましたが、単純な愛情、友情など、くっきり分かれるような情ではなく、
    それらが全てまじりあい、でも完全に一色にならずに存在しているような。
    そんな曖昧な関係性って絶対にあって、上手く短編の中に落とし込んで表現しているなと感じました!

    瀬尾さん、読み続けようと思う。
    次は何にしようかな。

  • 変わったデートを描いた短編集。
    どれもホロッとしたりする場面もあるけど、温かい気持ちになる。
    癒されたい時に読みたい!

    2017.11.30

  • 読みやすい。玉子丼が食べたくなる。

  • 2016.1.11
    さらっと軽く読めるかわいい短編集。中には少し悲しい寂しい結末の物もありますが、全編ほのぼのしています。ささくれた気持ちをほんわりとさせてくれます。
    3話と4話が良かった。(ファーストラブとドッグシェア)ランクアップ丼も良かったけど、長編で読みたかったかも。

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著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2011年の退職までは、中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。これまでに映画化された作品に、代表作『幸福な食卓』、『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』。『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。2019年6月13日、『優しい音楽』(新装版)を刊行。

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