あいにくの雨で (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 213
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452037

作品紹介・あらすじ

雪に囲まれた廃墟の塔で密室殺人が発生。殺されたのは親友の父親で、8年前に同じ塔で起きた殺人事件の容疑者として逃亡中だった。さらに三度目の殺人が…驚愕の青春本格ミステリ!(解説/巽 昌章)

感想・レビュー・書評

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  • 麻耶雄嵩の学生シリーズは、世間でいう青春小説とはかけ離れており、非日常ミステリだ。運命であるかのように悲劇は繰り返され、自らの無力さを思い知るのに格好な舞台装置なのである。あいにくの雨の日に読めば、カタストロフィは3割増しだ。

  • ■高3の冬、俺は神を憎みたくなる事件に出逢った―

    町に初雪が降った日、廃墟の塔で男が殺害された。雪の上に残された足跡は、塔に向かう一筋だけ。殺されたのは、発見者の高校生・祐今の父親だった。8年前に同じ塔で、離婚した妻を殺した疑いを持たれ、失踪していた。母も父も失った祐今を案じ、親友の烏兎と獅子丸は犯人を探し始める。そんな彼らをあざ笑うように、町では次の悲劇が起こり―。衝撃の真相が待ち受ける、青春本格ミステリ。

  • 麻耶さんの本は最後の最後で度肝を抜かれるのでとても好きなのですが、今回は少し読めてしまったのが残念。相変わらず詳細まで説明されないのでこちらが推測する部分があるのもスッキリしたい人には向いてないかもしれませんり
    とはいえ、静かながらに淡々と進んで行くのでサクッと読みやすいかと思います。

  • やっぱりなんか、すごいなぁ…好きだなぁ。
    この人かな、と思いつつも、この作家さんなのだからきっと何かあるのだろう、と。結果、それだけじゃなかった。そんな問題じゃなかった。
    全てが解き明かされない。だから、読後に色々考えてしまう。間違いなく彼は勝ったのだろう。でも、この先ずっと彼の世界はこの日を境に全く別物になるのだろう。負けることより心に刻まれる雨の日。

    読み終わって、登場人物たちのこと、そして今までとこれからを、ぼんやりと考えてる。

  • 青春ミステリーというところか。
    最初は劇画的という印象だったが、だんだん引き込まれてしまう。
    犯罪って納得出来るものではないだろうが、この内容もどうも納得できないな。

  • 初めて拝読した麻耶作品。
    雨というタイトルに惹かれて購入。ラストが衝撃的で、なんかもうつらい。これからの烏兎くんと獅子丸、そして祐今のことを思うとなんとも言えない気持ちになる。祐今は何も知らないまま過ごし、烏兎くんと獅子丸は奇妙に歪んだ関係を持続していくのか気になるので、その後の物語が欲しいとか思ったり思はなかったり。
    “俺たち親友だろ”の重たさ。

  • ちょっと入り込めず自分の気持ちが上滑りしてしまう作品だった。小中学生くらいで読んでいたら楽しめたかも。

  • けっこう面白かった!烏兎の、せめて今だけは守られた世界の中で、正義を曲げないでいたいという思いが良かったです。

  • 高校生たちが主役の青春ミステリ。
    ただし麻耶雄嵩なので絶望感がすごい青春。

    でも…なんだろう…麻耶雄嵩に慣れたのかラストもうわぁとは思うものの、なんか今回はライトだったな!とか思うようになってしまった…。
    でもメルが絡む長編ものよりはだいぶ読みやすいのは事実だと思う。直前に読んでたのが夏と冬の〜…だったので余計読みやすく感じた。

  • ちょうど私のニーズに応えたような内容で、とても満足できました。
    青春モノだけど青春過ぎず、ミステリだけど複雑でないものが読みたかったので、今の気分にピッタリでした。

    トリックはあって無いようなものですが、ハラハラ感やドキドキ感は充分味わえました。また、後味は悪めですが、あまり酷すぎる・絶望的過ぎる感もなくあっさりとまとまっていて良かったです。
    オチは若干、「麻耶先生のいつものパターン」といった風で新鮮味に欠けますが、言い換えれば「安定の麻耶節」という感じで安心感のようなものも感じられます。人に勧めるのにも調度良さそうなので、買って良かったです。

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著者プロフィール

1969年生まれ。三重県出身。京都大学在学中に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。主な著書に『夏と冬の奏鳴曲』『木製の王子』『貴族探偵対女探偵』などがある。『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞・第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。『さよなら神様』も「2015本格ミステリ・ランキング」1位、第15回本格ミステリ大賞を獲得。

「2018年 『友達以上探偵未満』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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