- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087452136
作品紹介・あらすじ
ベストセラー『女性の品格』と『おひとりさまの老後』の著者による刺激的な対談集。仕事、恋愛、結婚、家族、老い──女性の人生に訪れる様々な問題へのヒントがいっぱい。文庫版でのボーナス対談も収録。
感想・レビュー・書評
-
富山出身、東大卒で活躍してきた同年代の女性たち
キャリアや結婚の有無など、それぞれの異なる視点による捉え方の違いも面白いし、対等な対談の感じが自然でよかった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かたや東大卒で公務員、かたや京大大学院卒の東大教授。同郷で2歳違いのワーママとおひとりさま。かなり違う経歴の二人だが、公務員と社会学の教授ということで、一時的では終わらないような女性の生き方改善に関して、制度や思想についての話が尽きない。『女性の品格』は結構保守的な感じであまり面白いと思わなかったけど、こちらはなかなか面白かった。2011年に単行本として出版されたが、2022年現在、女性は少しは生きやすくなっているのだろうか。少なくとも制度的には大きく変わっているとは思えない。
-
坂東眞理子は保守思想の小母さんだと思っていたので今まで読む気がしなかったが、最近上野千鶴子をわりと読んでいるので、その対談ということで読んでみても良いかもしれないと思った。果たして、坂東眞理子は特別に保守というわけではなく、単にノンポリなんだなあと思った。あんまり何かを切実に考えてくる必要がなく生きてこれたのだろう。まあ、ノンポリで、今の社会にウケるようなことを言えば、大概私には保守に見える。
タイトルのような内容ではなかった。といって何というタイトルにするかと問われると悩む。2人の人生についての雑談。若い人に向けて、これを参考に中年以降も頑張ってくれ、という意味なのかもしれない。あとがきで上野千鶴子も自分たちの経験と楽天性を参考にがんばれと書いてるんだけど、まあ、両者のように恵まれて生まれて育つことができれば、人生面白いだろう。女でも恵まれて生まれてくれば、何とか充実した人生が可能なのだなと。そんなことはわかりきったことだが、まあ、より具体的にしみてきた。私にはこんなようなことは無理だったし、これからも無理だろう。なるほどと思ったことはいくつもあったが、励まされるのではなくやはり女が生きるのは困難なのだなということ。私風情が前向きになれるような受け取り方は捻り出せていない。
「「男は仕事だ」というのは裏返せば、男にとっては家庭も家族もたいしたことではないというメッセージなんですよ(P90、坂東)」が一番痛快な表現だった。 -
なんか短かったし、読んだことあるような内容。
日本でのジェンダーイクオリティの変遷を、実際に雇用機会均等法等経験してきた世代が、こうだったよねーと語る。
最後の政策提言のところもフワーッとしてる感じ。対談だからしょうがないのかもしれないけど、
対談する2人がもっと常日頃から話をしている関係だったら、もっと深い話になって面白かったかも? -
367.1
-
日本を代表する女性キャリアを切り開いてきた高学歴エリートお二人の対談。
男社会を「男」として生き抜くのではなく、「女」として社会の現実と向き合ってきた二人。女性が連帯して、生き抜いていこうとのメッセージが随所にあり。
「しなやかに、したたかに」そんな言葉が似合う一冊。 -
この二人だからこその面白さ。年を取るのはなかなか大変だろうなあ。
-
人生も後半になると権限が大きくなって仕事が楽しくなる、というようなことが書いてありました。尊敬はするのですが、この本から得られたものは期待ほどではなかったなと。女性の活用といった一般論、学会の実態等の特殊事情、彼女たち個人の人生、など直接的に私に関係のない事項ばかりだったからかも。私たちが何をすべきか、教えてほしいのかも。
-
女は、強く自立するより連帯かあ。少しだけ共感。しっかり自立してる人だからこそいえる言葉だと思う。