マスカレード・イブ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 9910
レビュー : 1023
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452167

感想・レビュー・書評

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  • マスカレードホテルの続編だけど、時間軸的にはホテルより前。新田さんと山岸さんが出会う前の二人の短編作。
    もちろん、面白かったけど、マスカレードホテルの長編には及ばず、★3.5

  • やっぱり好きだなぁ、このふたり、と再実感した。ホテルで働く山岸尚美と新米刑事の新田浩介の、2人が【マスカレードホテル】で出逢う前の物語。プロローグ的な。
    マスカレードホテルが近年の東野作品の中でも大好きだったのでとても楽しみにしてましたが、全く期待を裏切られず、わくわくしながら読み進めました。表題作を含む4つの中短編。表題作は絡みはないものの、尚美と新田の洞察力の素晴らしさが垣間見ることが出来、出会うか? 出会うか? とわくわくさせられるのがまた良かったな。
    交換殺人、という最近耳にするテーマであるのも、東野さんらしいなーと。マスカレードホテルまた読みたくなった。そしてきっとそろそろまたマスカレードホテル以降の彼らに会えるんだろうなと期待も持てる一冊でした。

  • 「マスカレード・ホテル」をすでに購入してあったが、時系列的には本作が前ということなので、先に読んだ。
    山岸尚美と、新田浩介の二人の主人公が、どういう活躍をするか、「ホテル」を早速読んでみよう。

  • 「イブ」つまり、前日譚ならではの楽しさがつまった一冊である。
    「それぞれの仮面」では、あの山岸尚美が初々しい姿を見せている。誰でも最初から完璧なプロだったわけじゃなく、不安を克服しスキルを積み上げて成長していくのだ。
    「ルーキー登場」は新田浩介のお話。私は「マスカレード・ホテル」を読んだ時、彼のイメージを加賀恭一郎に重ねてしまったため、いまだに彼の言動に戸惑いを感じてしまう。なんでこんな生意気な言い方なんだろうとか、なんでこんなにやんちゃなんだろうとか。
    でも彼はまだ発展途上なんだな。
    それが、「マスカレード・イブ」では一端の先輩面をしているので、そこがちょっと微笑ましい。
    張り切りガールの穂積理沙にはぜひ今後も活躍してほしいと思った。そしてときには新田の鼻を明かしてやってほしい。
    新田が年配の人のように思えるのは、彼の言動や考え方がおじさんぽいからかもしれない。昔の男性のような男尊女卑の感覚が見え隠れしているので、若い感じがしないのかも。

  •  前作『マスカレード・ホテル』の文庫化と同時に、続編が文庫オリジナルで刊行された。本作は連作短編集であり、過大な期待は抱いていなかった。傑作だった前作のスピンオフくらいにしか思っていなかったからである。

     前作で異色タッグを組んだ、ホテル・コルテシア東京に勤務する山岸尚美と、警視庁の新田浩介。今回は2人同時ではなく、交互に登場するようだ。やはりスピンオフか。スピンオフが悪いということはない。京極夏彦さんや海堂尊さんはスピンオフだらけだし。

     「それぞれの仮面」。尚美の先輩曰く、「お客様の仮面を剥いではならない」という。ある日、かつての知り合いが客として訪れ、尚美に縋ってきた…。人騒がせというか、現実にも似た話はあるのだろう。どんな時でもお客様の立場に立つ、それがホテルマンの矜持。

     「ルーキー登場」。新田が警視庁捜査一課に配属されて間もない頃の事件。下っ端に過ぎない新田がここまで上層部を動かせるんかいという気もするが、先輩を立てつつうまく使う辺りは見習いたい。この苦い経験は、新田の刑事としての原点ではないか。

     「仮面と覆面」。ロビーに陣取る、怪しげな一団。あるトップ・シークレットを守るため、尚美たちホテルのスタッフも協力体制を敷く。しかし、やはり好奇心が先に立つ尚美。頼まれてもいないのに…。尚美ならTwitterで拡散なんてバカな真似はしないと思うが…。

     最後の「マスカレード・イブ」は、尚美と新田の両方が登場する。ところが…。中編ながら、前作同様に考え抜かれた構成で、読み応え十分。定番ネタをうまく料理している。しかし、実際に行われた例はあるのだろうか? 敢えてこういう形で終わらせたのは、心憎い演出であると同時に、さらなる続編への伏線とも受け取れる。

     思っていたよりは満足度が高かった。しかし、東野圭吾作品ならこのくらいの水準は当たり前。要求が高くてすみません。前作を未読で本作を読んだという方は、是非前作も読んでいただきたい。こんな僕が大満足した作品ですから。

  • 相変わらず面白かったが、深い内容ではなく短編集っていう感じで一気読みにはならなかった。それでもホテルと事件が繋がっていて、面白かった。

  • 0的な役割。
    ただ、これに関しては、そこまでの役割はないような。
    ワクワクドキドキ感は少ない。

  • マスカレード・ホテルの前日譚となる連作。
    刑事新田、ホテルウーマン山岸の初々しくも聡明な姿が描かれる。
    ホテル以外も舞台だが、犯人の被る“仮面”を暴くという構成は共通。
    2人が初対面しそうでしない演出、エピローグが、その後のプロローグになる構成は粋だ。

  • ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。「マスカレード」シリーズ第2弾。

    第1話『それぞれの仮面』
    山岸の元彼登場。部屋から消えた女を探せ!
    第2話『ルーキー登場』
    ホワイトデーの殺人。新米刑事・新田が捜査。
    第3話『仮面と覆面』
    謎の“女流作家"の秘密をファンから守り抜け!
    第4話『マスカレード・イブ』
    舞台は東京と大阪。准教授の鉄壁のアリバイ。

  • 『マスカレード・ホテル』へと繋がっていく物語。
    『マスカレード・ホテル』と比べると、こざっぱりとしていて少し物足りない。
    東野圭吾の作品としては、あまり印象に残らない感じ。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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