- Amazon.co.jp ・本 (530ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087452242
感想・レビュー・書評
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作者と同年代のため、あの時代の空気を思い出しながら、楽しく読んだ。僕は、登場人物で言えば、誰だろうか。少なくとも、主人公の三人組ではないな。その他大勢ではあるのだが、もう一度読み返して、ゆっくり考えてみよう。
このお話には、あとに引きずる楽しさがある。 -
日常の馬鹿さを追求する小学生3人組の話。
ちびまる子ちゃんの野口さんを,放送コードギリギリまで悪ノリさせたような感じ。
序盤の語りが関口巽っぽかったが,本編は爆笑。
「団結よせ」あたりから,馬鹿馬鹿しさの中にも納得いく屁理屈もあり。
キョーノとケンゴばかりキャラが立っているようだが,ホマレの天然ボケっぷりも強烈。 -
2014 1/6
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「ズッコケ三人組」のシニカル版とでも例えたらいいのだろうか。
特に第1話が顕著だが、各小編の冒頭にまるでエッセイのような、どこに向かうとも何を片付けるともしれない独り語りがまず延々続く。
はっきりいってそれが冗長に過ぎ、飽きる。
京極堂シリーズに代表される緻密なミステリーならば、そういった口上も多少衒学的であっても読むのは堪えられるが、いわばナンセンスギャグを骨子とするこの作品においてはなかなかきつい。
そもそもが入り方、この小説を読み始める時の私の心構えが誤っていたのかも…。
作品の後半、「けんぽう」あたりからはオチの面白さというか、笑いどころが急に腑に落ちるようになってきたのだが、これは作品の流れ上そうなったのか、あるいは語り口に慣れてきた私の脳内の変化なのか、不明。 -
面白かった!京野はかっこよすぎ!
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20141103 理屈のところは多少疲れるがその先の馬鹿落ちが楽しいので我慢できる。読み終わって清々しさを感じるのは馬鹿だからだろうか。
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従来の京極ファンは読んでも面白くないと思う。というよりも、京極さん自身が過去の文体から離れて書こうとしているのが分かる。
しかしながら京極さんらしい屁理屈と展開もあり、あぁ京極なんだなと思わせる。
どすこいや南極さんのようなオフザケなノリが好きなら損はないです。 -
笑いました。今の小6に読ませたい。その面白い在り方はおそらく通底している。そこがいいです。
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「親父臭く嘘吐きな健吾を語り手に、味のある面白さが取り柄の誉、変人だが弁の立つ京野の三人による、輝いてもいなければ大事件も起こらない小学生生活。京極夏彦が贈る〈非・青春小説〉。」小学生男子3人の日常