- Amazon.co.jp ・本 (530ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087452242
作品紹介・あらすじ
親父臭く嘘吐きな健吾を語り手に、味のある面白さが取り柄の誉、変人だが弁の立つ京野の三人による、輝いてもいなければ大事件も起こらない小学生生活。京極夏彦が贈る〈非・青春小説〉。(解説/松尾貴史)
感想・レビュー・書評
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「親父臭く嘘吐きな健吾を語り手に、味のある面白さが取り柄の誉、変人だが弁の立つ京野の三人による、輝いてもいなければ大事件も起こらない小学生生活。京極夏彦が贈る〈非・青春小説〉。」小学生男子3人の日常
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闘争で壊れるものは多いが、闘争から生まれるものはない。消耗するだけで、まるで建設的じゃない。(34ページ)
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オヤジ臭く、自他ともに認める嘘吐きの内本健吾。モテないのに女子ウケしないことばかりをし続け、味のある面白さを持つお坊ちゃまの矢島誉。人心を掌握する術と場を読む能力に長け、偏った知識を持つ京極達彦。「馬鹿なことはオモシロい」という信条を持つ小学生男子三人組が繰り広げる、甘酸っぱい初恋も美しい思い出も世間を揺るがす大事件もないが、馬鹿さと笑いに満ちた日々を描く7篇。
(2011年)
— 目次 —
三万メートル
たった一票
月にほえろ!
団結よせ
けんぽう
ひょっこりさん
屁の大事件 -
こんなシニカルな小学生いないだろと思いながらも笑いが止まらなかった。くだらないことを追求する精神は素晴らしい。こういう仲間が欲しいなぁ。
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昭和の小学生男子的には共感できるのかもしれない。
実感がない読者としては、
単話で読めば面白いかもしれないが、
これだけの分量を一気に読ませるほどの吸引力は感じられなかった。
ダラダラ読めばいいのかも? -
どうしても京極夏彦の文章が読みたくなったので。
ここまで詭弁だと気持ちいい。特に大事件は起きてないのにどんどん読んでしまった。
ただ、もっと文章を堪能したいので早く鵺を出してほしい。 -
まさか小学生でここまでの極めぷりとは。
小学生のサバイバルかけひきと昭和感と脱力が絶妙に面白い。
頭の中では、都会のトムソーヤか耽美なわしら系腹黒美少年?に変換されますので。 -
虚言少年。京極夏彦先生の著書。馬鹿馬鹿してくだらないけれど本当に楽しい作品。京極夏彦先生へのイメージが良い意味で変わる作品でした。虚言少年、京極夏彦先生のファンだけでなく、京極夏彦先生の作品をこれまで読んだことがない人にもおすすめです。