冬姫 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452464

感想・レビュー・書評

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  •  え? ファンタジーなの?ってなった。
     あと、私は作者が思うほどにヒロインの冬姫に魅力を感じなかった。
     それ故にこの話は微妙である。彼女に魅力を感じたら面白いんだろうな。

  • 冬姫の物語、初めて知りました。内容がドラマチックではなく地味目な印象を受けて、最後どうなるのかな~っと思いましたが、最終的には上手くまとまってるように思います。
    戦国時代の大河ドラマは数知れず作られてますが、この方、冬姫を主人公に描くドラマもありだなと思った一冊です。

  • 「冬姫」葉室鱗

    蒲生氏郷に惹かれる。
    僅か13歳の時、一見した信長が「ただ者ならず」と娘婿にすることを約し、後には千利休に「文武二道の大将にて当代一、二の御大名」と称された人物。
    でも、その割には歴史的評価は...

    妻であり、信長の次女冬姫から見た世界が分かるかと思ったが、架空の忍びの者、もずと又蔵に出没し、全てを甘ちょろくしてしまったように思える..

  • 職場で「銀漢の賦」を借りてから気になっている葉室さん。なんとなく、男性主人公ばかりなのかと思いきや、女性が主人公のものもあった!(どちらかというとそのほうが好き)信長の娘が主人公とのことで、買ってみました。主人公、冬姫とその周りの女性たちに視点をあてているので、いろんな戦国時代の女性たちが出てきて楽しめました。ちょっとオカルトっぽいところがあって、そこは意外だったかな…。

  • 織田信長の二女、冬姫。
    たくさんの兄弟姉妹のなかでも信長に目をかけられ、同じく信長に見いだされた蒲生忠三郎(のちの氏郷)とめあわせられる。
    戦国の世の中、冬姫は織田信長の娘として、蒲生家の人間として、自らの生きる道を模索していく…。
    長編といいながら、どちらかというと連作短編集のような体。各章で冬姫が活躍し、ひとつの事件を解決していく、といった感じである。こういう姫君が難事件解決!といった歴史物があまり好きではないので、特に前半はいまいちだった。
    もう少し冬姫の内面や氏郷との関係に迫る場面が欲しかった。

  • 葉室ワールドにはまりそうだ

  • 織田信長の次女の冬姫の話。
    冬姫だけが唯一まともな名前をつけられたそう。

  • 面白かったのだけど、物語としてのパンチには欠ける気が。
    なんて、偉そうですが(汗)

  • 時代物は人物背景の紹介の入れ方が難しい。特に戦国時代は人脈に長けている武将による国盗り戦略もあり出自が複雑な場合、読むのが面倒くさい。葉室麟でさえそうなのだ

  • 信長の娘・冬姫が、自らの行動力と侍女たちの力をたのみに戦国時代の「女いくさ」に挑み、駆け抜けていく。
    住まいや、誰を主君とするかなど生きる環境は男たちによって決められてしまう。女はその枠の中で行動するしかない、という側面も描きつつ、夫を愛し、人の気持ちに想いを寄せる冬姫は、心の在り方まで抑圧されているようには見えない。
    毒や計略など暗い話でありながら、どことなく穏やかな雰囲気が漂うのは、そんな冬姫の自由で優しい心に染められた物語だからなのかなという気がした。

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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