アゲイン 28年目の甲子園 (集英社文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452648

作品紹介・あらすじ

バツイチサラリーマン坂町の元にマスターズ甲子園参加の誘いがきた。高校球児だった28年前のある出来事を忘れられない中年たちはどんな決断を下すのか。15年1月公開の映画小説版を監督自ら書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • R2.9.5 読了。

     甲子園に再挑戦するマスターズのスポコンもの。原作は重松清さんと知ってびっくり。県大会決勝前に暴力事件で甲子園に出られなかった元高校球児たちが家族やチームメイトの家族のために甲子園を目指す作品。
    作品は情熱と感動がありました。さすがです。

    ・「負け犬というのは、負けたやつを言うんじゃない、負けたことから逃げている奴のことを言うんだって。」
    ・「いっきゅうにゅうこんと読むんだよ。中略、一球たりとも気を抜かず、どんな時でも魂を込めろという意味だ。」
    ・「その過去は誰のものでもない自分のものだ。自分を振り返ることがなぜ悪い。過去は忘れてしまえば、ただの過ぎ去った時間だが、その過ぎ去った時間が生々しいぬくもりをもって今の自分に繋がるとき、過去は、また新しいことに挑戦する勇気も与えてくれるのだ。」

  • 数年前に映画を観て泣いたことを思い出して読みました。重松清さんの原作とタッグを組み脚色して作り上げた大森寿美男さんの素晴らしい作品です。28年前県大会決勝のグラウンドに立つことができなかった野球部員の思いと周りの人々、そして別れてしまった家族…言葉足らずで不器用だけどあたたかい優しさに心をうたれます。原作も映画もおすすめします。

  • 不器用な親父たちの甲子園を目指す青春物語です。みんなそれぞれの思いや葛藤がある中で、野球に取り組む姿はとても印象的でした。 しかも、脚本と監督を務めた大森寿美男は、あの『風が強く吹いている』とNHK朝ドラの『なつぞら』の脚本と監督でもあります。

  • 野球の小説は、サクッと読み切れますね!本作は、かつての名門高校野球部員が、とある事件で甲子園出場が叶わず、28年ぶりにマスターズ甲子園大会で、甲子園出場にリベンジをかける親父たちの物語ですが、野球を通じて、仲間との友情や複雑な親子関係が熱く描かれており感動しましたね!
    かつて甲子園出場を逃した事件の真相も明らかになり、それが物語の良いアクセントになってました。
    映画化もされている作品なので、映画も観たくなってきました!

  • ある理由で甲子園出場を決める決勝戦に挑めなかった野球部が、年を経てマスターズ甲子園を目指す。昔のわだかまりはとけるのか…

  • 重松清さんは好きな作家ですが、ココ最近作品を読んでいて、以前のようなキレが無くなってきたように感じてましたが久々にヒットでした。読み進むにつれてティッシュが目の前につもっていきます。。そうそう、重松さんの作品はこういう感じなんです!!

  • 原作 重松清氏の「夢・続投!-マスターズ甲子園」を読んでから、こちらの映画の脚本ノベライズ読了('◇')ゞ
    ここ数年、読書や映画でヒトリ泣きのデトックスするのが私のリフレッシュvv
    普通のどこにでもいそうな登場人物の一人一人が皆、人間らしくてイイ
    皆色々あって、それでも一生懸命生きてる
    「負けるときには、ちゃんと負ける。負けて次に進む」それでいいんだよね(ゝω・´★)

  • 親子愛が描かれていて読み終わった後心がほっこりした。野球のルールなどはよく分からない部分が多かったがストーリー的には心温まるお話でよかった。負けるならちゃんと負けろ、一球入魂という言葉が心に残った。失敗したり良い結果にならなかったりしても、最後まで後悔しないように何ごとも頑張ろうと思った。

  • 展開が予測できたので涙が出るほどの感動はなかった。
    また文字書きが本業ではない著者のせいか少々読みにくい箇所もあった。
    語尾「じゃない」が「じゃない?」と相手に聞いているのか「ではない」と否定しているのか前の文脈を読み直して判断する必要がありました(読解力不足?)。
    あと心理・背景描写視点(語り手)が急に変わることも読みにくかった一因かもしれないです。

    ただストーリーは単なるスポ根ではなく高校生から大人になってしまった人間の味が描かれていてそこが感動のスパイスになっている。

  • 球児たちが複雑な事情を抱えながら大人になり、再び18歳の過去と向き合いながら甲子園を目指す物語。
    いい意味でも悪い意味でも大人になった彼ら、彼女らが紡ぎだす物語としては悪くはない。
    ただ野球の描写、物語のストーリー性がストレートすぎて少し面白みにかけるところがある。
    ただひとつ、読み終えた後に「栄冠は君に輝く」を歌いたくはなる。

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