- 集英社 (2015年2月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784087452846
作品紹介・あらすじ
幼なじみの俺とマコト。「ドッキリスト」のマコトが、一世一代の作戦と位置づける「プロポーズ大作戦」とは……?「美学」と「企み」に彩られた衝撃作。第25回小説すばる新人賞受賞作。(解説/藤田香織)
みんなの感想まとめ
多様な視点から描かれる青春群像劇が魅力の本作は、ドッキリ好きのマコトとその仲間たちの「プロポーズ大作戦」を通じて、日常の中に潜む小さな驚きや楽しさを探求しています。時系列が行き来する構成は、最初は戸惑...
感想・レビュー・書評
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☆4
「本日のメニューは。」と「できたてごはんを君に。」がとても面白かったので、行成薫さんの他の作品も読んでみたくなり本作を読み始めました。
先に読んだ2作とはまた全く違った内容の作品でしたが、読み始めたら続きが気になって一気読みしてしまいました!
最初は時系列が行ったり来たりして頭の中で整理しながら読むのが大変だったのですが…バラバラに散らばったパズルのピースが埋まっていくように、物語がどんどん繋がっていく仕掛けが印象的でした。
それにしても…あらすじに書かれていた、史上最大の「プロポーズ大作戦」にはいい意味で裏切られました!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドッキリ好きのマコトと、いつもドッキリのカモにされる、キダちゃん。それを見て笑っているヨッチ。3人は、それぞれ家庭に事情を抱え、普通の若者とは、一線画している。
そんな3人の青春群像劇でありながら、最後には、読者に対する壮大なドッキリが待ち受けている。
一日あれば、世界は変わるんだよ
この本の中で何度も繰り返される文章。
平和すぎる毎日、生きる意味がわからない毎日、繰り返すいつもと同じ毎日。
でも、いつも小さなドッキリがあれば、少しはマシなのかもしれない。限りある人生だから、せっかくだから、楽しもうじゃないか!!!
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図書館本
ドッキリストのマコトと、ビビリストのキダ。2人が計画するプロポーズ大作戦には大きなドッキリが仕込まれていた。
ヨッチの短編、ポケットも最後に収録されており、
ラストの切なさが増し増し。 -
2度読み必須!と言うわけでもないのだけど、時系列が交差するので整理しながらより、ひと通り読んで確認のために2度読みしたほうが点と点の繋がりが鮮明になるのではないかと思う。
私は「プロポーズ大作戦」その全てを理解した時にラストまでを一旦保留して2度読み開始。
そして断片の真実が見えるたび胸が締め付けられる思いを繰り返すことになる。
キダちゃん、マコト、ヨッチ
永遠はないと知っている彼らではあったけれど、誰ひとりとして欠けてはならない存在であった彼ら。
それでも世界は1日あれば変わる。
いつしかマコトは社長令嬢へのプロポーズ大作戦のために車屋を辞め消えた。
指輪を渡すためだけに整備工から社長へと成り上がってゆくマコト。
「そろそろ渡しに行きてえんだよ。」
キダちゃんにも止められないマコトの叫び。
断片も過去もそのどれもが必要な要素で、確実にエンドロールへと向かうための切ない物語。
今年の4冊目 -
初めは「マチルダ」という題名だったらしい。映画「レオン」に登場する女の子。久しぶりに「レオン」を観たくなった。ただ小説の題名は今の方がしっくりくる。
時制が行ったり来たりしてややこしいが、しっかりコントロールされているところは流石である。 -
プロポーズ大作戦!なんて言うから……
こんな物語だったなんて。
子供の頃からドッキリを仕掛けるマコトと、それにいつも引っ掛かるキダ。
そんな2人の前に現れた女の子、ヨッチ。
彼ら3人の人生(過去)を読み進めているうち、ぼんやりとしていた輪郭が見えてきて、途中から切なくなりました。
マコトとキダの友情、一途さに、羨望と同時にどうしようもない悲哀を感じて、読後しばらく放心してしまいました……
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映画化もされたサスペンス小説。
小学校時代からの腐れ縁が30才になっても続く二人の男が企む「プロポーズ大作戦」とは?
エンタメ作品としてシンプルに面白いストーリーだと思います。個人的にはもう少し深みのある作品が好みですが、本作のようにサラッと読める軽いモノもたまにはよいですね。
回想シーンを挿むタイミングに不自然さを感じてしまい、没入しきれなかったのが残念。 -
《2026年6月更新》
「五十音順の作者を読む」第37冊目「ゆ」。
行成薫(ゆきなり かおる)氏の小説『名も無き世界のエンドロール』を読了しました。
「映画化された小説だよね」「最後がどんでん返しの結末って本当?」と、本作の評判を耳にして気になっていた方もいますよね。
映画を先に鑑賞された方は、原作小説も読んでみたいと思ったはず。
また「小説から先に読みたい」という方は、最後まで読むと、もう一度最初から読んでみたくなる作品でもあります。
今回はあらすじの他、登場人物や続編の有無などについてまとめます。
○『名も無き世界のエンドロール』あらすじを紹介○
『名も無き世界のエンドロール』を読んでみて、テーマは「忘れられることの重さ」だと感じました。あらすじは次のとおりです。
「ドッキリを仕掛けるのが生き甲斐のマコトと、それに引っかかってばかりの俺は、小学校時代からの腐れ縁だ。30歳になり、社長になった「ドッキリスト」のマコトは「ビビリスト」の俺を巻き込んで、史上最大の「プロポーズ大作戦」を決行すると言い出した――。(『名も無き世界のエンドロール』カバーより抜粋)」
本作はドッキリを仕掛けることを生き甲斐としている「マコト」と、ドッキリに見事に引っかかってしまう「俺=キダ」を中心に、史上最大となる「プロポーズ大作戦」の決行が描かれた物語です。
マコトとキダは小学校時代から縁があり、マコトは小学生時代からキダにドッキリを仕掛けていました。高校生になってもマコトはキダにドッキリを仕掛け続け、いつしか「ドッキリスト」とキダから呼ばれるように。そしてキダは、仕掛けを知っているはずのドッキリにもビビってしまうことから「ビビリスト」と呼ばれることに。
時は流れ、2人は大人になり同じ自動車修理工場で働いていましたが、とあることがきっかけでそれぞれの道を行くことになります。
30歳になったマコトはワイン輸入代行会社の社長に、キダは全く別の仕事をしていました。
そしてマコトはキダを呼び出し、彼女であるリサに、史上最大のプロポーズ作戦を仕掛けると告げます。ですが、その作戦には「ある人物が忘れられることの重さ」が乗せられていました。
『名も無き世界のエンドロール』は、プロポーズ作戦に混ぜられた、忘れられることの重さを描いた物語なんです。
○続編もある!原作から5年後の物語○
『名も無き世界のエンドロール』には、続編となる小説も発刊されています。タイトルは『彩無き世界のノスタルジア』で、『名も無き世界のエンドロール』から5年後の世界が舞台です。
ネタバレになるので詳細は書けませんが、キダは裏の仕事に従事していました。5年後も裏の仕事をこなし続けていたキダは、ある少女を匿うことに。その少女とキダの交流が『彩無き世界のノスタルジア』の軸となっています。
『名も無き世界のエンドロール』を読み終わり、キダのその後が気になったら、続編の『彩無き世界のノスタルジア』も手に取ってみましょう。
○主な登場人物を紹介【同じ境遇の3人】○
『名も無き世界のエンドロール』は、重いテンポで進む物語でありながらも、魅了される人物が登場します。主な登場人物は次のとおりです。
・俺・キダ:本作の主人公。マコトのドッキリにいつも引っかかってしまう「ビビリスト」。マコトとは幼い頃からの腐れ縁で、大人になってもその関係は続く。高校まで野球をしていたため、ガタイがいい。好きな食べ物はナポリタン。
・マコト:周囲の人間にドッキリを仕掛けることを生き甲斐とする「ドッキリスト」。いつもドッキリに引っかかるキダのことを大切な存在としている。彼女のリサにプロポーズ大作戦を仕掛けるため、キダにも協力を求める。ワイン輸入代行会社の社長。
・ヨッチ:キダとマコトが通う小学校に転校してきた女性。転校初日にマコトとキダに助けられたことで、2人と仲良くなる。以前通っていた学校でいじめにあっていた。映画が好き。
・リサ:モデルでタレント。キダとマコトが働いていた自動車修理工場に車を修理に出したことから、2人と知り合う。父親は金持ち。のちにマコトと付き合う。
キダとマコト、そしてヨッチは似た境遇にあり、いつしか3人それぞれがお互いを必要とする存在になっていきます。ですが、ある事件がきっかけで、それぞれの世界は崩壊します。
本作には他にも、要所で重要や役割を担う人物が登場するので、キダやマコト、ヨッチが最終的にどうなったかも含めて、実際に読んで確かめてみましょう。
○映画化もされた『名も無き世界のエンドロール』○
『名も無き世界のエンドロール』は映画化もされています。
キダ役を岩田剛典(いわた たかのり)氏が、マコト役を新田真剣佑(あらた まっけんゆう)氏が演じています。
また監督は佐藤祐市(さとう ゆういち)氏、脚本は西条みつとし氏が担当しています。
映画が公開されたのは2021年1月で、映画版の半年後を描いたWebドラマ『Re:名も無き世界のエンドロール 〜Half a year later〜』も公開されました。
小説とはまた違った魅力が詰まっているため、映像としても楽しみたいという方は映画の視聴も検討しましょう。
○こんな人に『名も無き世界のエンドロール』はおすすめ!○
『名も無き世界のエンドロール』はキダ目線で書かれているため、どちらかというと男性におすすめの作品となっています。
物語の最後は、それまでの伏線を回収した結末となっているため「どんでん返しがある作品を読みたい」という方にもおすすめです。
また、様々な映画のタイトルも登場するため、特に洋画が好きな方はより楽しめます。
文庫本版にはヨッチ視点の物語「ポケット」が加筆されているため、これから読んでみたいという方は文庫版を手に取ってみましょう。
○行成薫氏について○
1979年生まれ。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。著書に『僕らだって扉くらい開けられる』『廃園日和』など。(『名も無き世界のエンドロール』カバーより抜粋)
○まとめ:それぞれの名も無き世界○
今回は行成薫氏の小説『名も無き世界のエンドロール』のあらすじや登場人物についてまとめました。
キダ・マコト・ヨッチの世界は、世界全体から見たら名前が付けられないほど小さな世界かもしれません。ただ、彼らの生きた世界は確実に存在したのだと、本作を読み終えると感じられます。
3人の名も無き世界に、読後は想いを馳せてみましょう。
それでは、素敵な読書ライフをお送りください! -
行成薫さんの小説。
小説すばる新人賞受賞作品。
青春時代を共に過ごしたキダ、マコト、ヨッチ。彼(女)らをとりまく青春時代と31歳になった現在とを、行きつ戻りつしながら進んでいく物語です。
読み進めていく中で、途中何度も
・誰が話しているのか分かりづらい(セリフが連続する)
・同じセリフが出てきてくどい
という理由で読むのを止めようかなと迷ったのですが、新人賞受賞作品が全くつまらないなんてことはないよなー、と考えなおし、最後まで読み進めました。
(正直、それくらいの動機がなかったらやめてたかもしれません)
結果、後半(p.200~)あたりから急激に面白くなってきて、そこからは一気に読み終わりました。前半と後半の面白さに段階がありすぎ、です。
全て読み終えて思うことは、
・エピソードがばらけているのを繋ぎ合わせて想像していく過程が、ミステリーのトリックを考えるのにも似た感じで面白い
・全部読み終えるとこの作品の面白さが分かる
ということでした。
これから読もうかな? と参考がてらレビューを見ている方がいらっしゃいましたら、
・前半はあんまりおもしろくない
・青春っぽい描写沢山ある
・後半はけっこう惨いことも起こる
この辺りを踏まえて判断されると良いかもしれないな、と思いました。 -
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2021年映画化されると帯にあり、読んでみました。初めは、青春ラブストーリーなのかと思ってたんですが、違いましたね。でも、年代事のプロットの間に断片のプロットが入り、上手く構成されてて、面白かった。キダちゃん、マコト、ヨッチの関係。マコトの執念、マコトのドッキリにいつもビビるキダちゃん。映画では、どう表現するのか、気になります。
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私はドッキリが嫌い。それはもうテレビのドッキリ番組も観たくないほどに。仕掛けられた人の反応を見て笑っているのがマジで嫌。
この本もドッキリストが登場し、友人の主人公が散々やられる。体に害のあるものはダメでしょ。なんでここまでされても仲良しでいられるのか意味が分からない。読むのやめようかなと思ったが(なら最初から手に取るなっていう)、頑張って読み進めた。
後半にドッキリを続ける理由も明かされて、主人公がやられっぱなしなのも、嫌だけど理解はできた。
故になかなかに時間がかかったが、結末が気になり終盤はスピードアップ。
その結末を選んだ理由に涙だった。
ドッキリで「カリオストロの城」のオマージだよねってのが出てきたのは良かったなぁ。あれはドッキリではなく「手品」と言いたいけども。 -
喉が乾いたからお茶を一口飲んだ。
また一人、凄い作家に出会ってしまったと動揺する自分がいる。
読み始めは正直面白くなかった。
月日の設定が凸凹していて繋がらないし、だいいち、いちいち「断片」っていうのが章の最初に付き纏う。
何のことを言っているのかさっぱりんからない。
誰の視点?
誰の気持ち?
それは物語の後半に判明する。
全部読み終わって、これはどう捉えるべきなんだろう…なんて考えながら、11章の「断片」を最初から読んでみる。
そういうことだったのか…と感慨深くなる。
1番のドッキリストは行成薫だった。
それにしてもこれは何エンドなんだろう…
ハッピーな感じはしない。
でもバッドでもない気がする…
いや、キダにとってはこの上ないバッドな気もするけど、ラストを読むと、あの曖昧な描写の仕方は何かが始まる感じもしたり…
「一日あれば世界は変わる。
二日あったら、宇宙がなくなってもおかしくない」っか…。
まぁ、仲良し3人組のお話です! -
誰が誰にプロポーズするのかもわからないまま、ストーリーは進む。なんの予備知識も無く読んでたんで、途中から、『ミステリーっぽい話だったのか…』と思ってしまいました。
とにかく、寂しい話。幸せなことなんじゃないかって思う人もいるとは思うけど。救いは最後のキダだけかな。
とにかく、現在と過去が入り乱れて、ストーリーは進み、何が起きてるのかは読み進めないとわからず、気になって読んでしまう、という点で、小説としてよく出来ている。 -
企みに溢れたミステリだった。映画化もされているから知る機会がある人もいたであろう。新人の作家が出てきたと喜ぶべきだし物語も驚きに満ちていた。途中まであの彼女はどうした?男二人の関係性は何なんだと混乱もあるけど、ラストの種明かしで解決する様は素敵だ。切なかったなぁ…。
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決して「パクリ」とか「二番煎じ」とか言いたいわけではなく、僕が好きな要素が入ってることの説明として、カジュアルな感じで、でもその人の経験に基づいた、若干偏りすぎじゃないかと思えるような信念を持ってる人が出てくるのとか、セリフの効果的な繰り返しは伊坂幸太郎っぽさを感じるし、映画への信頼とか引用には金城一紀っぽさも感じる。
あと、三人組で女子一人の構成は、絶対胸がギュッとなるような展開になるから好き。
つまり、僕の好みのど真ん中なんだ。 -
映画を観てから読みました。
自分としては映画の方が良かったです。
先に映画を観たせいかな。
プロポーズ大作戦はベタ過ぎる気がします。
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著者プロフィール
行成薫の作品
