粛清の嵐 小説フランス革命 15 (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2015年2月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784087452853

作品紹介・あらすじ

ジャコバン派の精神的支柱だったマラが暗殺された。新たな政治指導者となることを求められたロベスピエールは公安委員会に加入。恐怖政治が敷かれ、王妃やジロンド派が次々に処刑されてゆく。(解説/西上心太)

みんなの感想まとめ

恐怖政治の中で進行する粛清の様子が描かれ、元王妃やジロンド派の人々が次々と処刑される緊迫感が伝わってきます。物語は、自由とは何かを問い直す機会を提供し、反革命と見なされた者たちが排除されていく状況に、...

感想・レビュー・書評

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  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    恐怖政治による粛清が加速し、元王妃のマリー・アントワネットやジロンド派の面々が断頭台へと送られる。
    少しでも反革命と判断された人々が次々に粛清されていく状況は最終的に誰も残らなくなるのではないかと感じるほどで自由とは何なのかと改めて考えさせられる。
    今では信教の自由は当たり前なので信仰を捨てるという選択自体が思考の外にあると感じた。

  • いくらなんでも殺しすぎだよなあ。恐怖政治はやっぱりやばいよやめたほうがいい。ここにきてなんでキリスト教の棄教なんてでてくるんだろう。神さままで殺しちまおうと思ったんだろうか。

  • はい死刑。とりま死刑ってお話し

  • 第68回毎日出版文化賞特別賞
    著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)
    解説:西上心太(1957-、荒川区、文芸評論家)

  • マラ暗殺を契機に流れは反ジロンド派に。マラの後継者を自認し、増長するエベール派にロベスピエール以下公安委員会も引きずられ、ついにはロラン夫人も断頭台へ。そしてサン・ジェストは派遣議員として前線に行く中、ダントン・ロベスピエール・デムーランによるエベール派への反撃が始まる(その間も血は流れ続ける

  • ロベスピエールは人民に寄り添う左翼政治家であるが、元は弁護士というインテリであって、下層民ではない。パリのサンキュロットとその親玉エベールが主導権を握りモンスター化する中、彼らの剣幕に押されて恐怖政治が始まる。パチパチと拍手が鳴り続いた、と佐藤賢一は国民公会の様子を描いているが、独裁と恐怖政治は独裁者の恣意により始まるのではなく、大衆の熱狂から生まれる。ロベスピエールは、この時点では、むしろ熱狂を懐疑する側に立っている。
    熱狂の中、革命裁判も尖鋭化し革命の古株たちの血が流れる。もともと、第三身分の革命家たちはヴォルテールやルソーの言葉に心を熱くしたインテリだった。インテリの言葉遊びに始まった革命は大衆を巻き込んで違うものへと変質しようとしているが、その先には何があるのか。サン・ジュストはアルザスに赴き、ブルジョアたちから金と物資を供出させて対独戦線を立て直す。ナポレオンの登場も間近に迫っている。フランス革命は大きな犠牲を払いながら、何かを生み出そうとしているようだ。

  • 「自由の女神」は脱キリスト教のシンボルで、「理性」を神とする信仰のための偶像だったとは。。。

    それにしても断頭台の露ときえる人の数の多さが滅入る。
    革命が暴走しはじめる。その行く先を歴史で知っているがゆえに、重く暗く感じてしまう。

  • 2015/04/16完讀

    原本還蠻喜歡的エベール,在馬拉被暗殺之後儼然成為激進派無套褲漢的首領,開始越來越激進和囂張。乘著馬拉被暗殺後的民氣,ジロンド派被逼逐出議會,後來也開始血腥的審判及屠殺,王后、羅蘭夫人、ジロンド派都一一成為斷頭台亡魂。看得出羅伯斯比爾還在猶豫掙扎,正這樣革命可以說是成功嗎?但是身邊激進的年輕人如サン・ジュスト一心一意就是要實施鐵血的政策,且並不諱言這是恐怖政策,在史特拉斯堡擔任軍監一樣大行極端手法(矛盾地勢,但卻很有效)。丹頓跑回家鄉隱遁,只剩提姆蘭一個人對革命暴走的發展乾著急。エベール派甚至開始攻擊宗教,要讓革命成為新的神明,四處都有毀壞教堂的行動。三位巨頭之後エベール走得太過頭,決定要聯手。

  • マラの死を契機に、一層、先鋭化する革命。暴走する民意はいよいよ制御困難に陥り、昨日までの革命の功労者が今日には人民の敵として断頭台の露に消えるという狂騒へとフランスは突き進んでいくことになる……。
    あれほどにしたたかだったジロンド派やロラン夫人があっさりと死に、初めは独特なキャラクターと語り口調で笑わせてくれたエベールも不気味さすら漂わせるようになってしまいました。また軽躁さばかりが目立つ人民ですが、でも閉塞した社会状況に置かれて「あそこに敵がいるぞ」と指示されたらそうもなるわなぁと納得しつつ反省……。

  • 恐ろしい。フランス革命の当事者たちが、殺し合いを始めている。

  • 毒舌家マラの暗殺。過激なエベール派の暴走でマリーアントワネット、ジロンド派、女性革命家、ロラン夫人などが断頭台の露に消える巻。ロベスピエールは若いサンジュストたちに促され、公安委員会に入る。さらに9月のエベール派の蜂起により国民公会で恐怖政治が議決。疑いを受けただけで逮捕できる嫌疑者法が作られる。さらに脱キリスト教を叫ぶエベール派は聖職者を還俗させ、理性の祭典と自由の女神を信じることを強要する。ロベスピエール、デムーラン、ダントンら革命の古株は打倒エベールで協力すること。

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著者プロフィール

佐藤 賢一(さとう・けんいち):1968年、山形県生まれ。東北大学大学院でフランス中世史を専攻する。1993年、「ジャガーになった男」で、小説すばる新人賞を受賞してデビュー。1999年、『王妃の離婚』で直木賞を受賞。2014年には『小説フランス革命」で毎日出版文化賞特別賞、2020年に『ナポレオン』全3巻で司馬遼太郎賞、2023年に『チャンバラ』で中央公論文芸賞を受賞した 。他の著書に『傭兵ピエール』『二人のガスコン』『オクシタニア』『女信長』『新徴組』『ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ』『遺訓』『最終飛行』など多数。

「2025年 『歴史小説のウソ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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