- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087453263
作品紹介・あらすじ
タクシーが、見知らぬ知人が多すぎる。仙台に住み執筆活動を続ける著者が、日々の暮らしを綴ったエッセイ集。あの傑作小説はこうして生まれた! 短編小説「ブックモビール」も収録。(解説/土方正志)
感想・レビュー・書評
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もはや伊坂幸太郎が主人公。フィクションとノンフィクションの境目なんていらないですよね。本って読んでて面白ければそれで良いと思います。だって読書って究極娯楽ですもの。
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私が読む、アンソロジーを除く伊坂幸太郎氏の28冊目にして初のエッセイ(ほんの一部、タクシーの話には創作も含んでいるらしい)。
と言っても、どうやらエッセイは本書以外にはもうお書きにならないとのこと。
あれらの突拍子もない不思議な小説を生み出した方が、こういう感じの方だというのが少し意外であった。
とても普通で小心者で優しくて真摯な方で、とてもとても素敵な方だと知った。
何故本書を読んだかというと、今夏の家族旅行は仙台1泊のみ(私は仙台に行くのは初めて)の予定だから、ただなんとなく。
ブクログ本棚に「読み終わった」登録はしてあるもののレビューを書いていなくて内容も思い出せない、主に初期の頃の作品を、読み返してみたくなった。 -
伊坂さんはやっぱり優しい人なんだなぁと感じた。フィクションの世界からも滲み出てた人柄の良さがエッセイだとより如実に現れてる。一番好きなのは「見知らぬ知人が多すぎる」は1,2。どちらもクスッと来て幸せな気持ちにしてくれる。
震災の話は、当時の恐怖心や不安感が蘇ってきた。2011年4,5月頃のあの絶望感、末世感。気持ちが塞ぎそうになったけど、最後の「ブックモビール」で救われた。明るい希望に満ちた話。
最後のあとがきまで余さず楽しめる作品。 -
伊坂幸太郎さんのエッセイ集。個人的には好きだが、万人受けするかという点で☆3。
どの作品か忘れたけど、大学を卒業した日や結婚記念日などのメモリアルな日も大切だが、記念に残らないそんな日々が大切なのだと、人生の充実だと。誰かが言っていた。気がする。
平凡だと思った日々も思い返すと大切な思い出だったなって、思う。ただ忘れてることもたくさんある。「仙台ぐらし」では伊坂幸太郎さんの人生の記念日ではなく、ちょっとした1日の出来事がたくさん詰まっている。
しかし、その内容も震災の話で一変する。
辛い日々の中、史上最大の復興に進む姿。
「僕は、楽しい話を書きたい。」
僕も、伊坂さんの、楽しい話を読みたいです。-
はじめまして^_^
今モダンタイムスを読んでいるので気になってコメントさせていただきました。
モダンタイムスの中に「人生を要約したら、省かれ...はじめまして^_^
今モダンタイムスを読んでいるので気になってコメントさせていただきました。
モダンタイムスの中に「人生を要約したら、省かれる部分こそが人生だ」って言葉があります2022/07/12 -
kyocooさん
コメント嬉しいです○
ラッシュライフだったかなあ、って思ってましたがモダンタイムスかもしれませんね!
ありがとうございます...kyocooさん
コメント嬉しいです○
ラッシュライフだったかなあ、って思ってましたがモダンタイムスかもしれませんね!
ありがとうございます○2022/07/12
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ほっこりする内容やクスッとする内容が多くて読んでいて楽しかった。
震災の話、映画化が多すぎるの話は特に心に響いた。 -
伊坂さんのエッセイはとても新鮮だ。
それだけでなんだか嬉しい。
仙台の喫茶店にはよく伊坂さんが朝から小説を書いていたようだが、今はどうなんだろうか?
映画で前の席の人の帽子が邪魔で注意しようとしたらバックの中に「重力ピエロ」があってやめた、とか、
書店で並んでたら前の初老の方が「オーデュボンの祈り」を買おうとしていて何故?と思ったり。
さすがに今の伊坂さんは顔もよく知られているし、状況も違うんだろうな。
私も震災後は何の本も音楽も触れられなかった。
そんなパワーがなかった。
でも、伊坂さんの本なら読めたかもなぁと今なら思う。
伊坂さんはそんな優しい人だと思った。
震災本にはしたくなかったけど、仙台に住む小説家と編集者があの時こんなことを考えていた、それを読者に読んで欲しかった。
その考えはしっかり受け取りました。
一つお願いがあるとすれば,土方さんに、もう一度「エッセイ書きましょう!!」と伊坂さんを推して欲しい、喉から手が出るほどまた伊坂さんのエッセイを読みたいです。 -
「僕は、楽しい話が書きたい」
人生の半分以上を仙台で過ごす伊坂さんが、地元紙『仙台学』に寄稿したエッセイ集+α。
作家としての地位を確立しつつも、地元の時間の流れと人や猫とのディスタンスの取り方に緩~く悩む重度の心配性、伊坂さんにほのぼの。 -
『仙台で暮らすということのすべて』
仙台といえば・・・と聞かれたら、牛タンと萩の月と、七夕祭りくらいしか答えられなかった私。
この本を読んだあと、タクシーの数が日本一多い場所と伊坂幸太郎が住んでる街が追加された。 -
同級生に借りて読みました。伊坂幸太郎さんの自分は売れて調子こいてるのでは?とちょっと自己嫌悪する感じに好感がもてました。読み終えて無性に仙台の街が見たくなり勢いで車で仙台まで行ってしまいました。片道700キロ(笑)いい街でした。
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伊坂氏の自意識過剰ネタに笑い、心配症に親近感、震災後、「今が、公務員の頑張りどころだから」という友人をもつ、伊坂氏の人柄にもひかれ、あっという間に読了。エッセイだと思って読み進めていたら、小説になっていて、少々混乱。実は伊坂氏の作品は初めてなので、得したような。
年に数回、仙台を訪ねているので、見知らぬ知人として伊坂氏に声をかけたいという思いが馳せる。それまでに『ゴールデンスランバー』を読もう。 -
著者のことを、いい意味で、すごく普通の人だなあと思わせてくれるエッセイ。
特に笑わされたり考えさせられたりするような内容じゃないので、楽に読めるのがいい。
普通に常識的で、震災のことも少し書かれているのだけど、そのことに対する考えも含めて好感が持てた。 -
タクシーの話と、映画化の話が面白かった。
あと、久々に震災のことを思い出した。他の人の目線で震災を知ることが出来た。 -
仙台に暮らしていたので内容はよくわかります。映画はあまり関わっていなかったのは知りませんでした。重力ピエロのロケは見たことあります。家の近くにあの有名女優さんがいてびっくりしました。
この本はエッセイなので、作品として見るものとは違うのでその辺は理解して読んだ方がいいです。 -
伊坂幸太郎の頭の中を垣間見た気になり面白かった
日常の出来事から楽しい?空想を膨らませて毎日が楽しそう 奥さんのツッコミも的確
震災で何もできないことに対する苦悩とkeep going,and keep doing what you'er doing ... going dancing には涙が出た メッセージを送った方の被災した人への寄り添う気持ちを感じた
これからも楽しみにしてます♪ -
大好きな伊坂さんのエッセイ。
何気ない日常を見つめる視点や感性がやっぱりユニークで、
なるほどこういう方だから、あんなに楽しい小説が書けるのだなと納得しました。
このエッセイも、伊坂ワールドが思いきり堪能できます。
伊坂さん、本当に魅力的な方だと思います。
2016年10冊目。 -
何の変哲もない日常のお話なのに暖かさを感じる
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研究室来るたびに、1章ずつ(5分くらい)読む
第1章
原付とタクシー、煽り煽られる煽られ煽る関係をやめようとおもう。第1章だけでも
第2章 知らない知人が多すぎる
さすが伊坂幸太郎。俺も伊坂幸太郎を見つけられるように意識しよう
、、、
よみおわた。
ソンソン弁当箱と、東口ビルの喫茶店、一番町の喫茶店をメモ。仙台で伊坂幸太郎に会って知らない知人になりたい。 -
夏休み、さて何を読もうかと各社の夏のキャンペーンの小冊子を貰って帰って考える。
集英社のナツイチの冊子には“お試し読み”が載っていて、この本のそれはエッセイとは言いながらこの作者の小説の一片を思わすような内容で、どこかでエッセイは苦手とあって買うのを躊躇していたのだけど、俄然読みたくなった次第。
読み進める中で『当初、目論んでいたのは、エッセイに見せかけたフィクションであった』と書いてあり、さもありなんと納得する。
ところが、それもなかなか難しかったらしく『最初の、「タクシー」の話の時こそ、半分ほど創作したものの、第二回以降は基本的に、実話を書きつらねることに専念した』ということで、だけどもこの本の前半のユーモア溢れるお話は十分らしさを堪能出来た。
…2005年から2015年まで書き溜められているということは必然的にあの震災を挟んでいるわけで、書かれたもののトーンは当然そこを区切りに変化する。
作者自身、大きな被害にはあわなかったとは言え、仙台の街に住んでいるからには物理的にも精神的にもダメージはあるわけで、余震の恐怖の中、役に立たない自分に落胆し、途方に暮れ、しかし『「この地震でへこたれるために、今まで生きてきたわけではないのだ」と自分自身に言い聞かせ』、そして少しずつ自分を取り戻していく様が、語って良いのかという迷いを伴いながら語られる。
そうした中で書かれた「ブックモビール a bookmobile」はとても“楽しい話”だった。 -
伊坂さんの仙台ぐらしを綴ったエッセイ集。
街中で物事をよく見てることや、やたら心配性なところに作家さんらしさを感じた。
創作は少しだけ。それなのに面白い街みたいに思えた。