雲の王 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 125
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087453409

作品紹介・あらすじ

気象台に勤務する美晴は、息子の楓大と二人暮し。突然届いた手紙をきっかけに、自分たちが天気を「よむ」能力を持つ一族の末裔であることを知り……。かつてない“気象エンタメ"小説!(解説/大森望)

感想・レビュー・書評

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  • すごいなあ、気象エンタメ小説だっ。
    科学的にもガチに勝負してますわ。さすが川端さん。

    個人的に、紀伊半島とか房総半島の奥のほうって、ここ1000年くらいかわっていない感じがします。
    房総半島の南に主人公の出身地「雲の一族の里」があっても不思議じゃない感じがします。ナイス土地勘。
    20151130

  • のっけから「空の一族」が出てきてありゃりゃ?と思ったんだけど、ゲリラ豪雨とダウンバーストの場面で一気に引き込まれた。アジア編は中だるみの感があるけど、ラストは映像を見るような迫力があった。
    登場人物の中では、ベテランの高橋技官がいいねぇ。でも本書の主役は雲だね。
    改めて、ちゃんと雲を見なくては、と思いました。

  • ‹内容紹介より›
    気象台に勤務する美晴は、息子の楓太と二人暮らし。ある日、自分たちが天気を「よむ」能力をもつ一族の末裔であることを知る。美晴にも天気を予知する不思議な能力が出現し、特別研究チームへの参加を任命される。それは、代々"空の一族"が担ってきた「外番」の仕事をすることを意味していた。「外番」とは、そして一族の「役割」とはいったい何なのか?かつてない気象エンタメ小説、ここに開幕!

    ーーー
    前半のあたりはけっこうおもしろかったのですが、後半になるにつれ、話が複雑になっていった印象でした。
    美晴の「天気の見え方」の描写もいまいちピンとこない部分が多くなってしまい、よくわからなくなって終わったなあ、というのが正直な感想です。
    「文学的」というのとは少し違うような気もしますが、擬人化してみたり、形容詞を多用してみたりしていて、逆にわかりにくくなってしまっているように感じました。

    結局、一族の歴史みたいなものも全部紐解かれたわけではないし、美晴の家族(両親)についてもわからないことが多かったかな…。

  • この人の作品が好きで読んだ。天候を読むことが出来る一族に絡んだ話。
    他の作品に比べると、読むのに時間がかかった。

  • 始まりは良かったが、読むにつれてめんどくさくなってしまった。
    残念。

    H27.12.7~12.20読了。

  • 台風の描写が迫力ありました。小説の運びは淡々としているように感じました。

  • ダイナミックな気象の動きが目に見えるよう。空を眺めたくなる。

  • 雲(天気)を読めるシングルマザーと
    家族、一族の活躍。
    読めばお天気博士になれるかも?
    解説図がほしかったなぁ。

  • 気象ファンタジー。
    ゲリラ豪雨や台風を科学的に解き明かし、コントロールしようとする兄と、空を観る不思議な能力を持ち、人々を誘導する役目を与えられた妹の物語。

    解けないナゾに科学とファンタジー双方から挑もうとする試みは、面白い。
    けれど、この文量で描かれたキャラクターがよく分からない。道徳的にどうこう言うより、寄り添えない、という一言に尽きる。

    多かれ少なかれ、感覚で天候と接することは、太古から動物が得てきた能力であった。
    その感覚が機械化されることで、むしろ、人間はその能力に見離されることにもなる。
    そうした、得たものと失われたものの中で、さて人間には何が出来るのか、また何が出来てはいけないのか、考えさせられる所もある。

    小説としては味気ないのだけど、こういう分野に興味がある人には面白いはず。

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著者プロフィール

川端 裕人(かわばた ひろと)
1964年、兵庫県明石市生まれの小説家、ノンフィクション作家。東京大学教養学部卒業後日本テレビに入社し、記者として科学技術庁、気象庁を担当。
1995年『クジラを捕って、考えた』を執筆し、ノンフィクション作家としてデビュー。1997年日本テレビを退社後、1998年『夏のロケット』で第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞し、小説家デビュー。
その後も小説とノンフィクション二つのジャンルで活躍を続け、2000年『動物園にできること』で第31回大宅壮一ノンフィクション賞候補、2004年『せちやん 星を聴く人』で第25回吉川英治文学新人賞候補。2018年『我々はなぜ我々だけなのか』で科学ジャーナリスト賞、講談社科学出版賞をそれぞれ受賞した。

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