解 (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2015年8月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (472ページ) / ISBN・EAN: 9784087453454

作品紹介・あらすじ

政治家と小説家という学生時代の夢を叶えた男達。二人の間には、忌まわしい殺人事件の過去が封印されていた。彼らの足跡を辿りながら、平成という時代を照射する社会派ミステリー。(解説/尾崎真理子)

みんなの感想まとめ

人生の選択とその苦悩を描いた物語は、主人公たちの夢の実現と過去の忌まわしい事件が交錯する中で、読者に深い共感を呼び起こします。政治家と小説家という異なる道を歩む二人が直面する現実は、善悪を超えた人間の...

感想・レビュー・書評

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  • 目次を見て、2011年が終章だったので、もしかしてこの作品にもあの大震災が関わってくるのだろうか?と思いつつ、読み終わって、そうきたか、と思ったのでした。

    物語の初めに犯人がわかってしまっているので、誰が犯人なのか?わからないでドキドキするということはありませんでした。でも、果たして誰が犯人だったのかが明らかにされるのだろうか?というドキドキ感はなかなか新鮮でした。追求し切ってもらいたいような気持ちと、追求・公表してどうなるっていうんだ?という気持ちの両方が、読んでいる自分の中にあって、読み終わってから、どっちが良かったかなぁ?と考えてしまいました。

  • 大学時代の親友が、小説家と政治家になりそれぞれの視点で時代をかけぬける。
    最後、消化しきれずモヤモヤ。

  • 物事の善悪は別として、人生の機微を感じる場面が何度かあった。2人の主人公の、目標を達成する為に、迫られる選択に対しての苦悩をすごく感じた。自分が生きた時代背景を思いながら読んだため、一気に読んでしまいました。

  • 政治家と小説家という学生時代の夢を叶えた男達。二人の間には、忌まわしい殺人事件の過去が封印されていた。彼らの足跡を辿りながら、平成という時代を照射する社会派ミステリー。

  • 映画「フォレストガンプ」を観た時に近い感情が思い浮かんだ。

    時代時代の社会事象、重要事件等が取り上げられていく様は、その時を生きた身には「ああ懐かしい」「うんうん、こういうことあったねぇ」とノスタルジックな気分を味わえるという点では◎。

    しかし、逆に返せば、それらの事実を淡々と積み重ねていっただけの「紙芝居のような」雰囲気も感じ取れてしまうという。



    さて、物語本編について。
    冒頭に「事件」が描かれ、その後過去にさかのぼり、二人の男が「現在」まで歩んでくる様を対比させていく・・・・構成は面白い。二人の男の生きざまも(とくに大江)恰好良く描かれている。



    終盤は、そんな大江を、友はどうやって追い詰めていくのか?真相にたどり着けるのか?または、「大局(日本)」のために・・・・な結論とするのか?と、ハラハラドキドキが止まらなかった。

    しかし!

    しかし!

    しかし!




    そしていよいよ最終章に突入だというその瞬間、気づいてしまった。たしかに、目次にもそう書かれていたし、そこまで読み進める間に目次を目にする機会も何度もあったのだが、気づかなかった。

    最終章の小題が「2011年」となっている。

    その時点で予想できてしまった結末。まさしくその予想通りとなってしまった。

    残念。

    無念。


    作者がこの絞めくくり方にて主張したかったことはまあ、何となく理解はできる。理解できはするが・・・・・・・。

    失望。


    3・11を絡めた物語のレビューを見ていくと、「安易に震災に逃げやがって」的な投稿を目にすることが何度かあった。その時には自分は特にそうは感じなかった。それらの作品での「震災」はあくまでも、ストーリーに必要な流れであったり登場人物のバックボーンを語る上で不可欠であったりすると思えたからだ。

    しかし!!!!!
    今回は、ちょっと・・・・・・・・・・。

    この流れで3・11を使われるのは、被害にあった地域、人々への冒涜であるとしか感じられなかった。

    今までに読んできた堂場瞬一さんの中では、ワースト中のワースト。自分の中で好きな作家の1・2を争うポジションにいた堂場瞬一を、嫌いになってしまいそう・・・・。


    ★2つ、5ポイント。
    2017.06.19.図。


    ※物語のキーとなる出来事として描かれた「あの日」。主人公の所属、立場、、、、を考えると、枝野元官房長官あたりからクレームは来なかったかしら、と余計な心配がわきあがった(笑)。

  • えー、あの結末ありえないんですけど…。なんか二人の場面場面での心の動きが全然リアリティを持って迫ってこなかった。

  • 大学で知り合った夢を追う者同士のそれぞれの生き方を描いたお話。

    1人は罪を犯し1人はそれを追う立場となりやがて事件は時効を迎える。
    それから時は過ぎ夢が手の届くところまで近づいて来たとき2人はどうするか・・・・・。

    いつもの刑事小説という感じではない。
    いろいろなことをぎっしり詰め込んで最後の方ページが足りなくなりました風に感じました。
    だが・・・
    途中まではぐいぐい読ませる内容なのは間違いなし。

  • こういう「解」もあったのか。
    今の時代、インターネットで世界とつながっているにもかかわらず、人との絆は薄れているのかもしれない。。。

  • <登場人物>
    三人称、主に鷹西と大江目線

    ・鷹西(小説家)
    ・大江(IT企業社長→政治家)
    ・大江の母
    ・大江の嫁
    ・堀口(大江父の近くにいた人)
    ・逢沢(引退間近の刑事)
    ・出口

    <内容>
    第0章 1989
    大学時代、それぞれの夢を語り合う@車
    第1章 2011
    社会人時代
    鷹西→新聞社兼小説家
    大江→政治家
    第2章 1994
    大江→政治家への進出をせがまれる
    殺人事件発生(大江が堀口を花瓶で殺害)
    第3章 1994
    鷹西→新聞記者として殺人事件の取材へ
    第4章 1995
    大江→IT企業の立ち上げ
    第5章 1996
    鷹西→多忙で体調不良、小説に割く時間が増える
    第6章 1997
    大江→会社を大きくする
    第7章 1999
    鷹西→新人賞を受賞
    第8章 2000
    大江→政治家へ
    第9章 2004
    鷹西→時代小説への転向と重版
    第10章 2009
    大江→気分転換に出かけ、偶然、事件現場へ
    第11章 2011
    鷹西→小説家専業になり、事件の真相に迫る
    第12章 2011
    鷹西、大江→直接対決@車
    東日本大震災が発生
    もはや日本を仕切るのは大江しかいなく、そんな大江をこれ以上攻める決心がつかない(読者はタイトルの意味を知る)

    <新しい点>
    ・東日本大震災を絡めたちょっとしたミステリー?(あとがきより、連載時点で2011年だった模様)
    ・平成という時代

    <テーマ>
    ・正論だけでは解決できない問題がある
    ・男たちの生き様(人生の喜怒哀楽)

  • 大学生の大江と鷹西。政治家と小説家になる夢を語り合う親友。
    時は流れ、昔の殺人事件が二人の間にさざなみをたてる。
    鷹西は大江に切り込んでいけるのか。

  • 大学時代の夢を叶え、大江は中堅政治家として頼りにされる存在となった。
    鷹西はジャンルを時代小説へと移行し、安定した売上を見込めるシリーズを持つ作家となった。
    互いに忙しく以前のようには会えなくなったけれど 、友情は少しも変わらない。
    だが、鷹西が記者として地方に転勤になっていた時代に起きたひとつの未解決事件が二人の関係を変えてしまう。

    物語の最後で提示されるひとつの未来。
    それが正しいのか、それとも間違っているのか。
    鷹西にもたぶんわからないままなのだろう。
    まさに鷹西が問い詰めようとしたあの瞬間起こった出来事に、運命のようなものを感じてしまった。
    時代が、国が、必要としている存在。
    そんな無言のメッセージを鷹西も感じたのではないだろうか。
    大江と鷹西が過ごした年月を、時代を行き来しながら描いていく。
    当時の日本の空気を背景に、夢に向かってひたむきに進んでいこうとする彼らの姿は、そのままその頃のあちこちにいたかもしれない夢を掴もうとする人たちの姿なのだろう。
    硬派な社会派ミステリーという煽り文句に違わない物語だった。

  • 大学の同級生が大人になり、青春時代に語り合った夢を実現していくが。。。バブル崩壊や阪神淡路大震災など当時の社会の波を背景に二人の人生を交差させながら描かれるミステリー。しっかりと地に足を付けながらけれども容赦ないスピード感あふれるストーリーは一気に読ませる!面白すぎて途中でやめられなくなるので睡眠不足にご注意を!

  • 20160117 003

  • ちょっとキレイに作り過ぎたかな、と言いたくなるほどの出来栄えだと感じた。主人公2人?と世代が被る自分としては物語よりも、時代背景との絡みに共感できるものがあった。

  • うーん!最後がモヤモヤしました!!ので、まあまあかなあ。隠蔽捜査みたいに苦しんで答えが出る方が好みです。

  • なかなか面白い試み。締めがなんだか時間切れっぽかったが。

  • 小説家の方はおそらく著者自身がかなり反映されているのだろう。発端を無理に殺人事件にしなくても・・・と、思った。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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