暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)

  • 集英社 (2015年12月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784087453942

作品紹介・あらすじ

目と耳の不自由な娘・ロザリンドとのロマンスを綴る表題作ほか、社会の埒外を生きる、愚かでいやしく貧しい人々の生きざまを描く。人間の闇を見つめる、著者真骨頂の残酷小説集。(解説/杉江松恋)

みんなの感想まとめ

人間の闇や社会の厳しさを描いた短編集は、目と耳の不自由な娘とのロマンスを含む多様な物語で構成されています。登場人物たちは貧困や絶望の中で生き抜く姿が描かれ、時には救いのない状況に直面しながらも、独特の...

感想・レビュー・書評

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  • 暗黒騎士 平山夢明 堪らん。
    お洒落なカフェにてコーヒーを片手に文庫本を構え、煙草を燻らす私がまさかこんな暗黒書物を楽しみ脳内エレクトリカルパレードしてるとは誰も思っておらなんだろぅ。

    ある時代、ある場所 のお話
    解説のお言葉を借りるなら「無国籍」な正に非現実を堪能出来る素敵な書物。しかし、これまた解説のお言葉を借りるが、決して市場で売り買いされているアイテムではなく、確実に終盤サブクエストダンジョンの最奥で手に入る魔の書物。所持するだけで呪われるアレだ。

    以降、内容の解説をしても手に取らない限り確実に「??」となるのは明白。なんなら読み込んでも理解するのが難しいので、誰得なのか知らんこっちゃねぇと半ばヤケクソでお気に入りを描き殴ります(* ´ ˘ ` *)笑

    「悪口漫才」
    死体の腐臭の表現。
    【腋臭の男と水虫の男が生魚を互いの躯に塗って日光浴をしているような臭い】わからないけど絶対臭い。なんか漂ってきた気がしてしまう。
    モラハラを超えたモラ神カホルは炎上だ!!!

    「どぶろく焼き場」
    ダイアナの口の悪さが最高。台詞を書いたらネット警察に逮捕されそうなので割愛...無念...。
    彼女は学生時代シンナーのやりすぎで前頭葉が溶けているという触れ込みで訳の分からない単語を連発する〈 跨り上がって〉きた女とだけ。
    ジュパッチ!むきむき!ジュパッチ!むきむき

    「暗くて静かでロックな娘」
    【禿が自慢のオヤジの頭みたいにピカピカに光った便所...って膝をついて告白を始めたくなる気分】
    汚いトイレから出てきた事への弁解。
    ここら辺で静かなカフェで一人ニヤついてたのは私です。犯人ココです。

    いやぁ、訳が分からないですね
    ーーーーーーーーーーーーー

    「チョ松と散歩」「おばけの子」にて泪を零した貴方は完全にコッチの世界の人です。いらっしゃいませ。ごゆっくりと。
    神経毒作用があり徐々にHP削られるので連続して読める作家様ではありませんが、今回も大変ウハウハさせていただきました。また忘れた頃にこんにちはしたいと思います。

  • 相変わらず、救いのなさげな話が多い…
    お下劣な言葉も多数
     お◯◯◯
     き◯◯◯
    とか、
    放送禁止用語と思われるの多いわ〜!
    前に読んだのもタイトルが、
     「デブを捨てに」
    もうタイトル自体があかんやろ!って思いながら、即購入。
    今回は、タイトルは、そうでもないけど、中身はね。
    10個の短編集。
    どれも、やりきれんというか何というか

    何編か紹介…(꒪ཀ꒪)

    「日本人じゃねえなら」(꒪ཀ꒪)

     日本の排他性を描いてるんやろうけど…
     「やめろ!おまえそれでも日本人か!」
     「莫迦野郎。俺もおまえも、もう人間ですらねえジャネエか」
     ってオチ…
     う〜ん


    「ドブログ焼き場」(꒪ཀ꒪)

     火葬場ね!
     タイトルだけで、ええやろ…(꒪ཀ꒪)


    「おばけの子」(꒪ཀ꒪)

     最悪!
     めっちゃめっちゃな虐待!
     弟は…ビニール袋の…
     お姉ちゃんも…
     オチが…
     「ねえ?これで結婚届出していいのね」
     
     いやいや、そんなオメデタイ状況やないやん!

    (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪)

    クズというか、それ以上やな。
    身も蓋もなさ過ぎ…(−_−;)

    あちら側の世界へ、イザナってくれます〜

    (꒪ཀ꒪)

    • ultraman719さん
      一休さん

      はて?って…
      鬼畜担に変更します?
      エログロ担でも良いですけど〜w
      一休さん

      はて?って…
      鬼畜担に変更します?
      エログロ担でも良いですけど〜w
      2024/07/12
    • 1Q84O1さん
      爽やかな担当(*´▽`*)
      爽やかな担当(*´▽`*)
      2024/07/12
    • ultraman719さん
      (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪)
      (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪)
      2024/07/12
  • 2021/5/26読了。

    短編集であり、救いがない話とある話がまぜこぜに綴じられているのでハラハラする。

    あんまり共通項はないが、大体主人公や関係者が貧乏だったり職がなかったりする。荒廃した世界観と小気味良いセリフや例えがなんとも癖になる。

  • 10編収録の短編集。

    平山夢明にしては普通の小説が多い。
    『デブを捨てに』や『ヤギより上、猿より下』のような、「タガの外れた想像力の暴走」という趣の作品は少ないのだ。

    ただし、それは「平山にしては普通」という程度であって、世間一般の普通よりはずっとブッ飛んでいるのだが。

    平山らしからぬ詩情に満ちた作品も多い。

    たとえば、被虐待児が落命するまでを描いた「おばけの子」は、橋本治の傑作短編「ふらんだーすの犬」を彷彿とさせる哀切な感動作である。

    「チョ松と散歩」も、幽霊話をからめた切ない友情物語。「心あたたまる話」と言えなくもない読後感がある。平山作品としては異例だ。

    平山夢明の短編集の中でも、クオリティの高い1冊だと思った。

  • 家族は靴の裏に貼り付いたチューインガム。
    鋭いな。

  • 「人形の家」が一番好き
    「日本人じゃねえなら」「悪口漫才」「おばけの子」もいい
    「暗くて静かでロックな娘」で最後の最後に殴られた

  • 笑える短編から文芸よりの短編までいろいろ。
    表題作は物悲しさとやるせなさとおかし味を感じる。
    こういう短編を書いてみたいという誘惑にかられる引きずり込まれるような魅力がある。

  • 10編の短編集
    子供が絡む話が多いような。中でもおばけの子はただただキツめの虐待で辛かった。
    逆にチヨ松と散歩は心温まる感が平山さんにしては珍しい。
    面白かったけどオススメするレベルではなかった。
    それか私が平山さんに、とんでもないオチを求めすぎてるのか、、笑

  • タイトルと表紙に惹かれて買った。
    読むのにとても時間がかかった。
    電車の中で読むのは恥ずかしかった。
    カフェで読むには向いてなかった。
    ただただ独特の言い回しや言葉遣いに疲れて、胸糞悪くなったり悲しくなったり。
    なんだか不思議な本だ。

  • 『日本人じゃねえなら』は良い。

  • ●2025年7月4日、YouTube動画から「Missing 神隠しの物語」を知って、メルカリで出品されてるか見てたら過去に帯付き美品を出して販売した人がいたので、フォロー+その他の出品物を拝見したらこの本を見つけた。300円。

    タトゥーは嫌いだけど表紙の雰囲気・世界観が好みでチェックした。

  • 感動系の話が多かった。

    『日本人じゃねえなら』『サブとタミエ』『反吐が出るよなお前だけれど……』は独特な軸の世界でユーモアの効いた作品だった。

  • 第07回OBPビブリオバトル「悪い」で発表された本です。
    2016.11.30

  • 表題作が最高にすき。

  • 救われない…

  • 平山文学で描かれる世界は大体三つに分けられると思う。

    1.クズみたいな世界だけどどこか救いのある世界
    2.マジで救いのない世界
    3.穏やかな世界

    圧倒的に多いのが1。本当に汚らしいしえげつない世界でも、最後には救いがある。救いらしいものがなくても、ほんの少しばかり希望を見出せる作品が多い。
    ちなみに、この世界で登場人物たちが繰り広げる 節操もモラルも微塵も感じられない罵詈雑言や、行動の数々は一周回ってハイセンスなギャグのように感じる。

    2の世界はもうホントに胸糞悪い。「おばけの子」は読んでてしんどくなった。

    3はごく稀に見られる。「チョ松と散歩」は平山作品特有の、汚いのも、グロいのも全くない穏やかな世界だった。その分、その後の「おばけの子」は本当に反動がキツくて、読んでて辛いものだった。

  • 相変わらずどの作品も面白いのですが、本書の特徴は過去作と比べて読んで切なくなる作品が多い点でしょうか。その最たるものは「チョ松と散歩」でしょう。びっくりするくらいハートフルな少年の幽霊譚で、ラストも綺麗にまとまっておりどこか清々しいです。まあ、これだったら別に平山さんが書かなくてもいいんじゃないっていう気はしなくもないのですが、従来の枠にはまらない作品という点では意味があると思います。一方でラスト2編「おばけの子」および表題作「暗くて静かでロックな娘」は切ないながらもいつもの平山節全開で、残酷さと身も蓋もないさまが描かれており、ストライクゾーンの狭さをものともしない従来のファンが楽しめる作品に仕上がっていると思います。
    なお、個人的に読んでいて一番楽しかったのは「反吐が出るよなお前だけれど……」でした。ラーメン店を経営する老夫婦の掛け合いが規格外すぎて素晴らしかったです。モデルにしたであろうあのお店に行ったら思い出しそうな気が。

  • コォーッ!(江戸はるみ風に!。古いかw。文庫化で再読。このカバーも良いね。やっぱ、凄いッス!

  • 先を予想できない短編集。平山さんの作品は、気合を入れないと読めませんが、読みだすと止まりません。

  •  犬猫同然に扱われている兄妹。それに巣食う醜い大人である主人公は、どこに行っても日本人かどうか聞かれる。排他的な日本を皮肉っている話。舞台は川崎だろうな。
    [サブとタミエ]
     どうしようもなくクズなサブは彼女のタミエを身体障害者に寝取られる。底辺から抜け出すには金が大事。
    [兄弟船]
     イかれた兄のために弟は苦労する。だが、自分の底辺を人のせいにするなと怒られる。どちらの意見もわかるが、やはり弟が可哀想に思える。それぐらいの弱さはいいじゃない。
    [悪口漫才」
     運転中に子供から「誰だ?」と目を塞がれて人を殺してしまった。刑務所に入って、出てきても大した仕事はない。そして、また人を轢き殺した。
     父の苦悩も分かる。一度の失敗は大きいな。
    [ドブロク焼き場]
     ビートたけしの漫才小説みたいな雰囲気。火葬場もクビになるから芸人になりたいと思う。
     事務所の社長が、まんまDMCの社長。
    [反吐が出るよなお前だけど]
     口汚くお互いを罵り合いながらラーメンを作る。人が死にそうな体に悪いラーメンはリピーターが多くて行列ができる。夫婦の仲がちょっと良くなるよ人が少なくなっている。
     言葉の応酬が気持ちいい。漫才みたいにテンポがいい。
     グルメレポーターのヅカ石に対して書いてある「顔は笑うが目は決して笑わない。俺にとっては信用できない類の男だった」って発言はラジオでも言ってた。
    [人形の家]
     死にたい人のはぁちゃんと暮らす話。ゆるふわ映画でも作れそうな雰囲気だ。
    人形の首を12個も入れてしまうシーンは、どういう風に壊れてしまっているかをよく表していた。
    [チョ松と散歩]
     オバケ煙突の爆破を朝の4時に二人で見にいく。
     平山夢明らしからぬノスタルジックな作品でもある。父親には殴られるのはいつも通りだけど。
    [オバケの子]
     救いも何もない、胸糞悪いだけの話だ。虐待されて少女が死んで、親は天罰が下るわけでもない。
     なぜ著者はこんな小説を書いたのだろうか?
     虐待というのは創作の話だけではなく実際に起こっている。「おばけの子」が書かれたのが2012年。2018年にはこの小説に似た、非常に痛ましい幼児虐待事件があった。現実の方が小説より残酷だ。
     私はトークショーで、著者が幼児虐待について言っていた事を今でも覚えている。
    「虐待されている子供がいたら、優しく挨拶するだけでもいいです。何も出来ないからとか、見たくないからとかで無視しないで、優しくしてあげる。すると、その子が大人になった時に暗い闇の部分が少なくなり、普通に、犯罪もせずに生きられるようになるんです」
     この言葉を聞いて、著者は幼児虐待児について深く知っているんだと思った。
     著者は、幼児虐待なんて無くなって欲しいと思っている。なのになぜ、この様な小説を書くのかというと、こういう事が実際にあるというのを知ってほしいからだ。
    [暗くて静かでロックな娘]
     この話もサブとタミエみたいに底辺から上がりたい話だ。
     なかなか上手くはいかないのが平山流だけど。
     目も耳も聞こえない世界で、香りが世界の全てというロザは動物のようだ。愛し方も生き方も、死に方も。

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著者プロフィール

1961(昭和36)年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』(ポプラ文庫)で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』(光文社)。

「2023年 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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