思い出のとき修理します 4 永久時計を胸に (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1015
レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087454390

作品紹介・あらすじ

秀司から手作りの時計を贈られ、プロポーズされた明里。しかし、彼が自分との生活のために夢を諦めることに納得がいかず……。少し不思議で心温まる大ヒットシリーズ、いよいよ完結!(解説/神田法子)

感想・レビュー・書評

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  • 津雲神社通り商店街にある
    小さな時計屋さんを巡るお話もとうとう最終話。

    これまでに幾つもの少々訳ありの壊れた時計を直してきた秀司。
    懐中時計、クロノグラフ、ミニッツリピーター.....
    その精密な機械仕掛けの歯車が、繊細正確に時を刻んでいく
    細やかな動きにすっかり魅了されてしまうお話の連続でした。
    私なら...好きな人が緻密な機械と対峙していたならその傍らで
    いつまでも飽きもせず手元をじっと(きっと息止まる...)
    見つめ続けてしまうだろうな...

    そして時計はほかにも
    プラハの旧市庁舎にある天文時計
    スイス・ユリスナルダンのプラネタリム・コペルニクス
    ペンダント型やリング型の日時計や月時計etc...と
    様々な形をした時計があると知り得たことが、私の中では
    「思い出のとき修理します」の中のいちばんでした。

    時計の形に様々あれば、そこに纏わりついた"愛情"の形もいろいろです。
    友人だったりきょうだいだったり、親子だったり恋人だったり
    はてまた、その場限りのただの通りすがりでも
    大切な人を思いやる気持ちというのはみな人それぞれ。
    だけど人と人の触れ合いに、心のすれ違いや蟠る誤解はつきもので
    そんな心のもやもやは、津雲神社通り商店街にそよぐ優しい風が
    そっと直してくれました。穏やかに流れていた、春の初めのような
    風の匂いがとても好きでした。

    秀司と明里の"愛の形"もまたいいです。
    お互いを尊重しあっているからこそできる
    こんな愛の形はむしろ理想的。
    応援しています♪

    それからそうそ....最終話では
    なぜか大判焼きに妙に反応しちゃって食べたくなって!
    だけど近頃見かけないなぁなんて懐かしんでいたのですが.....。
    読み終えた次の日が鏡開きで、小豆をことことと煮つめながら
    あ!...っと、思いもよらぬ形であんこにありつけたのでした。^^

    • nejidonさん
      yumiieさん、こんにちは♪
      たくさんたくさんポチしてくださって、本当にありがとうございます!
      嬉しいやら恥ずかしいやらで、ひとりでテ...
      yumiieさん、こんにちは♪
      たくさんたくさんポチしてくださって、本当にありがとうございます!
      嬉しいやら恥ずかしいやらで、ひとりでテレております・笑

      この本のタイトルだけ見て、亡くなった方の遺品を元通り復元させる話かと思いました。
      表紙絵の時計もそのひとつかと。違ってましたね。
      そしてyumiieさんのレビューにはいつも作品への「愛」がいっぱいありますね!
      それにしても大判焼きとは・・!!うっふっふ。
      あ、私の方では回転焼きって言います。
      母は今川焼と言ってましたね。変なところで地域性を感じて楽しんでおります。
      2018/01/25
    • yumiieさん
      nejidonさんこんばんは♪
      いつもありがとうございます。^^
      昨日はそう♪たくさんポチポチさせて頂きました。
      驚かせてしまったかし...
      nejidonさんこんばんは♪
      いつもありがとうございます。^^
      昨日はそう♪たくさんポチポチさせて頂きました。
      驚かせてしまったかしら...ごめんなさい。
      だけどこのところなんだかとてもタイムラインが賑わっているようですよね。^^
      みなさんのいいね!のレビューがたくさん載せられていて
      それがまた読ませて頂くとほんとにどれも素敵で
      nejidonさんの他にフォローさせて頂いてる方にもポチポチしてしまいました。
      どれもみんな読んでみたいと思う本ばかりですけれど
      なかなか追いつかないです....それがまた楽しみでもありますが♪

      そうそ、大判焼きは地方で呼び名がちがうんですよね。
      私の実家の方では大判焼き、今住んでいる地域は今川焼のようです。
      nejidonさんのところは回転焼きなんですね。
      これでお互いに大体どのあたりなのかがわかっちゃうのかしら~♪

      私の読むお話に「愛」があるのはきっとハッピーエンドが多いから?..^^
      このところほのぼの幸せ続きばかりです。まだしばらく「愛」は続くかなぁ♪^^
      2018/01/25
  • とうとう完結なんですね。
    通りすがりに古い時計店を見つけると、この作品を思い浮かべていました。

    この物語のやわらかな空気が好きでした。
    どことなくセピア色で、
    淡々と時を刻む針の音が聞こえるような…。
    時にじれったくなるくらい不器用な秀司と明里。
    遠距離でも、この二人なら大丈夫ですよね。

    そして、登場人物の中で特に好きだった太一。
    彼の正体、本当は何だったんだろう…。
    願わくば、大学の単位取得に苦しむ狛犬さんの化身ということで(笑)。

    またまた大判焼きが食べたくなったのであります♪

    • yumiieさん
      杜のうさこさんこんばんは♪
      はじめまして。^^
      昨日はリフォローをして頂きありがとうございました♪
      それからいいねも数々頂いてとっても...
      杜のうさこさんこんばんは♪
      はじめまして。^^
      昨日はリフォローをして頂きありがとうございました♪
      それからいいねも数々頂いてとっても嬉しいです。ありがとうございます!

      実はね、先日杜のうさこさんから「思い出のとき」の3に
      ポチして頂いたとき、私、最終話のレビューの下書き中だったんです。
      それでなんだか誘われたような気がして(笑)
      こちらに伺ってうさこさんの本棚を拝見したら
      最終話で大判焼きにつられてしまったのがおんなじだったので
      にんまり~と嬉しくなっていたのです♪^^
      読んだのが冬の寒い時だったからなのかなぁ..なぜかあんこにそそられて。
      と、思ったらうさこん! うさこさんも冬の同じ時期に読まれていたんですね!
      コメントしながら今気が付きました。やっぱり冬のせいなのかしら~。(笑)

      うさこさんにはじめてのメッセージなのにいきなりの長話ごめんなさい。
      つい嬉しくて伺いました。

      どうぞよろしくお願いいたします♪
      2018/01/24
    • 杜のうさこさん
      yumiieさん、こんばんは~、はじめまして(^^♪

      コメントありがとうございます!
      こちらこそたくさんのいいね!ありがとうございま...
      yumiieさん、こんばんは~、はじめまして(^^♪

      コメントありがとうございます!
      こちらこそたくさんのいいね!ありがとうございます!
      本棚を拝見したら、私の好きな本がいっぱいで、ワクワクでした。
      なのでフォローして下さってとても嬉しかったです!

      うふふ、誘っちゃいましたね~。
      そして大判焼きの香りも~♪
      冬のせい?いえいえ、私の場合は年中無休です(笑)
      無類のあんこ好きなもので(#^^#)
      この本読んでるときも、もっと大判焼きの描写があったらいいのに、なんて思ってました(笑)。

      長話なんて、そんなことないですよ~。
      楽しいお話してくださってとても嬉しいです。
      明日、大判焼き買っちゃいそうです(笑)。

      こちらこそよろしくお願いいたします。
      また本棚に遊びに行かせてくださいね♪
      2018/01/25
  • シリーズ第3弾、第4弾を続けて読みました。
    お気に入りのシリーズですが、この第4弾で完結です。

    シリーズ第1弾を読んだのは、2017年10月のこと。
    5年前も前になりますね。

    仁科明里の職業は美容師。
    失恋を経験した彼女が引っ越した先は、シャッター通りと化した商店街。
    その中で、今は店を閉めてしまっている「ヘアーサロン油井」。
    通りを挟んだお向かいには「おもいでの時 修理します」という看板をだす時計屋さん。
    その店の店主である秀司もまた、辛い過去を持つ。
    「おもいでの時 修理します」
    魅せにはその看板に魅せられた人たちがやって来る。
    そして、様々な依頼、難題を持ちかける。

    連作短編集である本シリーズ。
    明里と秀司の恋も織り交ぜつつ、客たちが持ち込む日常のミステリーを解決していく二人。
    時々、胸がキュンとしたり。

    「おもいでの時 修理します」という看板の謎もまた面白い!
    お店を訪れる人々はこの看板に魅せられ、私は『思い出のとき修理します』というタイトルに魅せられたわけで。
    シリーズが完結してしまったのが、悲しい…

    この作品、漫画の原作にもなっています。
    装丁は漫画とはまた違うイラストで描かれている秀司。
    本を読んでいる間中、イラストの秀司にずっと引っ張られてしまって…
    イケメンではあるのですが…
    私のイメージする秀司とは違うのに、他のイメージが浮かんでこなくなってしまって。
    これはちょっと残念。

    最近、本の装丁が漫画のようなイラストで描かれているものが多いように思います。
    私の場合、装丁が素敵で本を手にすることもあるので…
    個人的には漫画のようなイラストではない方が好みです。

  • シリーズ完結。少女漫画を読む感覚で読了。
    時計というモチーフがいいですね。
    以前何かで目にした「駆け抜けても、のんびり歩いても、1時間は1時間」というのがあって、時間の使い方はひとそれぞれと思いました。
    壊れた時計の修理を請け負うことで、なぜか「思い出」をほど解くことになるお話が描かれていますが、「思い出」も思い出す人の数だけ形があり、読みながら自分の過去を振り返ることも少なからずありました。
    最後もちょっと寂しいけれど先に明るい光が見える終わり方ですっきりです。理想的に過ぎるかもしれませんが。
    洋菓子ではなく大判焼きの甘さ、でしょうか。

  • もう2人の行末より何より太一の正体が気になって…。
    太一に関しては作者の手の上で転がされた感じでスッキリしませんが、2人に関しては納得できる終わり方をしてくれたので良かったです。

  • 思い出のとき修理しますシリーズ4作目にして完結編。
    寂れた商店街にひっそりと佇む時計店。
    このシリーズにあるゆったりと流れる優しい空気感、少し不思議な空気感が好きでした
    少女マンガチックな展開はあれど、良い終わり方だと思う。

  • 完結は寂しいけれど、これ以上続いてもダラけそうだし、ちょうどいいのかも。
    でも、秀司が時計師になって戻ってきた話や太一についてもっと突っ込んだ話などの番外編があったらいいなと思う。

  • シリーズ最終巻。
    想い出にまつわる謎と雰囲気はそのまま、秀司と明里の行方にも決着がついてというか、やっと落ち着いて。めでたしめでたし。
    寂れてるけど、後継者問題とか山積だけど、なくなったりはしないだろうなあと思える商店街が素敵だ。

  • 久しぶりに読んだ。まあ、平穏に終わっていいんじゃないでしょうか。

  • 予想していたハッピーエンド。
    太一君の招待も判明して
    めでたしめでたし。
    ぐーっとひきこまれるまではいかなくったけれど
    ゆったりとした空気感を味わうのはこれで最後かと思うとさみしい。

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著者プロフィール

谷瑞恵(たに みずえ)
1967年、三重県出身の作家。三重大学卒業。1997年に『パラダイス・ルネッサンス―楽園再生―』で第6回集英社ロマン大賞佳作入選。ライトノベルで「魔女の結婚」「伯爵と妖精」などのシリーズを刊行。『思い出のとき修理します』が書店での仕掛け販売もあって、50万部を超えるベストセラーとなり、コミカライズされている。2019年5月17日、新刊『めぐり逢いサンドイッチ』を刊行。

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