不愉快なことには理由がある (集英社文庫)

  • 集英社 (2016年6月23日発売)
3.27
  • (8)
  • (16)
  • (27)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 318
感想 : 25
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784087454628

作品紹介・あらすじ

大好評の『週刊プレイボーイ』連載「そ、そうだったのか!? 真実のニッポン」を再構成した、“進化論"の知見をベースにしたスリリングな批評集! 〈理由がある〉シリーズ第一弾を、ついに文庫化!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

現代社会における複雑な問題を鋭く分析し、背後にある理由を探る内容が魅力的な作品です。著者は、政治や経済、社会問題について多様な視点から論じ、特に日本特有の文化や構造に焦点を当てています。強いリーダーシ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 解決不能な問題が多く存在する現代、しかも「先延ばし」などで悲観論が多い。今の政治家は自己保守的立場だけで国民の目線に対峙していないことが多すぎるる為、不可解で国民は不愉快な思いをする。原発問題、年金問題、少子化対策、消費減税を含めた社会保障問題など、度あるごとに「源資」を言うが「給付金」など企業へは厚い盛りをする、だが、国民には人匙程度のものしか無い。また、ある記事「日本は北朝鮮のすぐ下の196位」と言う、これは2023年時点における対GDP比で、海外企業が日本国内で事業を展開したり、既存の日本企業株式の取得(一般的には10%以上)する割合が北朝鮮より低い、と言う。(東洋経済)政治家の役割は経済を活性化させることが主なのに税収と税金の使い方ばかりに傾いている様に感じるのは私だけだろうか。
    本書にある気になる言葉「強いリーダーがいない日本」「日本の特殊性、縦社会・甘え・空気の支配」「日本では責任や権限が曖昧、言葉も「上から目線」を嫌う」「日本の高齢化社会とは他人に厳しいスピリチュアル社会」

  • 不愉快なことには理由がある。理由はこれだったのかと盲信して安心するのは(視野狭窄や思考停止につながる)危険なことである。このふたつの間を揺れながら読み進めた。イントロダクションにある「様々な出来事が書かれているが正しい主張が書かれているわけではない」ことを念頭に読むことをお勧めする。著書に多く書かれる「不愉快な真実」を読み慣れていたので[不愉快なことの理由]への不愉快さは感じなかったが、終盤は特に納得できるものが多かったし、知識の増加にとても良い本だと思う。

  • 極端な意見同士は相殺され、多様化した意見の平均は案外正しい。この主張を基軸に社会、経済、政治、人生について、思った事を論じていく。この著者、そのテーマ毎に論文や著作を引きながら議論を展開するだけで専門家ではなく、テーマも散漫なために、広く浅く、熱意が乗らないので、頭に入って来にくい。ただ、基軸となる主張というか、強く影響を受けた書物があって、例えば利己的な遺伝子をバイブルにしているような所があって、その視点での切り口が多い。

  • Kindle Unlimitedで。
    2011〜2012年にかけての雑誌連載コラムをまとめたもの。時事ネタは古いが視点はいつも通り。我がふり直せ的に。

  • 橘玲による社会分析論。

    週刊プレイボーイに連載していたものなので内容は多岐に渡るが、非常に読みやすく勉強になった。

  • 市場を利用する
    進化論的に制度を最適化する
    価値観を多様化する

  • 世の中を取り巻く汚職や、いじめ、性差別やうつ病、貧困や格差等の社会問題について、科学的、論理的な視点から切り取る良書。大前提にあるのは、人間は不完全な生き物であり、原始時代に形成された思考・行動パターンを踏襲しているということ。それによると、恋人を失うよりも毎日長時間通勤をすることの方が不幸になるし、年金消滅や原発関連の権力闘争などは防ぎようがないのだ。ここで提起されるのは、すべてを市場のままに任せようとするリベラリズムでも、すべてを政府が管理するパターナリズムではなく、人間の認知的バイアスや行動パターンなどを前提とした、「おせっかいな自由主義」である。ユヌスがバングラデシュで実現しようとしたような、人間を動かすための仕組みを本気で実現しようとする姿勢が必要である。しかし、保身が前提となる人間の行動原則において、それは実現可能なのであろうか。

  • フランス革命が『ONE PIECE』だとすれば、「ひとつなぎの大秘宝」は、「自由」「平等」「共同体」が調和する理想世界のこと

    「ワンピース」はこの世に存在せず、手に入れたと思った瞬間に、 蜃気楼 のようにむなしく消えてしまいます。これを〝奇跡〟と呼ぶならば、ルフィと仲間たちはその夢を永遠に生きることで、私たちを魅了してやまないのです

  •  この、目を引く本のタイトルに反応して本を手に取りました。「不愉快」をどの様に解明していくのだろうと思いながら読み始めました。本書は「そ、そうだったのか!?真実のニッポン」を再構成されたものです。社会問題から我々の周りに存在する身近な出来事まで、橘氏独自の視点で批評されています。世の中に起こるさまざまな問題は一筋縄で解決できる簡単なものは多くありませんが、「科学的に」、「遺伝子学的に」と説明されると少し気が楽になることもあるかもしれません。

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:576552 請求記号:304||Tac (単行本のみ所蔵)

  • p.2016/6/24

  • 不愉快になる理由を進化論の立場から明快にせt明する。いつものように不都合な真実や言ってはいけないことを言いまくる。つい読んでしまうのは、自分自身がそれを正しいと感じているからなのだろう。そんな作者がコロナ禍を見たときどう思うのか?医療崩壊を招くから検査数を抑えている? 結局、誰がそのお金を払うことになるのかに触れず野党や与党が政府に対し給付要求合戦を行うのはなぜ?私権の制限は嫌だ、マイナンバーでの管理は嫌だ。でも効率よく移動は制限してほしいし給付金は早く欲しいという自分勝手な理屈をどう考える?聴きたいものだ

  •  世界の秘密が全て解けたというほどではないが、考えれば考えるほど深みにはまるような題材だという事は間違いない。

     政治も経済も社会も人生も何もかもすべて自分の思うように動く世の中になったら楽しくてしょうがないと思えるのだろうか、それとも、まだまだ刺激が足りないと思ってしまうものなのだろうか。

     理由を突き詰めた著者は果たしてこれを書いた当時に比べ今現在をどう感じているのか聞いてみたいものである。

  • 週刊プレイボーイの連載をまとめたもの。

    恥ずかしながら、こんな連載があるとは知らず、
    ほかの皆さんも同様なのか、増刷はしていないようだ・・・

    テーマを据えてそれを論じるものではないので、
    内容は深掘りするようなものではないけれども、
    これはこれで、スラスラと読めて心地よい。

  • 連載が開始されたのは2011年は、民主党政権下で東日本大震災や福島第一原発の事故があり、原発ゼロに代表される、本質的には解決不可能な問題に対する意見が世間には溢れていた。素人の集合知が専門家の判断よりも正しいということがわかっており、集合知を活かすには多様な意見が重要とされることから、本書は主流派と違う一見風変わりな意見を提示している。「不都合な真実」でもふれられた、ヒトの知能は遺伝が主要因で子育てなど環境の与える影響は相対的に小さい、ことも紹介されている。
    週刊誌の連載をベースにしているので1話ずつが短くて読みやすい。紹介される参考文献の中にも面白そうな本が多い。

  • 原発、領土問題、ギリシアの破綻、いじめ…
    誰しもが解決すべきと思っているのに、議論は膠着し、対策は進まない。そんな不愉快な問題が発生する原因と対策を、進化論の視点から述べている本。

    経済学や政治学といった従来の学問ではなく、進化論の視点から考えられた意見は新鮮だが、納得させられる。
    人類の遺伝子レベルの原因だと言われてしまうと、どうしようもなく感じるが、遺伝子レベルの思考回路を解き明かすことで、解決策への糸口を見つけることができそうだと希望を持たせる一冊でもある。

    特に、「素人の大多数の直感で選ばれた解の中間値は、概ね正しい」という事実は、意外で驚いた。

    進化論の知識は1ミリも持ってない私でも、面白くてサラサラ読めた。

  • 2011-12年に週プレに連載したコーナーの再構成版。エビデンスがないと前書きで開き直っているように所々怪しい主張もあるが所謂世の中の常識に問題を投げかける。このような視点とロジックに日本社会は不寛容にすぎやしませんか。

  • 読んでおいて損はない

  • 身も蓋もない話を聞く感じ。どこまで重きをおくかは別にしてだけど。ひとつの帰結ではあるけれどそこそこの強度があるので知っておいて損はない。

  • ・「権威や権力を尊重するのは良いこと」と答えたのはわずか3.2
    %しかいない。
    ・政府は原発事故の賠償責任を負いたくないので東電を国有化しない。
    ・解雇を容易にすれば失業率が下がる→ 正社員を解雇できないと派遣労働者が増える。
    ・バングラデシュの経済学者ユヌスは〝貧者の銀行″と呼ばれるグラミン銀行を創設し、貧困の改善に大きな功績を残した。
    マイクロクレジットという独創的な融資制度
    ①事業資金を与えるのではなく、利息(年利10~20%)を取って貸し付ける。
    ②借り手を五人ひと組にして、連帯責任で返済させる。
    主な顧客は男尊女卑の伝統的な文化のなかで人間性を奪われていた農村の女性たちだが、可哀想だからといって施しを与えても、相手の尊厳を踏みにじるだけで収入を得ようとする意欲は湧かない。

    ・ベーシックインカムは愚者の楽園
    ・人の脳は復讐を快楽と感じる。
    ・抗うつ剤(セロトニン)を注射したサルはボスになる。
    ・日本でもドナー登録をオプト・アウトにすれば、デフォルトを変えようとする人はほとんどいなくなり、臓器提供の問題はたちまちのうちに解決する。
    (人の進化論的なバイアスを利用して社会の厚生を大きく改善する事が可能。)


    ゲーム会社のコンプガチャが批判され、処罰されることになったのに、
    コンプガチャより射幸心を煽る宝くじ法が改正され、
    宝くじの最高賞金の上限が額面の250万倍にまで引き上げられたとか、
    そういう指摘はわりにおもしろい。

  • 三竦み 85年の御巣鷹山への日航機墜落事故 ごうがん傲岸な政治家 射幸心しゃこうしんを煽る 皮算用かわざんよう 何をか言わんや 方途がない trade-off 生活保護の漏給と不正受給 いっこ一顧だにしないオリンパス 親孝行の美風も廃れてしまう 憂国の士 吉原を頂点とする江戸時代の売春システムと瓜二つです 長屋というスラム インドやタイのスラム カリブ海のジャマイカの首都キングストンにあるトレンチタウンは、ボブ・マーリーの歌によって世界でもっとも有名なスラム街のひとつになりました。 『トレンチタウンロック』や『ノー・ウーマン・ノー・クライ』など数々の名曲が生まれました 積出港 勧善懲悪の物語 正義の本質がエンタテインメント(娯楽)だということを指摘する人はあまりいません 恍惚感を伴う神秘体験 大脳の快楽中枢である中隔を刺激 喜悦 究極のドラッグ シリコンバレーの多様性が生み出す爆発的なイノベーション 移民やボヘミアン(芸術家) 意図的に戯画化(カリカチュア) リベラル=自由主義 橘玲あきら

全25件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

橘 玲(たちばな・あきら):作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。同年、「新世紀の資本論」と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、が30万部を超えるベストセラーに。06年『永遠の旅行者』(幻冬舎)が第19回山本周五郎賞候補。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮社新書)で2017新書大賞受賞。著書に『「読まなくてもいい本」の読書案内』(ちくま文庫)、『テクノ・リバタリアン--世界を変える唯一の思想』(文春新書)、『スピリチャルズ 「わたし」の謎』(幻冬舎文庫)、『DD(どっちもどっち)論――「解決できない問題」には理由がある』(集英社)等多数。

「2024年 『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

橘玲の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×